イキヅライブ!春宮ゆくり「Pray for love」歌詞意味・ギリシャ神話考察

『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』いきづらい部!

『イキヅライブ!』春宮ゆくり(CV.奥村優季)ソロ曲キャラソン「Pray for love」歌詞&曲名の意味、ギリシャ神話、宝塚歌劇団の男役とスクールアイドルに対する考え方などを考察。

楽曲の特徴や作詞作曲者、リリックビデオ公開日とCD発売日も掲載。

目次

春宮ゆくり 初ソロ曲リリックビデオ

ラブライブ!新シリーズ『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』登場アイドル・春宮ゆくり(CV.奥村優季)が初のソロで歌うキャラソン「Pray for love」のリリックビデオが2025年7月15日に公開!

楽曲のサウンドはゴシックロック調で、宝塚歌劇団の男役に憧れている春宮ゆくりに合わせたミュージカルやオペラの雰囲気も感じる。今回で5曲目のキャラ別ソロ曲となるが、全てジャンルが違う神曲を連発、担当声優の歌唱力、リリックビデオの映像表現などを含めてクオリティの高さに鳥肌が止まらない…!

「Pray for love」意味・和訳

「Pray for love」の意味は「愛を祈る」。愛の中身は春宮ゆくり自身とファンの幸せ・笑顔という印象。

春宮ゆくりは宝塚歌劇団のミュージカルを憧れ・ほとんど恋、スクールアイドルを愛だと思っているが、どちらも幸せの源という共通要素があるので、自分とファンの幸せを祈るニュアンスを感じる。

春宮ゆくり「Pray for love」歌詞意味考察

春宮ゆくり(CV.奥村優季)「Pray for love」歌詞では、「叶えたい未来すべて 知らない間に 溶けて消えた」「叶わない運命」のフレーズがある。春宮ゆくりは病気のせいでスターを目指せないかもしれない、憧れの男役で輝くことは難しいのかなと感じたことがあるので、叶えたいと思っていた未来は宝塚歌劇団の男役だと解釈できる。

「明けない夜 それでもいい」の歌詞は、心の闇を受け入れており、無理に明るくしない発想が伺える。楽曲の歌詞や詩的な場面でよくある発想「明けない夜はない」=明るい未来が必ず来るニュアンスではないのも特徴的。

暗闇の中心にいる人を無理に引き吊り出せば、余計に苦しむこともあると思うので、明けない夜のままで全く問題ないと肯定する発想がグッとくる。病んでもいい、泣いてもいい。それは恥ずかしいことや後ろめたいことではなく、自然なこと。そういう時期もあっていいと考えることで心が軽くなるような気もする。

「輝きをひとしずく」の歌詞は、眩しい輝きではなく、微かな希望を願う印象。春宮ゆくりは小さな星を集めたら大きな星になるかもと思ったことがあるので、一歩一歩進むイメージも湧いてくる。春宮ゆくりの名前に絡めれば、ゆっくり春が来る発想もできる。「しずく」に着目すれば、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会で舞台キャラの桜坂しずくも思わせる。

「新たな時(ゆめ)を見られるように」「魔法をかけるよ」の歌詞は、宝塚歌劇団の男役を目指していた状況からスクールアイドル活動をする段階になり、そこで新たな幸せを感じることができるように…と自分に言い聞かせるニュアンスを感じた。時を「ゆめ」と読ませるのは、夢は幻想的・時は現実的なイメージとすれば、スクールアイドルで現実的な話としての新たな幸せを感じる意味に解釈できる。

「まだここにいて」の歌詞は、歌劇団の男役に対する憧れが消えていない意味に思えてくる。病気で歌劇団の夢を完全に諦めて、自分はファンにすぎないと割り切るのは難しい。歌やダンスがあるスクールアイドルは歌劇団の男役に近いことができ、これを頑張ればいつか届くかもしれないと思っている印象を受けた。

春宮ゆくりは歌劇団の夢がスクールアイドルに形を変えて手元に戻ってきたような発言をしていたが、歌劇団の道を正面から諦めたとは断言していない。それは舞台を見た時の感動・原点を大切にしていたい気持ちの表れとも解釈できる。

「流れ星を探してる」の歌詞は、流れ星=願い事を祈る対象のイメージから、夢が叶うきっかけを探す意味に思えてくる。あるいは、星(スター)=歌劇団の役者に近いスクールアイドルで新たな幸せを探すイメージも湧いてくる。ソロキャラソン4人目・駒形花火は「Like a shooting star」(流れ星のように)と歌っていたので、流れ星繋がりも感じた。

「激しい喝采」「残酷な舞台」の歌詞は、素晴らしい舞台と称える拍手喝采のイメージではなく、ダークで苦しい印象がある。春宮ゆくりの病気と挫折の経験、壮絶な人生、心の葛藤が激しい様子について、歌劇団のフィルターを通して歌っているように感じられる。

「過ぎ去った日々 振り返れば 闇に飲み込まれるオルフェウス」の歌詞にある「オルフェウス」とは、ギリシャ神話の音楽家。死亡した妻を冥府から連れ戻そうとして、振り返らない条件を破り、妻の連れ戻しに失敗し、自身も残酷な死を迎えてしまう。オルフェウスのことを踏まえると、過去を振り返ることは罪で、すべてを失う危険性があると警告的に歌っている印象を受けた。

「ことりは囀り」の歌詞は、儚い対象が声を出すイメージから、挫折を経験した春宮ゆくりの新たな希望が生まれるニュアンスも感じる。あるいは、春宮ゆくりが高橋ポルカと出会った時に「小さなことり」と表現していたので、高橋ポルカの元気=ことりの囀りという発想もできる。「ことり」はμ’sメンバー・南ことりの名前も連想され、いきづらい部!の楽曲は他シリーズを思わせる歌詞が盛り込まれていると改めて感じた。

「Blue Bird」は青い鳥=幸運の象徴だと解釈できる。高橋ポルカと出会ってスクールアイドルを始め、大きな幸せではなく微かな幸せ・そのきっかけを望むイメージも湧いてくる。初期メンバー4人以外の新メンバーに変わったタイミングでプロジェクト名が入っているのは、いきづらい部!の新たな展開と、春宮ゆくりの新たな道・スクールアイドル活動が掛かっている気もする。他にも様々な考察ができるので要チェック!

作詞作曲者

春宮ゆくり(CV.奥村優季)「Pray for love」作詞はプロジェクト原案者・公野櫻子さんが担当。これまでに公開されたソロ曲の全てを作詞しており、歌詞がストーリー仕立てのイメージもある。「Pray for love」は春宮ゆくり編の書き下ろしシナリオをアニメ・漫画・小説などではなく、楽曲というコンテンツで楽しめる感覚。

実際に歌詞を考察していて感じたのは、通常の歌詞考察というより、考察が捗るアニメの考察をしているときに使う部分を引っ張り出すようなイメージで、そのストーリー本編を考察している感覚になった。原案者が自ら作詞を手掛けることで、楽曲がコンテンツ本体という印象を強く感じる要素になっていると思う。

作曲は本多友紀さん(Arte Refact)、編曲は脇眞富さん(Arte Refact)が担当。『ラブライブ!サンシャイン!!』関連曲、アニメ・ゲーム曲を多数制作している。

CD発売日

いきづらい部!春宮ゆくり 1st Solo Single「Pray for love」は2025年10月8日にリリース!

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