「クランチロール・アニメアワード 2024」イベントレポート・受賞コメント公開!
「呪術廻戦」懐玉・玉折 アニメプロデューサー 瀬下恵介、「Buddy Daddies」監督 浅井義之、「【推しの子】」OPアーティスト YOASOBI、「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」竈門炭治郎役 花江夏樹、「進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編)」音楽 澤野弘之・KOHTA YAMAMOTOらインタビュー到着!
「クランチロール・アニメアワード 2024」開催!
全世界のアニメファンの投票により選出されたアニメ作品、キャラクターやクリエイターの功績を称える「クランチロール・アニメアワード 2024」の授賞式が、2024年3月2日(土)グランドプリンスホテル新高輪 飛天で開催。
今回で8回目、アニメの聖地である”日本”での授賞式開催は2回目となる「クランチロール・アニメアワード2024」では、200を超える国と地域から、過去最多の3,400万以上のアニメファンの投票が集まりました。
授賞式に先がけてオレンジカーペットには、アニメ好きの女優・栗山千明、ホスト起業家・ローランド、歌手・LiSA、音楽ユニット・YOASOBIなど国内外から多数のセレブリティが登場しました。
LiSA
YOASOBI(写真左:Ayase/右:ikura)
オレンジカーペットレセプション終了後の授賞式は、澤野弘之作曲&KOHTA YAMAMOTOの演奏によるクランチロール・アニメアワードの新テーマ曲と共に、フリーキャスターのジョン・カビラ&声優の天城サリーがMCとして登壇し、会場は大きな拍手に包まれました。
写真左:KOHTA YAMAMOTO/右:澤野弘之
写真左:ジョン・カビラ/右:天城サリー
各受賞者へのアワードの授与に加え、ノミネート作品紹介の合間にはスペシャルパフォーマンスとして、YOASOBIが史上初のBillboard Japan Hot 100で21週連続1位を達成した、アニメ「【推しの子】」OP『アイドル』を披露し、見る者すべてを虜にする圧巻のパフォーマンスが披露され会場はさらなる盛り上がりを見せました。
受賞作品発表
■最優秀オリジナルアニメ賞:「Buddy Daddies (バディ・ダディズ)」
授賞式トップバッターとして発表された本作品のプレゼンターにはアニメファンなら誰でも知っている、国際的なシンガーソングライターのLiSAが登場。「まだ誰も見たことがない唯一無二のストーリーに育て上げ、私たちをドキドキワクワクさせてくれます」とクリエイターへの強い想いとアニメ作品への愛をスピーチしました。
■最優秀キャラクターデザイン賞:「『呪術廻戦』懐玉・玉折」
プレゼンターにはイマン・ヴェラーニが登壇し、「皆さんと同じ空気を吸えるなんて、本当に光栄です!」と語り、「キャラクターデザインは作品の愛の結晶で、その背後にいるクリエイターの献身と才能の証でもあると思います」とノミネート作品のクリエイターを賞賛していました。
■最優秀アニメーション賞:「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」
プレゼンターには 「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」を手掛けた映画監督ホアキン・ドス・サントスが登壇し、 「素晴らしいアニメーションには、視覚として魅力的なスタイル、引き込まれる物語、そしてファンを完全に没入させる世界観、これら全ての完璧な組み合わせることが非常に大切です」とアニメーション製作に対する深い敬意とクリエイターに対する賞賛を語りました。
■最優秀継続シリーズ賞:「ONE PIECE」
プレゼンターには地球上で最もアニメのヒーローキャラクターに身体能力が近いタレント、武井壮が登壇し、「情熱を傾けて何かを作り出すために、どれだけのスタミナや努力、そして決意が必要なのかを私はよく知っています。それだけに、この賞のプレゼンターを行えることが大変光栄です」と語りました。
■最優秀美術賞:「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」
プレゼンターに、インド映画俳優のラシュミカ・マンダナが登壇し、「アニメ作品からは無限のイマジネーションをもらっています」と語りました。主人公・竈門炭治郎役 花江夏樹は「ワールドツアーで現地のファンから熱い思いと愛情をいただいていて、とてもパワーをもらっています」と力強く語り「その思いに応えられるように〝全集中〟で頑張っていきたい」と「鬼滅の刃」出演声優らしいコメントで決意しました。
