「バンドリ!」アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』1話感想!
豊川祥子の過去シーンと伏線回収、Ave Mujicaメンバーの仮面外しを示唆する伏線、豊川祥子VS祐天寺にゃむの印象的なセリフの対立などを考察!※ネタバレ注意
『BanG Dream! Ave Mujica』1話感想
ライブシーン
『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』続編アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』1話「Sub rosa.」では、Ave Mujica(アヴェ ムジカ)のライブシーンからスタート!
人形(Ave Mujicaメンバー)が月の光で目覚め、仮初めの命を宿す世界観のストーリー仕立てになっていて、演劇後にOP主題歌が1話挿入歌「KiLLKiSS」として流れていました。ダークな雰囲気、演劇とライブを交えたイベント、挨拶代わりのハードロック曲が印象的でした!
三角初華・sumimi
1話では、三角初華(ドロリス)がAve Mujicaと同じ事務所のsumimiを並行で活動していることも明かされています。
豊川祥子の頼みで一緒に活動したい気持ちがあったとは思いますが、sumimiの活動で何らかの満足できない要素があり、秘密を抱えて仮面を付けるAve Mujicaに共感した可能性なども考えられそうです。
赤羽警察署・酒カス父親
豊川祥子が赤羽警察署に行き、酒に酔った父親・豊川清告を連れて帰るシーンもありました。父親は会社で詐欺に遭った責任を問われ、豊川グループを追放され、酒カス状態になっています。
番号だけ&赤羽警察署と表示されるシーンがあったので、豊川祥子は赤羽警察署から何度も連絡があるうちに番号を登録したと考察できます。
豊川清告は豊川祥子の祖父・豊川定治から、会社どころか大事な娘(豊川瑞穂)も預けられないと言われている過去シーンもあったことから、豊川瑞穂が死亡したタイミングで、会社の責任をなすりつけられた可能性もありそうです。
豊川祥子の過去シーン・伏線回収
豊川祥子が月ノ森音楽祭でMorfonicaのライブを見て、バンド結成を決意するシーンも描かれています。挿入歌で「金色へのプレリュード」も流れていました。
長崎そよを感じの良い方と言っている場面、高松燈が飛び降りると勘違いして助けるシーンなど、豊川祥子視点でCRYCHIC結成に繋がるエピソードを見れたのが嬉しかったです!
外で雨に濡れながら泣くシーンの時系列は、『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』で脱退を申し出た後と解釈でき、本当は脱退したくなかったと考察できます。なぜ脱退したのか詳細が不明だったので、『BanG Dream! Ave Mujica』で家庭の事情が絡んでいることがわかり、1話から重要な伏線回収をしている続編アニメらしい展開でした。
池袋駅の看板広告が空白だったのは、空っぽになっている豊川祥子を表現している可能性もあります。周囲の人が持っていた傘はカラフルで、心が真っ黒に沈んでいる豊川祥子との対比を強調していたと感じました。
Ave Mujica 武道館LIVE Nostri Noctis
千早愛音が「Ave Mujica 武道館LIVE Nostri Noctis」のチケット当選で喜んでいる場面もありました。Ave Mujica単独ライブは、0th「Primo die in scaena」、1st「Perdere Omnia」、2nd「Quaerere Lumina」、3rd「Veritas」、4th「Adventus」と開催されていますが、「Nostri Noctis」のタイトルではまだ開催されていないので、今後開催される可能性もあるのか?と感じました。
Nostri Noctisの意味は、ラテン語で「私たちの夜」。月の光でメンバーが目覚める世界観を想像できるタイトルになっています。
千早愛音が匂わせなどでアモーリス=にゃむち(祐天寺にゃむ)と思っている場面は、リアル世界でも匂わせ発言が話題となり、顔を隠した有名人を特定する動きも見受けられることから、実際に起こっている事を思わせるエピソードでした。
仮面外し伏線
1話ラストでは、アモーリス(祐天寺にゃむ)が仮面を外し、結果的にメンバー全員の仮面が外れる大事件も発生。仮面はAve Mujicaの世界観を作り出す重要な要素という印象でしたが、まさかの1話から素顔を晒す事態に…!
仮面を外す伏線は、祐天寺にゃむの言動に出ていた気がします。例えば、祐天寺にゃむがメイク直しを希望して、仮面で見えなくても手を抜きたくないと考えていた場面は、素顔を晒す前提のセリフだったと解釈できます。
祐天寺にゃむが取材後に仮面を外そうとして、豊川祥子から楽屋に戻るまでは外さないように言われるシーン、これからも仮面でいくのかと質問する場面、顔と数字が台無しだと嚙みつく姿なども描かれていました。
ライブ前に豊川祥子から仮面を付けるように言われ、祐天寺にゃむが気怠そうに仮面を付けているシーン、豊川祥子の考える内容を退屈な台本と言っている描写などを踏まえると、自分が面白い台本=ライブで仮面を外すことを実行するシナリオが出来ていたとも考察できます。
豊川祥子は時期が来れば仮面を外すことも想定していて、仮面を外すのは最高の舞台・タイミングと考えていました。しばらくは音楽性で勝負するつもりだったと思いますが、祐天寺にゃむが暴走したことでタイミングが崩されています。ここから豊川祥子がどのようにAve Mujicaを動かすのか気になります!
豊川祥子VS祐天寺にゃむ
豊川祥子と祐天寺にゃむが言い合うシーンで印象に残ったのは、流行で終わらせる気はないと考える豊川祥子と、昨日好きでも今日飽きたと思われる可能性を理解している祐天寺にゃむのセリフでした。
豊川祥子は有名人であることを隠して音楽性を重視、メンバーを人形と見立てる独特の雰囲気を大事にして、理想の夢を追っている雰囲気も感じられます。最初から素顔を晒すと、有名人バンドだと祭り上げられ、流行モノにされるのを嫌っていると考察できます。
祐天寺にゃむは有名人を武器にして最初から素顔を晒し、人形の設定ではなく人間としての笑顔を届けることを想定していて、現実を見ている印象も受けます。飽きられる可能性は何をしても常にあるとはいえ、出し惜しみで飽きられるくらいなら、最初から全力で臨むべきという考えもありそうです。どちらも正論で、対立的な考えが印象的でした。
秘密
1話前半で秘密を抱えた彼女の話とナレーションが入りましたが、終盤では彼女の秘密は月のもとに暴かれ、人形たちは人間の姿を取り戻すと言っていました。暴かれた秘密は、視聴者的には豊川祥子の過去、CRYCHIC脱退の真相、仮面外しなどが該当するところもグッときました。
メンバーの予期せぬ正体バレを組み込んで、人形が仮初めの命を宿す内容から、人間の姿を取り戻すストーリーに繋げるところも圧巻でした。不測の事態に対応する意味では、豊川祥子が不憫な境遇に巻き込まれ、それを何とか乗り越えてきた過去エピソードとの共通要素も感じました。
1話感想まとめ
アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』1話は、Ave Mujicaのライブシーンから始まり、豊川祥子の暗い過去が明かされ、最後には仮面を外すなど中身の濃い回でした。
CRYCHICのエピソードなどは『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』で意味深だった要素の伏線回収となっていて、真相の明かし方がグッときました!3DCGのアニメ映像・ストーリー性・キャラ設定など全体的にも完成度の高い覇権候補アニメと評価できるので、2話以降も要チェックです!
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