「バンドリ!」アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』2話感想!
CRYCHIC元メンバーの気持ち、若葉睦が母親・森みなみをみなみちゃんと呼ぶこと、若葉睦と人形、椅子の意味、豊川祥子にとっての三角初華、純田まな&sumimi解散などを考察!※ネタバレ注意
『BanG Dream! Ave Mujica』2話感想
不憫な豊川祥子
アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』2話では、祐天寺にゃむ(声優:米澤茜)がライブで仮面を外したので、豊川祥子(声優:高尾奏音)が怒っていました。祐天寺にゃむは豊川祥子が言っていた最高の舞台・タイミングで仮面を外したと主張しますが、豊川祥子はまだ早いと考えており、台本も仮面無しを前提にした内容で書き直すことに…。
豊川祥子は母親が死亡し、父親から居なくなってくれと言われ、CRYCHICを脱退せざるを得ない状況になり、Ave Mujicaのメンバーからも自分のプロデュースとは違うことをされるなど、不憫なところがありますね…。最終回までには報われてほしいですが、まだまだ波乱の展開が続きそうです。
CRYCHIC元メンバー
解散バンド・CRYCHICを居場所と考えていた長崎そよ(声優:小日向美香)は、元メンバーだった若葉睦(声優:渡瀬結月)がAve Mujicaのメンバーと知り、「私とはバンドしてくれなかったくせに」と言っていました。静かに怒る様子が余計に怖い印象で、CRYCHICは抜けたのになぜ新しいバンドをしているのか、バンドならCRYCHICでやればよかったでしょ!といった気持ちが出ていたと思います。
椎名立希(声優:林鼓子)は八幡海鈴(声優:岡田夢以)になんで豊川祥子とバンドをやっているのかと言っていたので、CRYCHIC元メンバーからAve Mujicaメンバーにそれぞれ詰めるシーンが描かれたことになりますね。
高松燈(声優:羊宮妃那)はAve Mujica=自分が知らない豊川祥子の叫びだと考えていました。高松燈の歌詞を評価してくれていた豊川祥子が新バンドで別の楽曲を出しているということは、高松燈の歌詞は何だったのか、CRYCHICの楽曲は自分たちの歌ではなかったのか…と思っている気もします。
豊川祥子の活動を知った高松燈はそのまま自信を失う危険性もありますが、豊川祥子が新しい一面を見せていること・やりたいことをしている状況を受け入れるルートも考えられそうです。
それぞれギスギスしている中で、CRYCHIC元メンバーではないキャラ・千早愛音(声優:立石凛)の笑顔は癒し枠で、八幡海鈴(声優:岡田夢以)のクールで淡々としている様子も印象的でした。
森みなみ登場・みなみちゃん呼び
2話では、若葉睦の母親&女優・森みなみ(声優:沢城みゆき)が登場し、若葉睦はみなみちゃんと呼んでいました。親しい呼び方に思えますが、母親・娘の関係を正面から出さない雰囲気から、普通の親子関係とは違う要素が絡んでいるような気もします。
祐天寺にゃむが番組に挑戦したいとアピールして、森みなみが知り合いのプロデューサーに話しておくと言うシーンでは、豊川祥子から図々しいと指摘されていました。祐天寺にゃむは有名人のコネを使って成り上がる方法も想定していると思いますが、豊川祥子は自分達の力で成功を掴みたいと考えていそうです。この2人は考え方が全く違うので、この先も大丈夫なのかとハラハラさせられます!
