「バンドリ!」アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』7話感想!
長崎そよが豊川祥子にきゅうりを渡した意味・CRYCHIC「人間になりたいうたⅡ」の歌詞を見て笑った理由、八幡海鈴の苛立ち・元サヤ発言などをネタバレ込みで考察!
『BanG Dream! Ave Mujica』7話感想
長崎そよ突撃
アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』7話では、ブチギレモードの長崎そよが豊川祥子の登校を待ち伏せして、睦ちゃんに会って!と怒っていました。長崎そよの代名詞的なセリフ「なんで春日影やったの!」を構文化するなら、「なんで睦ちゃんを知らないと言ったの!」という心の叫びが出ているようにも感じられました。
長崎そよは大切なものを守るためなら何でもするようなところがあり、以前はCRYCHIC復活のために大胆なこともしていました。その流れは豊川祥子や若葉睦に対しても出ていて、7話でも行動力を見せていたと思います。
豊川祥子は若葉睦に会ってしまうと、余計に壊してしまうのが怖いので、会いたくても会えなかったと思っていた印象です。大切なものを守るために突き進む長崎そよ、大切だからこそ距離をとる豊川祥子の対比も感じられました。
床ドン
長崎そよは豊川祥子を強制連行しようとしますが、床ドン状態で倒れ込んでいます。シリアス展開なのに、視覚情報は長崎そよが豊川祥子を床ドン!という尊さがあり、異なる要素を同一シーンで描く演出は一本取られました!
長崎そよが豊川祥子の手を引いて若葉睦の家に行く展開は、長崎そよが説得して豊川祥子が渋々承諾したと思われますが、絵面としては拉致現場あるいは豊川祥子が逮捕された犯人のようになっていたのが面白かったです!
鏡と二重人格
若葉睦のモーティス側と睦ちゃん側が話すシーンでは、鏡に睦ちゃんが映っていました。睦ちゃんの手が鏡から出てきて、モーティスが鏡を割って遮断するシーンもあり、二重人格の表現方法として鏡を使う手法がグッとくる描写でした。
睦ちゃんが家の外に出てきて、待っていた豊川祥子と話す場面では、手を繋ごうとするところでモーティスの人格に戻っていました。外に出た際は話したい気持ちが勝っていたと思いますが、手を繋ぐ寸前で豊川祥子が怖くなったという印象でした。
モーティスに抑え込まれるだけでなく、徐々に睦ちゃん側が前に出てくる要素が増えてきたのも特徴的だったと思います。
きゅうりの意味
若葉家の前で、長崎そよが豊川祥子にきゅうりを渡す場面もありました。若葉睦はきゅうりを育てていたので、きゅうりは睦ちゃん側の象徴だと考察できます。
長崎そよは豊川祥子に対して、人形のモーティスを人間の睦ちゃんに戻してあげなよ、ちゃんと向き合って話をしなよ!の意味で渡していたと感じました。
『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』で長崎そよは若葉睦から差し出されたきゅうり=大切に育てられたものを返していましたが、『BanG Dream! Ave Mujica』では長崎そよが育てたと思われるきゅうり=睦ちゃん復活の媒介として出てくる面白さもあったと思います。今度は豊川祥子を通じて、こちらから渡す側になっているのも特徴的でした。
人間になりたいうたⅡ
高松燈が豊川祥子にノートを見せるシーンでは、「人間になりたいうた」の歌詞が変わっていて、長崎そよが笑っていました。その理由は高松燈と同じことを思っていて、まるで自分の気持ちが歌詞化(可視化)されたように感じたからこそ、思わず笑いがこぼれたと解釈しました!
