『BanG Dream! Ave Mujica』9話感想!三角初華ヤンデレ化、星の意味、にゃむちブチギレ考察

『BanG Dream! Ave Mujica』9話感想!三角初華ヤンデレ化、星の意味、にゃむちブチギレ考察

「バンドリ!」アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』9話感想!

三角初華のヤンデレ化・一方通行の要素・名前の由来、睦ちゃん&豊川祥子がCRYCHICを復活させたい理由、星の意味、睦ちゃん「私の役取らないで!」発言、にゃむちのブチギレシーンなどをネタバレ込みで考察!

『BanG Dream! Ave Mujica』9話感想

トンネルに入るシーン

アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』9話では、三角初華がMyGO!!!!!・千早愛音のSNSをチェックして、表情を曇らせていました。豊川祥子と連絡が取れない間、ネットで出てくる情報などを見て、徐々に心が病んでいったことが伺えます…。

移動中の車がトンネルに入る描写は、ヤンデレの入口に入ったこと、奈落の底に落ちることの比喩表現だと考察できます。元から外は夜で暗い状況→トンネルに入ったことは、元から心が病んでいる状況→9話で明かされる内容を知って更に心が病んでいく展開を思わせます。

睦ちゃん&豊川祥子がCRYCHICを復活させたい理由

若葉睦の睦ちゃん側がCRYCHICを復活させたい理由は、豊川祥子がCRYCHICで幸せそうだったのに対して、Ave Mujicaでは苦しそうにしていたことが関係している様子でした。CRYCHICが集まって演奏した時にギターを歌わせることができたから、原点のCRYCHICをもう一度やり直したいのか?とも思っていたのですが、どうやら豊川祥子のためにCRYCHIC復活を望んでいるようですね。

睦ちゃんは自分から起きる要因で幸せを感じるタイプというより、自分以外(豊川祥子)が幸せであることが自分の幸せだと感じるタイプなのかもしれません。良く言えば誰かを思いやることができる、悪く言えば依存気質という見方もできそうです。

豊川祥子はAve Mujicaで若葉睦の苦しみに気づきながらも手を差し伸べなかったこと・Ave Mujicaに利用したこと・若葉睦を壊したことを反省し、苦しませたくないからAve Mujicaには戻れないと思っている様子でした。若葉睦の望みがCRYCHICなら、それを叶えたい気持ちも明かしていたので、若葉睦のために罪滅ぼしでCRYCHICを復活させたいと思っているように見えます。

お互いのためにCRYCHIC復活を望んでいるのは共依存関係が絡んでいて、どこか歪な印象も受けます。若葉睦ならギターをもっと歌わせたい・豊川祥子ならMorfonicaのようになりたいなどの目標、ポピパの戸山香澄で言うなら「キラキラドキドキ」=自分自身から湧き出る原動力が根底に無いと厳しそうです。

祐天寺にゃむが逆ギレをしなかった理由

祐天寺にゃむがオーディションの演技で固まって、相手役のキャラが軽い気持ちで来るなと怒っているシーンも描かれていました。

モーティスを見て演技がトラウマになっている状況で、舞台の仕事を断ったこともある祐天寺にゃむが再度オーディションを受けているということは、決死の覚悟だったと思います。それを軽い気持ちと思われるのは腹が立つ出来事だったはずですが、祐天寺にゃむはグッと我慢していました。

逆ギレをしなかった理由は結果が全てだと理解しているからであり、このままではゲストを満足させてあげられない自分に苛立っていたと解釈できそうです。仕事として勝算がないとAve Mujicaはできないと明かしていたシーンもありましたが、演技で勝算がない現状も痛感している気がします。

昨日好きでも今日飽きたと言っているセリフは、1話で豊川祥子に言ったことがそのまま自分に跳ね返っている状況なので、胸が痛む場面でした…。

うみたき

八幡海鈴が椎名立希から若葉睦に何かした?と言われるシーンは、モーティスにギターを教えているので、気まずそうにしていました。椎名立希は正面衝突するタイプ、八幡海鈴は裏工作をしているという対比も感じました。

三角初華がAve Mujicaやるから!と言い、八幡海鈴が椎名立希に何かしたんですか?と言うシーンは、Ave Mujicaを復活させたい八幡海鈴からすればありがたい申し出だったと思います。ただし、急展開の良い返事をうまく処理できず、椎名立希にヘルプを求めていたという解釈もできます。

八幡海鈴&椎名立希(うみたき)のシーンは、意味深な描写で伏線を落として、多くを語らないのがデフォルト化してきています。そう考えると、10話以降に伏線回収される可能性がありそうです。

