『BanG Dream! Ave Mujica』3話感想!傘の意味、若葉睦パフォーマンス理由考察

『BanG Dream! Ave Mujica』3話感想!傘の意味、若葉睦パフォーマンス理由考察

「バンドリ!」アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』3話感想!

人形モーティスと傘の意味、若葉睦がパフォーマンスをした理由などを考察!※ネタバレ注意

『BanG Dream! Ave Mujica』3話感想

パフォーマンス・椅子

アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』3話では、若葉睦がステージの椅子に座り込んだので、豊川祥子が演劇のパフォーマンスということにしています。臨機応変に動く様子は素晴らしいと同時に、何かと巻き込まれる側の人生になっているのが不憫だと感じました。

若葉睦が自宅の椅子に座っているシーンもありましたが、ここは若葉睦のギター練習場所・自分の居場所・心を落ち着かせる部屋だと考察できます。2話で森みなみがバンド練習に使っても良いと言った時に若葉睦が悲しげな表情だったのは、自分の居場所を取られたような気持ちだったと解釈できそうです。

精神面の具現化

2話ではモーティスTVショーのシーン、若葉睦が「睦ちゃん」という舞台脚本を演じる場面、モーティスの人形が出てくる描写もありました。この世界は若葉睦の精神面を具現化したもので、人形はイマジナリーフレンドのようなものだと解釈できます。

若葉睦はギターと出会って自分の個性を出せるものだと思われましたが、ギターは歌えないからバンドが楽しいとは思えないと明かしています。これは『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』で豊川祥子がCRYCHICを辞める時に、若葉睦が言っていた内容と繋がる描写でした。ギターを歌わせることができない=ギターでは個性を発揮できないことが嫌になっていたとも考察できます。

1話では豊川祥子が外で泣いていることが明かされていましたが、3話では泣いている豊川祥子を若葉睦が見ていたことも判明しました。1話は豊川祥子視点・3話は若葉睦視点の伏線回収で、繋がりの明かし方に鳥肌が立ちました!

祐天寺にゃむ高校生・レイヤ繋がり

祐天寺にゃむが都立芸術学院高校の演劇表現科で授業を受けて帰ると、隣からレイヤが出てきて話すシーンもありました。

にゃむちが高校生だったこと、RAISE A SUILENのレイヤと接点があったことなどが驚きで、サプライズ要素になっていたと思います!

利用

祐天寺にゃむのモーティス風なりきりメイク動画の再生数が伸びて、閲覧者の興味はモーティスだとわかったので、祐天寺にゃむがモーティス(若葉睦)と仲良くなろうとする展開も描かれていました。祐天寺にゃむは使えるものはガンガン使えばいいと考えているので、自分が売れるために利用しようとしていることも伝わってきました。

祐天寺にゃむはマルチタレントになりたいこと、Ave Mujicaはそのためにやっていることも明かしていました。豊川祥子はAve Mujicaしかないと思っているのに、祐天寺にゃむは通過点・道具のように思っているのは不穏です…。脱退・解散フラグのまま進むのか、この先バンド継続を決意する出来事が起こるのか気になります。

若葉睦がAve Mujicaを辞めない理由

祐天寺にゃむが若葉睦にAve Mujicaを辞めることを提案し、若葉睦は豊川祥子が壊れそうだから辞めないと断るシーンもありました。Ave Mujicaが壊れたら豊川祥子も壊れる危険性があるので、それだけは避けたいと思っていることも伺えました。

人形のシーン(若葉睦の精神面)では、豊川祥子が嫌いで、豊川祥子の言いなりだから若葉睦が苦しんでいることも明かされています。その気持ちがある状況とはいえ、自分の辛さよりも豊川祥子が壊れないことが大事だと考えている印象でした。

豊川祥子VS祐天寺にゃむ

Ave Mujicaライブツアーの仙台公演で、豊川祥子はモーティス(若葉睦)のパフォーマンスは入れずに、バンドとして演奏することが大事だと考えていました。一方で、祐天寺にゃむはパフォーマンスが無かったことで客ががっかりしていたのを見て、望まれるものを与えるのがエンタメだと主張しています。

豊川祥子はMorfonicaのライブを見てバンドをしたいと思ったのでバンドであることが大前提、祐天寺にゃむは世間の評価を加味してバンドでなくてもいいと考える対比が印象的でした。

豊川祥子の考えは自分達のしたいことをする主体性は素晴らしいですが、求められるのを取り入れないと人気の低迷に繋がりかねない危うさがあります。祐天寺にゃむの考えは客を喜ばせる観点では正しい一方で、主体性に欠けて世間の操り人形に成り下がる危険性が潜んでいます。