例えば「それでも体を開いて手を伸ばしたい」の歌詞は、長崎そよ視点だと豊川祥子が若葉睦に会おうとしなくても、手を引っ張って会わせようとしたことが連想されました。
新歌詞バージョンは「人間になりたいうたⅡ」としてCRYCHICが演奏し、もう一曲と言っていたので、それは「春日影」しかないよね…と思っていたところ、「春日影」が実際に流れたところで涙腺崩壊しました…。
CRYCHIC解散時とは違って豊川祥子の家事情をメンバーが知っている状況、誤解が無くなって再び演奏していること、結成時から現在までに起きたことなどを思えば、さすがに感動が抑えきれませんでした。
CRYCHICの思い出
演奏中にCRYCHICを振り返るシーンでは、長崎そよが戻りたくて堪らなかったと過去形で言って、豊川祥子は今日の演奏を一生忘れないと思っていました。
CRYCHICは今の居場所ではないとしても、それぞれで素敵な思い出として気持ちの整理が付いていると考察でき、あたたかい雰囲気になっているのがグッときました!
八幡海鈴の苛立ち
7話では、CRYCHICの演奏シーンを見た八幡海鈴が苛立っている場面もありました。八幡海鈴は無感情・無関心のクールな生き方をしてきたので、CRYCHICの楽曲「人間になりたいうたⅡ」の歌詞「息をして涙する」とリンクするように感情が動く人間の姿を見て、羨ましい気持ちになっていたと考察できます。
6話で椎名立希に言われた「本当にムジカやってたの?」のセリフとも繋がっていて、椎名立希はメンバーと衝突=感情を出して向き合っているのに対して、八幡海鈴は衝突なし=感情を出さずに向き合っていないことを理解して、そんなつまらない自分に苛立っていたと感じました。
CRYCHICメンバーは再び集まってそれぞれが思いにふけっている中で、その様子が八幡海鈴に影響を及ぼす仕掛けも面白いところで、1つのシーンに複数の意味を持たせて、別の要素に繋がるところが『BanG Dream! Ave Mujica』の魅力になっていると思います。八幡海鈴にも「人間になりたいうた」が当てはまり、これから感情が動く人間になっていくルートも予想されます。
元サヤ発言
八幡海鈴が豊川祥子に対して元サヤに戻りませんかと言っていたのは、CRYCHICメンバー同士、豊川祥子&若葉睦が元サヤになったことで、私との関係も復活させてほしい=Ave Mujica復活の方向を考えていると思います。自分も本気でぶつかって、息をして涙する人間になりたいという意思表明にも解釈できました。
今まで何かが起こっているところに発言することはあっても、自分から何かを動かすような発言はしていなかったイメージなので、元サヤ発言は大きな変化だと感じました。
三角初華が未登場
八幡海鈴が豊川祥子に話しかけたことでAve Mujicaが復活の兆しを見せましたが、三角初華は6・7話連続で登場していません。キャラを登場させてストーリーを展開する「有」の状態ではなく、登場していないという「無」の表現方法を意図的に入れていると考察できます。
三角初華は豊川祥子から連絡がないので、気持ちが不安定になっているような気がします。豊川祥子がCRYCHICと演奏したこと、若葉睦の家に張り込んでいたことなどを知ったら、なんで私には連絡しなかったのかな…悲しいよ…と思って闇落ちルートになり、嫉妬で壊れる可能性も潜んでいます…。
Ave Mujicaが復活しそうな要素を作ったように見えて、まだまだ奈落の底に落ちる要素が残っているので、どうなるのか気になります!
7話感想まとめ
アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』7話は、CRYCHICが再び演奏して、豊川祥子が若葉睦と向き合うシーン、八幡海鈴が豊川祥子に接触する場面などが描かれていました。
前話の時点で豊川祥子は①CRYCHIC②若葉睦③Ave Mujicaを知らないと言った状態でしたが、①②は長崎そよの動きで、③は八幡海鈴によって意識する出来事が起こり、全て覆ったという見方もできます。
豊川祥子は八幡海鈴にどう反応するのか、八幡海鈴は感情が動く人間になれるのか、三角初華の精神状況は大丈夫なのか?など気になる点が多数あるので、8話以降も要チェックです!
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