pixivFANBOX・Fantia・DLsite、AI禁止/除外問題・規制まとめ。
AI生成作品の規制が強化された背景、各サービスの対応などを掲載。
AI禁止/除外問題・規制の背景
AI絵師によるAI生成作品は、各サービスで取り扱いが一時停止・販売中止の方向となっている。AI規制の理由・背景には、クリエイターの利益が侵害されている現状、大量の投稿で検索結果・ランキングがAI作品だらけのAI汚染状態になっていることなどが挙げられる。
画像生成AI技術の発展に規約・ガイドラインの整備が追いつかなくなっており、著作権侵害や犯罪の防止をする意味でも、AI生成作品の取り扱いを一旦除外する流れとなった。
pixivFANBOX・Fantia
pixiv(ピクシブ)は、2023年5月2日、なりすまし・模倣作品でクリエイターの利益を不当に害する行為などを禁止する内容の新規約・ガイドラインを一部公開。
5月9日には、AI問題やAI除外設定のフィルタリング機能などにも言及する声明を発表。pixivはデスクトップ版・モバイル版・アプリ版でAI生成作品の非表示設定が可能。AI作品を見たくない場合、パソコンやスマホから除外設定を行うことで、AI作品をはじくことができる。
pixivのFANBOX(ファンボックス)では、2023年5月10日、AI生成作品を当面のあいだ禁止と発表。同日、昨年からAI作品専用のカテゴリを新設するなどの対策を行っていたFantia(ファンティア)でもAI作品の取り扱いが一時停止となっている。
DLsite
DLsiteでは、2023年5月11日、AI生成作品の取り扱いを一時停止と発表。停止範囲は、AI全部利用がNG、AI一部利用がOK。マンガ・CGイラスト・動画・素材集の作品形式は販売停止。ノベル・ゲームは販売継続となる。これらは画像生成AI技術への依存度の高さが基準となっている。
ノベル・ゲームにAIが禁止されていない理由は、シナリオやゲーム性があることが影響していると考察できる。AI生成によるイラストを作品の補強として使用するのは構わないが、メインにしてはいけないという意味だと考えることができる。
DLsiteの検索画面には「AI生成作品を除外する」「AI一部利用を除外する」のチェックボックスも用意されている。AI生成作品の除外は、マイページの表示NG設定からも変更可能。
AI技術は便利な反面、大量投稿・著作権侵害などの新たな問題が発生している。AI技術を悪用している人がゼロになり、自由で楽しい創作活動が行われることを願いたい。
■DLsite公式サイト
二次元コンテンツのダウンロード販売サービス「DLsite」
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