八幡海鈴の本気

八幡海鈴が祐天寺にゃむに対して、若葉睦をAve Mujicaに連れてきたと言うシーンもありましたが、祐天寺にゃむから信用できないと言われていました。8話で椎名立希からも信用できないと言われていたので、一度ついたイメージはなかなか払拭できない難しさがあったと思います。

八幡海鈴がディスラプションの練習があると言った後、モーティスからギターを本気でやっていると言われた時には、ハッとしていました。自分は本気でやっているのか?他バンドに参加している場合なのか?信用されるレベルの覚悟を見せているのか?と自問自答した可能性もありそうです。

その後、八幡海鈴が掛け持ちしていたバンドを辞めて、信じ合いたいと涙を流す展開も描かれています。無表情・無感情だった八幡海鈴が本気だと訴える様子は、7話挿入歌・CRYCHIC「人間になりたいうたⅡ」の歌詞「息をして涙する 人間になりたい」の”人間”そのものであり、大きな変化だと感じました!

八幡海鈴にとって「CRYCHIC」のプラス要素は、CRYCHICを見て本気のバンドがしたいと意気込み、CRYCHICの曲に出てくる歌詞「人間」になっている状況などが該当します。一方で、豊川祥子たちがCRYCHICをした場合はAve Mujicaができないので、マイナス要素も含まれる可能性があるのが皮肉的です…。

人は壊れてゆく

パスパレの若宮イヴが登場した羽沢珈琲店では、三角初華が千早愛音に会っていました。豊川祥子がCRYCHICのメンバーと演奏したこと、今はCRYCHICをやりたいことを知って、三角初華は絶望的な表情になっています。豊川祥子が若葉睦を壊さないように動いていたことが、連絡をしていない三角初華を壊していたという状況が残酷です…。

三角初華の悲劇は止まらず、事務所の社長にお願いしたAve Mujica復活も難しい様子で、衣装は廃棄予定になっていました。

このあたりは徐々に三角初華が壊れていく過程を感じたので、OP曲「KiLL KiSS」の歌詞「人は壊れてゆく」、OP映像で三角初華が豊川祥子を見て崩れ落ちる描写を連想しました。9話はOP映像の伏線回収をした回という印象も受けます。

本物の星・プラネタリウムの星

高松燈が若葉睦とリアルで星を見て、三角初華がプラネタリウムで星を見る展開は、本物と偽物の対比を感じました。高松燈・若葉睦はCRYCHICの演奏で豊川祥子に会っていること、三角初華は記憶の中で豊川祥子を想像して思いを膨らませていたことの比喩描写という印象でした。

ポピパの曲「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」の歌詞「星のコドウをそっとつかまえたならその手でだきしめて」で言うなら、高松燈・若葉睦が抱き締めた星の鼓動は本物・リアル、三角初華のは偽物・人工的という発想もできそうです。

『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』では高松燈・三角初華がプラネタリウムで隣の席になっていましたが、『BanG Dream! Ave Mujica』では三角初華が1人で見ている違いも感じました…。

三角初華ヤンデレ化

三角初華は豊川祥子が高松燈の歌詞に出会ってCRYCHICを作ったこと、CRYCHICを忘れたかったからAve Mujicaができたことも知って衝撃を受けていました。自分とバンドがやりたいのではなく、忘れたいから利用された可能性を感じていた気もします。

三角初華が高松燈の歌詞を見てCRYCHICではなくMyGO!!!!!の歌だと言っていたシーンは、豊川祥子とは関係ないと思いたい気持ちが出ていた印象です。

若葉睦が高松燈にCRYCHICをやろうと言っている場面になると、三角初華が想像上でブチギレて、私から祥ちゃん取らないで!と言いながら若葉睦の胸ぐらを掴んで階段の下に突き飛ばしていました。三角初華のヤンデレ成分が爆発した瞬間で、殺意を感じる表情がインパクト大でした!

『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』では階段から落ちようとしている高松燈を三角初華が助けて、泣き出しそうに見えたと言い、高松燈の歌詞を見て歌は伝わる気がする・伝わるといいねと言っていました。『BanG Dream! Ave Mujica』では対象キャラが若葉睦・想像上の展開とはいえ、逆に突き落とす展開になっています。高松燈の歌詞が三角初華をヤンデレ化させる方向で重く伝わり、ブーメランのように跳ね返っている状況だったので、続編らしい対比も感じました!

想像上は殺人事件レベルの狂気が漂っていましたが、実際は先に帰るねと言っています。さきに帰る=祥(さき)に帰る=三角初華は豊川祥子のところに帰る・豊川祥子が作ったAve Mujicaに帰りたい状況だと考察することもできます。

私の役取らないで!

