バンドリ9thライブ「Mythology」オフィシャルレポート

バンドリ9thライブ「Mythology」オフィシャルレポート

バンドリ9thライブ「Mythology」オフィシャルレポート公開!

RAISE A SUILEN×Morfonicaツーマンライブ、BanG Dream! 9th☆LIVE「The Beginning」DAY2公演の様子をオフィシャルフォトと共にお届け!

BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」開催!

BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」

キャラクターとリアルライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクト・BanG Dream!(バンドリ!)のバンド、RAISE A SUILENとMorfonicaが2021年9月4日(土)、5日(日)の2日間、富士急ハイランド・コニファーフォレストにてツーマンライブBanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」を開催。
なお、本公演の映像は9月25日(土)0時より特別配信の実施も決定しています。

■ BanG Dream! 9th☆LIVE特別 配信情報
<配信期間>
・The Beginning
2021年9月18日(土)0時~10月3日(日)23時59分
・Mythology
2021年9月25日(土)0時~10月10日(日)23時59分

<チケット>
https://w.pia.jp/t/bang-dream-thebeginning/ (国内販売)
https://w.pia.jp/a/bangdream9th-engpls/ (海外販売)
販売期間:9月5日(日)21時~各公演、配信終了日の20時まで

BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」

▲RAISE A SUILEN
左から倉知玲鳳(Key.パレオ役)、夏芽(Dr.マスキング役)、Raychell(Ba.&Vo.レイヤ役)、紡木吏佐(DJチュチュ役)、小原莉子(Gt.ロック役)

BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」

▲Morfonica
左からAyasa(Vn.八潮瑠唯役)、西尾夕香(Ba.広町七深役)、進藤あまね(Vo.倉田ましろ役)、mika(Dr.二葉つくし役)、直田姫奈(Gt.桐ヶ谷透子役)

オフィシャルレポート

BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」 
2021.9.5 富士急ハイランド コニファーフォレスト
文=風間大洋

2021年9月4日(土)・5日(日)の2日間にわたり、富士急ハイランド・コニファーフォレストにて『BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」』が開催された。前々週に行われた「The Beginning」と同様、対バン形式の合同野外ライブ2DAYSとして実施され、“神話”の意を冠したこの日の出演バンドは、RAISE A SUILENとMorfonicaという組み合わせ。2018年に始動したRAISE A SUILENと、昨年の「BanG Dream! 8th☆LIVE」でお披露目となったMorfonicaという、同プロジェクト内でも比較的活動歴の浅い両者が2マンで相見えるのはこれが初の機会である。彼女たちは果たしてどのような空間を創り出すのか。新たなフェーズを見届けるべく、現地組のほか、ライブ・ビューイングやリアルタイムの配信を含め、多くのファンが開演の刻を待ち受けている。

まずオープニングアクトとして開場中のステージからDJパフォーマンスで場内を盛り上げたのは、「D4DJ」プロジェクトから各務華梨、高木美佑、葉月ひまりの3名。ライブ本編だけでなく、本来は手持ち無沙汰になってしまいがちな開場中にもこうして楽しめる仕掛けがあるのはとても嬉しい。おまけに、十二分に場内が温まった状態で主役の2バンドがステージへ上がることにもなる。

ステージ背後と両脇に据えられた巨大なビジョンにオープニングムービーが流れた後、先に登場したのはMorfonicaだ。進藤あまね(Vo.倉田ましろ役)、直田姫奈(Gt.桐ヶ谷透子役)、Ayasa(Vn.八潮瑠唯役)のフロント3名がお立ち台へ上がると、一瞬の間をおいてディストーションギターが、次いでヴァイオリンの音色が富士の裾野に放たれる。「Daylight -デイライト- 」だ。 進藤がパッと両手を広げると同時にバンドサウンド全体の華やかさが増し、観客たちは飛び跳ねて応えていく。

カバー曲の「CQCQ」はmika(Dr.二葉つくし役)の刻むスクエアなビートに乗せ、西尾夕香(Ba.広町七深役)のスラップも飛び出すダンサブルな一曲。ギターのアルペジオとヴァイオリンが優美に掛け合うサウンドが、進藤の可憐な歌声に寄り添う「金色へのプレリュード」では、場内から巻き起こったクラップも強力に後押し。ライブの勢いを加速させる。