どちらもメリット・デメリットがある難しい問題で、3話も正論のぶつかり合いが際立っていたように思います。

CRYCHICと重ねるシーン

Ave Mujicaメンバーの喧嘩シーンでは、若葉睦がCRYCHICメンバーの喧嘩シーンと重ねていました。具体的には、祐天寺にゃむ(椎名立希)の無責任じゃない?発言、豊川祥子が祐天寺にゃむ(高松燈)に練習すべきと言うシーン、三角初華(長崎そよ)が喧嘩を止めようとする展開などがありました。

CRYCHICと同じように、Ave Mujicaも自分のせいで壊れてしまうと感じていた若葉睦は、このままではいけないと思っていた可能性もありそうです。

ミュージックフロア

森みなみの紹介で、ゴールデンタイムに全国放送される音楽TV番組・ミュージックフロアに出演が決まる展開もありました。2話で祐天寺にゃむが森みなみにアピールした際に豊川祥子は不満げでしたが、番組出演は結果的にAve Mujicaの飛躍に繋がっているという見方もできます。

祐天寺にゃむはパフォーマンスも入れるように変更を希望し、豊川祥子と喧嘩するシーンも描かれています。ギスギスが止まらない状況が続いていますが、この2人が和解する時は来るのかと心配になります…。

人形と傘の意味

カラフルな傘が空を飛んでいる場面は、豊川祥子が外で泣いていたシーンとの繋がりも感じました。若葉睦があのときは豊川祥子に傘をさしてあげられなかったので今度は助けたいと思っているか、若葉睦自身も同じような悲しい状況になっていることを表現している可能性もありそうです。

ピンク色の傘を持っている人形のモーティスが若葉睦の味方と言って、若葉睦が手を伸ばしたところで、人形が怪物のように巨大化して若葉睦が闇に飲まれる展開もありました。ピンク色の傘は閉じたまま残されていたので、若葉睦自身は傘をさしていないことになり、自分の感情を押し殺してモーティスを選んだと考察できます。

ピンク色の傘は若葉睦が使っているピンク色のギターを意味していると解釈でき、傘を取ってないのはギター演奏を優先しない・パフォーマンス重視の気持ちとも受け取れます。豊川祥子から昔はもっと喋って、笑っていたと言われたので、喋る方向=パフォーマンスを選んだのかもしれません。

そして、若葉睦はライブで予定に無かった演劇をする展開もありました。「おやすみなさい」と言って、最後はピンク色のギターが映されています。眠ったのは若葉睦の個性が発揮できないギター、若葉睦のアイデンティティとも考察できます。

パフォーマンスよりも音楽性を重視したい豊川祥子に反した行動に思えますが、Ave Mujicaが壊れたら豊川祥子も壊れるので、パフォーマンスが求められているAve Mujicaのために今は演技をして、広い視点・最終的には豊川祥子の味方をしたいと思ってそうです。

モーティスのクレジット

3話で本人以外のモーティスは、下記のようなクレジットになっていました。声優・渡瀬結月さんの演技力に感動したと同時に、狂気的なクレジットの見た目に思わず反応しました!

モーティス(ナレーター):渡瀬結月
モーティス(みなみ):渡瀬結月
モーティス(隆文):渡瀬結月
モーティス(ギター):渡瀬結月
モーティス(クマ):渡瀬結月
モーティス(ネコ):渡瀬結月
モーティス(ペンギン):渡瀬結月
モーティス(九官鳥):渡瀬結月
モーティス(蛍):渡瀬結月
モーティス(クラゲ):渡瀬結月
モーティス(ハリネズミ):渡瀬結月
モーティス(ニワトリ):渡瀬結月

笑顔の若葉睦

次回予告では、月ノ森で若葉睦が生徒と話しているシーンで笑顔を浮かべており、長崎そよはどうしたんだろう?と不思議に思っていそうな表情でした。撮影シーンでは、若葉睦が中央に立って、穏やかな表情になっています。

人形に飲まれる描写は若葉睦自身よりもモーティスを選んだように見えましたが、結果的に若葉睦が本来の笑顔を取り戻したと考えることもできるので、若葉睦の個性が出ていく方向になるとも考察できます。

あるいは、無理して笑顔を作った演技にも思えてきます。大女優の娘なので、周りに分からないように普段も演技している可能性はありそうです。この場合、精神的に限界を迎えて破滅しそうなのが怖いところです。

3話感想まとめ

『BanG Dream! Ave Mujica』3話では、若葉睦が人形のモーティスに飲まれて闇に包まれ、演劇をするシーンなどが描かれていました。

若葉睦自身の個性を消したように見えて個性を取り戻す方向、豊川祥子に背いたように見えて味方をしているとも解釈できるストーリーが印象に残る回でした。続きが気になるので4話も要チェックです!

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