■最優秀ロマンス作品賞:「ホリミヤ -piece-」
プレゼンターにホスト、実業家、TVタレントのローランドが登壇し、「素晴らしいロマンスを見ると、胸が高鳴ります」と流暢な英語で語りました。
■最優秀アニソン賞:「【推しの子】『アイドル』」(YOASOBI)
プレゼンターに女優、擁護家、起業家のライザ・ソベラノが登壇。受賞したYOASOBIは「このような素晴らしい賞をいただくことができ、心から光栄に思います」とコメントし、「この楽曲は、 【推しの子】とともに、世界中のたくさんの方のもとに届き、私たちにとっても宝物のような1曲です。これからも【推しの子】とともに楽曲も末永く愛していただけたらとても嬉しいです」とファンに呼びかけました。
■最優秀長編アニメ賞:「すずめの戸締まり」
プレゼンターに栗山千秋が登壇。受賞した新海誠監督は「素敵な機会でした。本当に素敵な賞をいただけて、スタッフ一同苦しく長かった制作の期間が報われた思いです」と受賞の喜びを語りました。
■最優秀監督賞:「『呪術廻戦』懐玉・玉折」御所園翔太監督
プレゼンターには、映画『パラサイト 半地下の家族』『スノーピアサー』の監督であり、現在アニメを手掛けているポン・ジュノ監督が登壇。「『呪術廻戦』懐玉・玉折」御所園翔太監督は「アニメ作りはとても大変で、なんとか乗り切って無事皆さんに届けられました。自分の力もあるが、携わってくれた皆様が協力してくれたおかげなので、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントしました。
■アニメ・オブ・ザ・イヤー:「『呪術廻戦』懐玉・玉折」
豪華セレブリティーよりアワードが次々と紹介され会場が盛り上がる中、栄えあるアニメ・オブ・ザ・イヤーは、世界中で愛されている「『呪術廻戦』懐玉・玉折」が受賞。プレゼンターには3回にわたるグラミー賞の受賞経験を持ち、生粋のアニメファンでもあるミーガン・ザ・スタリオンが登壇し、「世界中のアニメファンが今一番熱狂している作品の発表に携われて非常にワクワクしてます!」と込み上げる気持ちをあらわにしました。
「『呪術廻戦』懐玉・玉折」制作会社MAPPAの瀬下恵介アニメーションプロデューサーは、「アニメ制作の大先輩の作品を見てきたからこそ、映像制作に夢中になることができました。これからもアニメ業界のために、努力、貢献していきたいと思います」とアニメに携わる関係者や作品を愛するファンに対して、熱い想いを語りました。
受賞者インタビュー
呪術廻戦 懐玉・玉折:瀬下恵介
■アニメ・オブ・ザ・イヤー
作品名:『呪術廻戦』 懐玉・玉折
登壇者:アニメプロデューサー 瀬下恵介
Q:受賞された今のご気分はいかがですか。
A:驚いています。感想としては、すごく嬉しいです。賞を受賞したということは、多くのお客さんに呪術廻戦を楽しんでいただけた結果なのかなと思っておりますので、賞の受賞自体は大変嬉しく思います。
Q:海外で反響についての感想を教えてください。
A:そうですね。僕自身は制作、放送、オンエアをしていた際は日本にもちろんいましたので、国外にいらっしゃるお客さんたちがどのように呪術廻戦を楽しんでくださってるかというのは、やはりSNSやイベントの様子などを通じてしか伝わってはこなかったのですが、世界中の方が呪術廻戦を楽しんでいただけたっていうのは、日本の現場でアニメを作っていたスタッフ全員の願いが叶ったように思いますので、それは大変ありがたいことです。
Q:今後、どのようなアニメに挑戦をしてみたいですか。
A:今後の挑戦に関しては、呪術廻戦という観点からお答えしますと、まずは我々、アニメ制作の表現ということにこだわるのではなく、どのように呪術廻戦を楽しんでいただけるか、また、どう作れば1番楽しんでもらえるか、そこを中心に今後もシリーズを作っていきたいと思っています。呪術廻戦は、やはり芥見先生から作られた原作を、それを最大限に敬意を払ってアニメを観たいと待ってくださるお客さんのために作りたいなと思います。
Q:日本だけでなく世界中で見てらっしゃるアニメファンの皆様にメッセージを一言お願いします。
A:呪術廻戦を見てくださった皆様、ありがとうございます。今後も呪術廻戦のアニメは続いて行きます。いずれ原作とともにアニメ呪術廻戦は完結を迎えると思いますが、そこまで我々アニメスタッフは全力でアニメを作りますので、どうか最後まで観ていただけたらなと思います。ありがとうございました。
Buddy Daddies:浅井義之
