漫画『甘神さんちの縁結び』完結!最終回・最新194話ネタバレ感想!
『甘神さんちの縁結び』最終回のラストシーンと終わり方、194話の話数とサブタイトル「奇跡の終」に関する考察、コミックス最終巻情報も掲載!
漫画『甘神さんちの縁結び』完結!
内藤マーシー先生が描くラブコメ漫画『甘神さんちの縁結び』が完結!巫女三姉妹との恋愛、タイムリープやタイムループを含むSF要素、人と人の縁を結んでいくあたたかいストーリーなどが魅力で、TVアニメは2024年10月から2025年3月まで連続2クールで放送されています。
原作漫画は2020年12月2日発売・講談社「週刊少年マガジン」2020年1号に読み切りが掲載後、2021年4月21日発売・2021年21号から連載開始され、2025年8月27日発売・2025年39号にて完結。約4年半の連載期間を経て、『甘神さんちの縁結び』の連載が遂に終わることになりました。
毎週最新話を読んでいた好きな漫画なので、まず最終回が掲載の週刊少年マガジン39号を読むのに気持ちの整理が必要で、早く読みたいのにまだ読みたくないような複雑な心境になりました…。意を決して読んでいくと、最終回記念として『五等分の花嫁』作者・春場ねぎ先生と、アニメキャラデザ・飯塚晴子さんのイラスト&コメントが掲載されていたので、本当に完結するんだな…と感じました。
上終瓜生が三姉妹と縁を結んだことが伝わる巻頭カラーを見た際には、今まで紡がれてきた物語が頭に浮かんで感動が抑えきれませんでした。本編は1つ1つのセリフやイラストを大事にしながら読み進めていき、最終回と1話がリンクする要素、最後のシーンなどで涙腺崩壊…!本当に読んでいて良かったと思える内容になっています!
公式漫画アプリのマガポケで最終回の194話を購入すると、アクリルアートスタンドが抽選で20名様に当たるキャンペーンが2025年9月2日まで実施されるので、こちらも要チェックです!
最終回・最新194話ネタバレ感想/考察
縁を結ぶ
漫画『甘神さんちの縁結び』最終回・最新194話「奇跡の終」では、例大祭に三姉妹以外のキャラが続々と現れ、上終瓜生は縁を結んでくれたことに感謝の気持ちを伝えています。鶴山白日を見ると切ない恋愛エピソードを思い出しますが、きせき園の頃から続く1つの縁だと感じました。
甘神千鳥は甘神千陽がいることをわかっているようなセリフもあったので、千陽よりも上位の神様、あるいは神様の存在がわかる特別な力を持っている?といった解釈もできそうです。千陽が関与したことなどを全て知った上で、優しく見守ってきたように思えるシーンでした。
三姉妹の布面積が少なめのシーン、星つぶの叶い雨などは1話を思い出すエピソードで、舞を踊る場面は一波乱あった過去の例大祭エピソードも思い出しました。
縁は結ばれるものではなく結んでいくものだと上終瓜生がモノローグで明かしていたシーンは、三姉妹と結婚する世界線を作った男の言葉なので説得力がありました!受け身ではなく主体的に動くことで、望む未来を自ら引き寄せることができるようなメッセージ性があったと思います。
甘神神社に来た頃の上終瓜生は、母親の件もあって神様を信じない一匹狼のような印象もありましたが、縁を結ぶ過程で神様にお願いをするようになり、その結果としての幸せというのも感慨深いです。三姉妹全員と結婚して異なる世界線のマルチエンドというのは、神様に頼まなければ不可能だったと思うので、重要な成長ポイントという印象も受けます。
ラストの終わり方
漫画『甘神さんちの縁結び』ラストシーンは、星つぶの叶い雨が降り注ぐ中で、上終瓜生が奇跡みたいに綺麗だとモノローグで言っている場面で結末を迎えています。各キャラの願い・夢が叶った上で、三姉妹全員と別々の世界線でそれぞれ結婚する展開を実感できるシーンでした!