「モニカの新しい一面も観てもらえたら嬉しいな」という西尾の言葉に続いては、「ハーモニー・デイ」「Sonorous」と、10月にリリースされる新シングルの収録曲が並んだ。アニメーション映像を導入にした「ハーモニー・デイ」では歌声や演奏からこれまで以上に芯の強さを感じさせ、軽やかなドラムが印象的な「Sonorous」はライブにおいて一体感を増幅させるタイプの楽曲として機能。そこから繋いだ初披露の新曲「Secret Dawn」では、歌詞にリンクして5人が向き合い演奏したり、直田と西尾が背中合わせにプレイしたりと“魅せる”ステージアクションがよく映えていた。

ヴァイオリンがいるという編成上の唯一性を活かし洗練されたバンドサウンドの中に、往年の歌謡曲やアイドルポップスを彷彿とする懐かしいエッセンスを散りばめたオリジナリティはそのままに、彼女たちがさらなる表現の幅を獲得していっていることを印象付けるセクションとなった。

日が落ちてきた会場に明滅する照明が彩りを加えた「flame of hope」でライブはより勢を増し、ラストスパートへと突入。ここまでのライブの手応えゆえか、「V.I.P」のカバーでは笑顔をのぞかせながら客席とコンタクトをとりつつ歌う姿も。しっとりとした始まりから、この日のセットリスト随一の疾走へと激しく展開していったのは「Nevereverland」だ。変拍子も織り交ぜながら、冷静と熱情が交差するような演奏でエモーションを存分に滾らせる。

ラストナンバーを前に、Morfonicaの初ライブが昨年のこのステージだったことを振り返りながら声を詰まらせた進藤が、これからも成長し続けることをあらためて誓ってから、披露された「ブルームブルーム」の爽やかな音色は、彼女たちの前途を祝すかのようにとポジティヴに響きわたっていった。

しばしのインターバルののち、RAISE A SUILENが登場すると、スモークが立ち込めるステージからマッシヴなビートが容赦なく撃ち放たれ、先ほどまでとは会場の様相も一変。この絶叫マシン並みの振り幅が堪らない。「A DECLARATION OF ×××」「HELL! or HELL?」「mind of Prominence」と冒頭からアッパーチューンが並び、オーディエンスの体力を根こそぎ奪わんとするばかりの怒涛の攻勢を目の当たりにして改めて認識させられるのは、ヘヴィロックとデジタルサウンドを掛け合わせ、おまけにとびきりキャッチーであるという音楽性自体もさることながら、メンバーの個も際立っているのがRASの強みであるということ。

ステージ中央から迫力満点のボーカルを轟かすRaychell(Ba.&Vo.レイヤ役)に、テクニカルなフレーズをにこやかに弾きこなす小原莉子(Gt.ロック役)、猛然と2バスを踏み会場を揺るがすのは夏芽(Dr.マスキング役)。

倉知玲鳳(Key.パレオ役)と紡木吏佐(DJチュチュ役)の2人は演奏やコーラス、ラップに加え、巧みなアジテーションや決めポーズの一つ一つに至るまでまったく余念がない。

すでに熱気の充満しきった場内へむけ「コニファー2日目、そんなもんか!?」とRaychellが煽りを入れ、スペーシーなシンセサウンドと挑発的なラップが炸裂した「EXPOSE ‘Burn out!!!’」、スピード感を少し落とす代わりにここまで以上にエモーショナルに聴かせた「CORE PRIDE」のカバーを経て、初披露された新曲の「Domination to world」は、持ち前のデジタリックな疾走感はそのままに叙情的なピアノの音色が良いアクセントになっていた。アグレッシヴな2ビートと速弾きリフから突入した「OUTSIDER RODEO」では、 メタリックな刺激とコケティッシュな魅力が渾然一体となって押し寄せてくる。