■最優秀オリジナルアニメ賞
作品名:Buddy Daddies
登壇者:監督 浅井義之
Q:受賞された今のご気分はいかがですか。
A:正直自分でもすごくびっくりしています。去年の放映から、少し間が空いてしまいましたが、今このような光栄な賞をいただき、本当に嬉しいです。
Q:今後、どのようなアニメに挑戦をしてみたいですか。
A:「Buddy Daddies」もそうですが、基本的にコメディ作品といいますか、皆さんに笑ってもらえる作品が一番作ってて作りごたえがあります。今回賞をいただき、自分の中でのアニメーションに対しても自信がついたというのもおかしな話ですが、また皆さんに楽しんでいただけるようなアニメをこれから先も作っていきたいです。
Q:海外のファンへのメッセージをお願いします。
A:作品の主要人物である零(諏訪零)、一騎(来栖一騎)、ミリ(海坂ミリ)に代わりまして、本当にこのような素晴らしい賞をいただきありがとうございます。監督としてとても誇りに思っております。どうもありがとうございました。
【推しの子】:YOASOBI
YOASOBI(写真左:Ayase/右:ikura)
【最優秀アニソン賞】
作品名:【推しの子】
登壇者:YOASOBI(Ayase、ikura)
Q:受賞された今のご気分はいかがですか。
A:Ayase>
このような光栄な賞をいただけて本当に嬉しいです。僕は楽曲を作った人間として、非常に沢山の人に聴いてもらえる曲を作れたということと、大好きな「【推しの子】」という作品とともに世界中の人に愛してもらえてるということをほんとに嬉しく思います。
A:ikura>
同じくこの「【推しの子】」という作品があって、『アイドル』という曲が生まれたので、この作品と一緒に世界中の皆さんに届けることができて本当に嬉しく思っています。
Q:海外での反響についての感想を教えてください。
A:ikura>
本当にありがたいことに「【推しの子】」という作品とともに、『アイドル』という曲が私たちの予想していなかったところまで沢山の方に聴いていただけるようになりました。アニメカルチャーとのコラボにより、沢山の方に聴いていただけるきっかけになったと思っているので、これからもそういったと繋がりも大切にしながら音楽活動をしていきたいと思います。
Q:アイドルという曲はアニメーション作品とも密接に関わっている曲だと思いますが、曲のこだわりを教えてください。
A:Ayase>
YOASOBIは小説を音楽にするというコンセプトのユニットでして、基本的には楽曲のオファーをいただいてから曲を作っていくのですが、「【推しの子】」は原作の漫画をそもそも僕がファンで、漫画を読んだ時に受けたインスピレーションから実際に楽曲のデモを作っていました。 そしてその後にオファーをいただいて、「もう既にデモがありますよ」というような、運命的なオファーをいただいた経緯もありまして本当に大好きな作品ですし、そんな「【推しの子】」と一緒に自分たちの楽曲がたくさんの人に届いて嬉しい。
Q:最後に世界中のファンへのメッセージをお願いします。
A:Ayase>
いつも応援してくださっているファンの皆様、そして「【推しの子】」のファンの皆様、改めて本当にこの曲のおかげで、僕らの『アイドル』という楽曲、そして僕らのことを世界中の人に知っていただくきっかけになりとても感謝しております。
これからも「【推しの子】」は、まだまだ続いていきますので、「【推しの子】」への愛は忘れずに、僕らは僕らとして、僕らなりにYOASOBIらしく活動していこうと思っておりますので、引き続き末永く応援のほどよろしくお願いします。
A:ikura>
「【推しの子】」というアニメーションのオープニング主題歌として書かせていただいた「アイドル」という曲ですが、アニメーションというすごく沢山の方の労力とエネルギーと時間をかけて作ったものと楽曲が一緒に出ていくことは、本当に貴重なありがたい経験ですし、そこで生まれた「アイドル」が「推しの子」と一緒にたくさんの方に聴いていただけるきっかけになり、私たちとしても大きな出来事でした。
これからもYOASOBIらしく音楽を紡いでいく中で、アニメーションとのコラボなどにもしっかり挑戦していき、楽しく音楽を続けていけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。
鬼滅の刃 刀鍛冶の里編:花江夏樹
【最優秀美術賞】
作品名:鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
登壇者:竈門炭治郎役 花江夏樹
Q:受賞された今のご気分はいかがですか?