1話でも同じ言葉が出ていましたが、その時点の奇跡は星つぶの叶い雨が降ったこと、上終瓜生が甘神夕奈の大切なものが見つかるように願って、甘神夕奈の紐が見つかることなどに掛かっていたと思います。
最終回時点になると、既に上終瓜生は婿養子として甘神神社を継いで甘神瓜生になり、医者の夢も叶えています。甘神夜重は自由な生き方をして、甘神夕奈は宮司になり、甘神朝姫はオリンピックのマラソンで優勝。結婚や姉妹の縁も結んでいるので、奇跡のレベルが大きくなっている印象です。
同じ世界線のハーレムエンドではなく、別々の世界線で結婚するルートを188話・189話(夜重)、190話・191話(朝姫)、192話・193話(夕奈)で描き、194話の最終回で締め括る終わり方になっていたのも特徴的です。ヒロインレースで仕事や将来の夢ルートに突き進むのは結婚しない要素と繋がる場合もありますが、『甘神さんちの縁結び』は全部叶えて皆が幸せになっているのもグッときます。
ラブコメで1人の結婚相手を選ぶ結末が好きな方もいると思いますが、『甘神さんちの縁結び』は三姉妹との縁を結ぶ作風なので、別々の世界線で結婚する三姉妹全員エンドはベストな展開だと感じました。1人だけに絞ると甘神さんちで縁が結ばれていない要素が出る懸念もあるため、全員と結婚することでタイトルとの連動性も出ていると思います。
別々の世界線が作れる中で、恋愛要素のエピソードが描かれた姉小路舞昼や鶴山白日と結婚するルートは選択せずに、三姉妹を選ぶところがギリギリのラインという印象も受けます。恋愛面で誰でも好きになるわけではなく、三姉妹の複数とはいえ、選択する行為自体はしているのも好感でした。
どこの世界線?
漫画『甘神さんちの縁結び』最終回は三姉妹マルチエンドの各ルートを振り返るように3人の花嫁姿が出ていたので、上終瓜生はそれぞれ結婚する世界線に進んでいると解釈できますが、例大祭はどこの世界線で行われたのか特定できない形になっていました。これは三姉妹全員と結ばれることを強調するための工夫だと考察できます。
■三姉妹の誰か
誰か1人の世界線にいるとすれば、既に各ルートがわかっている状態なので、読者の推しキャラエンドという解釈もできます。すなわち別の世界線で3人と結婚するマルチエンドの形式を実現しつつ、最終回で誰か1人の世界線にいる意味で1人選択要素があるという考え方も可能です。
強いて言えば誰か?という視点にはなりますが、星つぶの叶い雨が降るエピソードで1話は甘神夕奈の紐が見つかり、キャラ別の長編エピソード「進路の三ツ辻」(夜重)→「今今と永遠」(朝姫)→「鏡の中の年の暮れ」(夕奈)で甘神夕奈の順番が最後、例大祭が神社のイベント=甘神夕奈は宮司といった要素を踏まえれば、甘神夕奈の世界線を最初に想像しました。
ただし、誰のルートでも矛盾が一切なく、各ルートで重なる例大祭イベントであって、三姉妹はぼんやりと別世界で結ばれている意識もある状態だと考察できます。
■第4の世界
三姉妹が別世界で結婚した意識を持ちつつ、第4の世界にいるケースも考えましたが、これだと三姉妹と結婚していない世界線があることになるため、三姉妹を選択した上終瓜生の考えに合わない気がします。それを踏まえると、第4の世界は考えにくいパターンだと感じます。
■現在に戻った可能性
タイムリープなどがある『甘神さんちの縁結び』なら時間軸が違うことも想定されるため、それぞれの結婚ルートに進んだ後に結婚前の現在地点に戻り、曖昧な予知夢ではなく確定した未来を見る要素として三姉妹の花嫁姿が出てきた可能性も考察上は面白いかもしれません。
194話の話数・サブタイトル「奇跡の終」考察
『甘神さんちの縁結び』最終回が194話の理由は、会いに行く・それぞれの結婚ルートに行く意味で「いくよ」、末尾の数字が4=上終瓜生と三姉妹の4人などの解釈ができます。
最終回のサブタイトル「奇跡の終」は1話「奇跡のはじまり」とリンクしていて、奇跡は星つぶの叶い雨・結婚・将来の夢を叶えたこと、きせき園の名称も連想されます。「終」を「はて」と読むのは、瓜生の苗字・上終(かみはて)と掛かっていて、終了のニュアンスを中和して、縁を結んで一定の地点まで来たことの強調という印象も受けました。
最終22巻発売日
漫画『甘神さんちの縁結び』最新刊・最終22巻の発売日は2025年10月17日です。寄稿イラスト・過去の単行本イラストが楽しめる特別小冊子付きの特装版も用意されています。
22巻の収録話は186話「空の結び方 応」から最終194話「奇跡の終」まで。188話「空の結び方 夜」と189話「空の結び方 重」で夜重エンド、190話「空の結び方 朝」と191話「空の結び方 姫」で朝姫エンド、192話「空の結び方 夕」と193話「空の結び方 奈」で夕奈エンドを読むことができます。プロポーズやキスシーンなど見どころ満載の完結巻はファン必携です!
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