モーティスではなく睦ちゃんが私の役取らないで!と言っている場面もありました。最初はモーティスかと思ったのですが、どっちがどのセリフ?となるようなシーンだったので、何度も見返したところ、睦ちゃん側の発言だと確認できました。

モーティス人格がギターを覚えているなど存在感を出してきているので、睦ちゃん人格がサブに降格する危険性を感じていたシーンだと解釈できます。モーティス=役を演じるイメージもありますが、若葉睦の中では全人格が役で、睦ちゃんも役(人格)の1つという印象です。

三角初華が祥ちゃん取らないで!と言った相手は、CRYCHICがやりたい睦ちゃん側だと解釈できるので、「三角初華→睦ちゃん→モーティス」のように一方通行で取らないで!と言ったことになります。睦ちゃんはモーティスに言う側・三角初華から言われる側、睦ちゃんがやりたいこと(CRYCHIC復活)はAve Mujicaがしたい三角初華&モーティスを壊す要因になっているという見方もできます。

一方通行という要素だけ見れば、三角初華→豊川祥子の片想い状態と共通性があります。キャラ相関図で言えば「三角初華→豊川祥子⇔若葉睦」になっていて、三角初華の苗字は三角関係が由来?「三角」関係を経て本当の意味で「初」めて「華」が咲く展開も加味されている?と思いました。

首を絞める・突き落とされるシーン

睦ちゃんが高松燈の手を握るシーンから、睦ちゃんがモーティス人形の首を絞める描写に切り替わる場面もありました。睦ちゃんが高松燈にCRYCHICをすることをお願いする流れは、CRYCHIC復活の方向に突き進むイメージなので、CRYCHICではなくAve Mujicaがやりたいモーティスの首を絞めること(モーティス人格消滅の危機)になっている状況を表現していた印象です。

睦ちゃんが三角初華に突き落とされるシーン&睦ちゃんがモーティスに突き落とされるシーンは、どちらも落下の要素があり、イマジナリー世界の共通点もあります。別要素との対比や繋がりを持たせているシーンは『BanG Dream! Ave Mujica』の魅力になっていると思います。

矛盾する発想

モーティスが睦ちゃんを突き落とした後、バレエシューズ(睦ちゃん側の媒介)を使って電話をするシーンもありました。消したいのに助けようとする反対の行動が印象に残る描写でした。

モーティスは「自分が生き残りたい・睦ちゃんは不要」という気持ちがある一方で、「睦ちゃんがいないと自分は存在できない・睦ちゃんは必要」という状況なので、両立できない矛盾する発想をループしているように見えます。

睦ちゃんが必要ならモーティスが睦ちゃんの役をやればいいと思っているようなシーンもありましたが、1人の人間は1つの人格しか表に出れないと考えれば、実現不可能のように思えます。あるいは、どちらかの人格が機能しなくなる危険性もありそうです。

第三の解決策

結果的に睦ちゃんはモーティスが消えたくないと言っていることを豊川祥子に伝えていました。睦ちゃんもモーティスはいらないと考えていましたが、共存ルートを選択した様子です。

睦ちゃんは豊川祥子とバンドができればそれでいいと言っていたので、「CRYCHICがやりたい睦ちゃん」VS「Ave Mujicaがやりたいモーティス」の構図を前提から消去して、第三の解決策を導いたという見方もできます。

モーティスと共存すれば、睦ちゃんが苦しんで自己防衛機能(モーティス)を使ってもいいという意味にも受け取れますが、メイン人格を狙っていたモーティスがどう考えるのか気になります。

おもしれー女の子・キモい呼ばわり

睦ちゃんが豊川祥子とバンドができればそれでいいと言っていた際、要楽奈は「おもしれー女の子」と言っていました。「おもしれー女」の尊敬表現で、リスペクトを込めていたと解釈できそうです。

祐天寺にゃむは若葉睦をキモい呼ばわりで、ブチギレていました。お嬢様のバンドごっこの次は、仲良しのバンドごっこ?こっちは仕事で成功するために熊本から上京して、必死に足掻いてる。本物の若葉睦を見て演技がうまくできないのに、当の本人は仲良しのバンドごっこがしたいのか?私がどんな気持ちで仕事に賭けてると思ってんの!ばからしか!勝手にやってろ!と聞こえてきそうでした…。

9話感想まとめ

アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』9話では、三角初華がヤンデレ化し、想像上で若葉睦を突き落としていました。豊川祥子への想いや嫉妬心が溢れて、ヤンデレ成分の大放出となりました。次回予告では三角初華が雨に濡れていたので、闇落ちモードが続きそうです…。

掛け持ちしていたバンドを辞めてきた八幡海鈴の本気はメンバーに伝わるのか、睦ちゃんとモーティスの関係はどうなるのか、CRYCHICをやれば豊川祥子は本当に幸せなのか?など気になるポイントが多数あるので、10話も要チェックです!

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