趣味部屋・椅子の意味
森みなみは趣味部屋を中々使う機会が無く、祐天寺にゃむ達にバンドの練習で使ってもいいと言っていましたが、若葉睦は浮かない表情でした。
趣味部屋にあった椅子には亀裂が入っていたので、たくさん座っている証拠=部屋をよく使っているにもかかわらず、嘘をついている可能性もあります。森みなみは女優なので、真実とは違う内容を演技していてもおかしくありません。
あるいは、若葉睦が椅子で殴られるなどの虐待を受けていて、みなみちゃん呼びと繋がる伏線になっているパターンも考えられます。椅子の亀裂=親子関係の亀裂を暗喩的に表現し、親からの愛情を受けていないようにも受け取れます。
ギターも置いてあったので、若葉睦がギターの練習部屋としても使っていた場合、自分の居場所を取られたような気持ちになっていた可能性もありそうです。別シーンで若葉睦がギターを大事そうに抱いていたのも伏線になっていると考察できます。
芸能人の娘
若葉睦は芸能人の娘と騒がれるのが一番嫌いなのに、取材者は母親が大女優・共演が見たいなどと言っていました。音楽バンドメンバーのインタビューでは?個人の時代に親との関係が大事なのか?報道ネタ欲しさに少女を食い物にする気?と思ったシーンで、マスゴミの配慮の無さに呆れました…(長崎そよさんの軽蔑する目でお願いします)。
すごい!さすが!などの発言は、良かれと思って褒めていたとはいえ、若葉睦にプレッシャーを与える結果になっているのが辛かったですね…。
若葉睦が長く続かないと番組で発言したシーンは何か言わないといけないと頑張った結果だと思いますが、Ave Mujicaの解散疑惑で報道されるなど、悪い方向に傾いていました。若葉睦は仮面を外されて、芸能人の娘と正体がバレた後から情緒不安定になり、心を曇らせる出来事が重なっていたのもかわいそうでした…。
純田まな登場・sumimi解散伏線
2話では、sumimiの純田まな(声優:反田葉月)が三角初華(声優:佐々木李子)に優しく寄り添い、ドーナツを半分あげて2人で1つと言っていました。
sumimiは解散しないと言う場面もありましたが、サークル状のドーナツが割れている・元々1つのドーナツを2つに割った状態と考えれば、解散の伏線にも思えてきます。
三角初華はsumimiについて何か思うところがありそうなので、Ave Mujica解散疑惑から飛び火したsumimi解散疑惑の流れで、本当にsumimiの活動を辞めないか心配です。あるいは、ドーナツの比喩描写はミスリード要素とも受け取れます。
三角初華の存在
三角初華は豊川祥子が事務所で寝泊まりしていたので、自宅に招く展開もありました。豊川祥子はバンド関係の準備で家に帰る時間も無駄にできないと言って、家を出てきたことは隠していますが、三角初華は豊川祥子の家に帰れない事情を察していると考察できそうです。それは、ずっと居ていいからと言っていたセリフにも出ていたと思います。
豊川祥子はバンドメンバーの前では気丈に振る舞っている中で、三角初華と2人きりの時には自然体でいるような雰囲気も感じられました。豊川祥子にとって三角初華は心の支え・あたたかい存在という印象で和んだのですが、豊川祥子は大切なものをことごとく失っているので、今後悪い方向にならないか心配になってきます…。
若葉睦と人形
若葉睦が月の光から隠れるようにしてギターを抱くシーンは、仮面を付けて正体を隠したかった気持ちが出ていたと考察できそうです。フラフラで冷や汗を出しながらライブ会場の楽屋に到着する場面から察するに、ギターを抱いたまま朝を迎えて、ほとんど寝ていないと思われます。
楽屋からステージ上にいるシーンに切り替わっていたのは、若葉睦の意識としては気づけばステージにいた感覚をそのまま表現していたと感じました。それだけ意識が朦朧としていて、精神的に限界だったことが伺えます。
2話挿入歌「Ave Mujica」の演奏が始まると、若葉睦が過呼吸でステージセットの椅子に座り込んでいます。Ave Mujicaの設定的にもメンバーは人形なので、糸が切れた人形と表現する様子が絶妙でした。ステージで椅子に座ったのは、家にあった椅子に座るイメージも連想され、母親の愛情を欲している・見捨てられたくない伏線とも考察できます。
普段のライブでは若葉睦(モーティス)は「死を恐れるなかれ」と言い、豊川祥子が持ち歩いている人形は死亡した母親の形見になっているので、人形や死に関して繋がりを持たせている印象です。
皮肉的な元凶
祐天寺にゃむは抜け殻状態の若葉睦を見て驚いていましたが、その状況を招いた元凶という見方ができます。1話ラストで仮面を外して仕掛ける側となり、2話ラストでその代償がブーメランのように跳ね返ってくるのが皮肉的でした。
台本で仮面が外れたことに嘆くアモーリスを演じ、自分で望んだことだと言われる様子も皮肉っぽいシーンになっていたと思います。
2話本編後はED主題歌「Georgette Me, Georgette You」が流れ、公式YouTubeにエンディング映像もアップされています。
2話感想まとめ
アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』2話は仮面を外すことになった若葉睦の精神面が不安定になり、ライブで椅子に座り込むシーンなどが描かれていました。芸能人の娘であることは隠しておきたかったはずですが、正体バレによって糸が切れた人形のようになっていく展開が残酷的でした。
CRYCHIC関連などは『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』と繋がる話もあり、Ave Mujicaのストーリーだけでも2話目とは思えないほどの厚みのあるストーリーになっていたと思います。3話以降も是非視聴継続していきましょう!
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