A:自分も一ファンとしてアニメーションを毎週とっても
楽しみにしていました。何より鬼滅の刃は毎回劇場で観たいなと思えるほど、クオリティの高い映像でしたので、最優秀美術賞を受賞できたのは本当に嬉しいことだなと思います。
Q:今後挑戦してみたいキャラクターや作品はございますか?
A:あまり悪役をやったことがないので、心からの悪役、例えば鬼滅の刃でいうと鬼舞辻無惨というボスがいるのですが、そのような役柄を今後できるようになりたいです。
Q:海外のファンへのメッセージをお願いします。
A:日本はもちろんですが、現在ワールドツアー上映という形で世界各地で回らせていただいており、その度に現地のファンの皆様からとても熱い想いと愛情を受け取っています。それが自分たちのこれから頑張っていこうという力に変わっています。なので、その受け取った気持ちをこちらからまた返して、より良いものが作れるようにこれからも全集中で頑張っていきたいと思いますので、ぜひ引き続きよろしくお願いいたします。
進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編):澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
写真左:澤野弘之/右:KOHTA YAMAMOTO
【最優秀作曲賞】
作品名:進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編)
登壇者:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
Q:受賞された今のご気分はいかがですか。
A:KOHTA YAMAMOTO>
作品も昨年、進撃の巨人も完結しまして、2年連続でこの素晴らしい賞をいただけたこと、本当に感謝しておりますし、授賞式のスピーチで澤野さんも仰っていましたが、本当に進撃の巨人という作品の力が大きかったと思っています。またこの作品に投票してくれた進撃の巨人の世界中のファンにも本当に感謝を伝えたいと思います。
Q:今後他の作品や、挑戦していきたいアニメはありますか。
A:澤野弘之>
幸いなことにいろいろなことにトライさせていただいておりますが、このように、海外の方にも注目してもらえるようなアニメコンテンツになっていっているので、海外の方たちにも楽しんでもらうような作品を色々やっていければと思います。
Q:曲の魅力や、ファンの皆さんに音楽をどのように楽しんでもらいたいなどありますか。
A:KOHTA YAMAMOTO>
音楽としても、もちろんその作品の世界観に寄り添ったものを作るのが大前提としてありますが、それだけではなく、1曲単体として聴いても、感情の起伏があったり、楽しめるものを作りたいというのは、常々思って制作しています。なので、 作品を思い出しながら聴くだけではなく、楽曲単体として、日常生活の中で、いろんなシーンの中で聴いていただいて、ファンの方々にとって、人生の1曲みたいなものを、アニメのサントラの中から見つけていただくのもいいのかな、楽しいのかなと思っており、楽しんでもらいたいです。
Q:海外のファンへのメッセージをお願いします。
A:澤野弘之>
進撃の巨人はファイナルシーズンで昨年終わってしまいましたが、これからもいろんな方たちに愛してもらいたい作品ですので、音楽と一緒にずっと楽しんでいただければ嬉しいです。
KOHTA YAMAMOTO>
アニメとしては完結してしまいましたが、これまでアニメを見たことがない方にも本当に見ていただきたいような、すごくエンターテイメントの全てが集まったような作品です。作品が終わってしまったことは一つの区切りで残念な気持ちもありますが、今後も楽しんでいただきたいですし、とにかくこの作品に投票してくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました。
(2024年3月4日編集)インタビュー部分を一時削除・新しい写真を追加しました。
(2024年3月5日編集)インタビュー部分を更新しました。
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