MCなしで畳み掛けるスタイルのRASのライブの中で、緩急を生む役割を果たしていたのは「Beautiful Birthday」。その優しげでメロディアスな歌とピアノの旋律に耳を傾けたのも束の間、沸き起こるクラップと手を交差させたポージングからなだれ込んだ「!NVADE SHOW!」でコニファーフォレストは再び沸点を突破。 跳ねるリズムが生むお祭り感そのままに、カメラに抜かれるメンバーの表情はいずれも晴れやかだ。

アンセミックなコーラスから「DRIVE US CRAZY」を投下し、その風格すら感じさせる重厚感とスリリングなサウンドで場内を完全制圧したところでライブ本編を終えた。

アンコールでは2バンドのメンバーが勢ぞろいし、まずはMorfonicaの「flame of hope」を演奏。より厚みのある10名での演奏もさることながら、進藤の柔和さとRaychellの力強さ、それぞれの歌声の特性が不思議なほど噛み合ったデュエットには驚かされた。

最後のMCではあらためて、両ボーカルからお互いやファンへの感謝が何度も告げられたのだが、「この2日間、できると思わなかったから本当に嬉しいです」とRaychellが感極まりながら明かしたシーンが象徴するように、とりわけ難しい情勢下でライブを作り上げ、感染対策等にも奔走したであろうスタッフへ贈る言葉には胸を打つものがあった。

ただし、そんな感傷的な空気のままでは終わらせないとばかりに、ラストは「UNSTOPPABLE」でしっかり大盛り上がりに。ラスサビでは何度も花火が打ち上がり、すべての演奏が終わった後にはさらに大輪の花火が夜空を彩る中、「BanG Dream! 9th☆LIVE」は無事4日間の完走を果たしたのだった。

2年連続で開催された夏の祭典を経て、Morfonicaは東阪で初のZeppツアーを、RAISE A SUILENも全国3箇所でのツアー追加公演が既に発表されている。それぞれのバンドは今後どのように動き、どんな作品を生み出していくのか。昨年からの成長を経た“今”の姿を味わうだけでなく“この先”まで見届けたい、そんな気持ちにさせてくれるライブだった。

ライブ概要

BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」
日程:2021年9月4日(土)、5日(日)
会場:富士急ハイランド・コニファーフォレスト
出演:RAISE A SUILEN×Morfonica

【セットリスト】
DAY1
<RAISE A SUILEN>
M1 Domination to world
M2 Invincible Fighter
M3 A DECLARATION OF ×××
M4 mind of Prominence
M5 HELL! or HELL?
M6 CORE PRIDE
M7 OUTSIDER RODEO
M8 Beautiful Birthday
M9 !NVADE SHOW!
M10 DRIVE US CRAZY

<Morfonica>
M1 Daylight -デイライト-
M2 chAngE
M3 金色へのプレリュード
M4 ハーモニー・デイ
M5 Sonorous
M6 Secret Dawn
M7 flame of hope
M8 V.I.P
M9 Nevereverland
M10 ブルームブルーム

<RAISE A SUILEN×Morfonica>
EN1 UNSTOPPABLE
EN2 flame of hope

DAY2
<Morfonica>
M1 Daylight -デイライト-
M2 CQCQ
M3 金色へのプレリュード
M4 ハーモニー・デイ
M5 Sonorous
M6 Secret Dawn
M7 flame of hope
M8 V.I.P
M9 Nevereverland
M10 ブルームブルーム

<RAISE A SUILEN>
M1 A DECLARATION OF ×××
M2 HELL! or HELL?
M3 mind of Prominence
M4 EXPOSE ‘Burn out!!!’
M5 CORE PRIDE
M6 Domination to world
M7 OUTSIDER RODEO
M8 Beautiful Birthday
M9 !NVADE SHOW!
M10 DRIVE US CRAZY

<RAISE A SUILEN×Morfonica>
EN1 flame of hope
EN2 UNSTOPPABLE

©BanG Dream! Project ©Craft Egg Inc. ©bushiroad All Rights Reserved.
Photo:ハタサトシ、斎藤チホ、阪東美音、JOKEI、池上夢貢(GEKKO)

BanG Dream!(バンドリ!)カテゴリの最新記事