映画『DEEMO』ネタバレ感想・ストーリー考察&面白い魅力

映画『DEEMO』ネタバレ感想・ストーリー考察&面白い魅力

映画『DEEMO サクラノオト』ネタバレ感想・ストーリー考察!面白い魅力とは?

あらすじ内容・キャラクター設定などにも触れつつ、映画『DEEMO サクラノオト』の面白い魅力・意味深な伏線・ストーリーなどを考察!

映画『DEEMO』公開!

劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-』が2022年2月25日より全国の映画館で公開となった。

あらすじストーリーは、主人公・アリスがDEEMOの世界に降りてきて、ピアノの音に反応した木が育つシーンなどが描かれ、元の世界に帰ることを目指すような内容。現実世界や異なる時間軸を交えながら、謎のあるストーリーが展開されていく。豪華声優陣の熱演と美しい劇伴音楽にも注目したい。

映画感想&面白い魅力

ここでは、ネタバレ少なめの感想・面白い魅力を紹介。

謎・伏線

DEEMO&仮面の正体、不思議な別空間、アリスの記憶など、映画『DEEMO』は伏線を交えた謎のあるストーリーが魅力的。

冒頭からアリスはなぜDEEMO世界に降りてきたのか?と気になる形で始まり、ストーリーが動くたびに伏線も張られているので、様々な考察をしながら楽しめる。最後には伏線が一気に回収されるので、点と点が繋がる爽快感があった。

CG作画

映画『DEEMO』はCG作画が特徴的で、3DCGのアニメ映像になっている。CGはスムーズに動き、自然で美麗な映像が好感だった。

繊細でキメ細かな印象もあり、優しく柔らかい雰囲気も魅力的だと感じた。作品の世界観にも合っているため、高く評価されるべき神映画だと思う。

キャラ設定

映画『DEEMO』に登場するキャラクターは、それぞれ魅力的なキャラ設定になっている。アリスはかわいい見た目、守ってあげたくなるようなところ、純粋無垢な性格がグッとくる。

DEEMOはピアノを弾く姿、アリス&仮面のセリアに優しく接する様子が好感。正体が明かされるシーンも感動的だった。

ミライ・匂い袋・くるみ割りは、アリスを応援しながらも、個性が光るシーンがある。作中ではシリアスになりすぎないような、ギャグ担当としての一面も感じられた。

サニア・ロザリアは学校でアリスに協力する様子が推せる。おじいちゃんキャラのバレンスキーは、先生&もう一つの立場があるので、最後に明かされる内容にも注目。

音楽

音楽リズムゲームが原作ということもあり、映画『DEEMO』は音楽面にこだわりを感じた。優しいピアノの音色、心が洗われる綺麗な音楽、激しい劇伴など、多ジャンルの音楽が圧巻だった。

15歳の歌姫・Hinanoさんが歌う主題歌「nocturne」も魅力的で、透明感のある美しい歌声に感動した。年齢15歳とは思えないほどの圧倒的歌唱力に是非注目したい。

ストーリー考察・解釈(ネタバレ注意)

ここからは、あのシーンはどういうこと?どんな考察ができる?といった視点で、ネタバレ込みでストーリー考察・解釈をしていく。考察する前提としてのネタバレが含まれているため、映画鑑賞後の閲覧を強くおすすめする。

木の成長

映画『DEEMO』では、木が成長して、高く伸びていく描写が印象的。最初はピアノを弾くと芽が出ていき、ピアノの音に反応して木が成長していく。

ラストの伏線回収、木が伸びればアリスが現実世界へ戻る方向に近づく展開などを踏まえると、木の成長はアリスの生命力の比喩と考察できる。

兄・ハンスはアリスの精神世界にDEEMOとして現れ、アリスが現実世界で目を覚ますように後押しをしていた印象を受けた。実際には、アリスの思い出をベースに、アリスから兄への気持ちが具現化していたと考察できる。

別世界・時系列

DEEMO世界と現実世界、異なる時間軸も映画『DEEMO』で描かれている。怖い印象もあるアリスの部屋では、心電図の音が鳴るシーンもある。これは、現実世界のアリスが病院で眠っていることの比喩であり、DEEMO世界は夢の中だと考察できる。

そして、学生のアリス・サニア・ロザリアがいる世界と、子供のアリス・DEEMOがいる世界は異なる時間軸だと解釈できる。時系列については以下のように考察できる。

①交通事故→兄・ハンス死亡&アリス重体
②アリスは生死を彷徨い、夢の中でDEEMOたちと会う
③アリスが病院で目を覚ます
④バレンスキーがアリスを引き取る
⑤アリスがサニアたちと学生生活を送る
⑥アリスが曲を作り、演奏会に出る

思い出した理由

DEEMO世界のアリスは、最初は自分の名前を思い出せなかったが、後ほど思い出している。

アリスが記憶喪失だったのは、事故で兄を失い、塞ぎ込む気持ちが出ていたと言える。アリスが木の芽を持ったシーンで、兄との記憶を思い出していたのは、兄への想いが強いことが伺えた。

現実世界のアリスは、サニアたちのいる学校に転校してくるが、事故のことを忘れていた。その後、辛い事実にしっかりと向き合ったことで、全ての記憶を思い出したと考察できる。

仮面正体

映画『DEEMO』を最後まで観ても、仮面の女・セリアの正体は謎になっている。DEEMOの正体は素顔を見せたシーンで、アリスの兄・ハンスだと判明した。セリアの素顔はアリスそっくりだったことから、もう一人の自分だと考察できる。

序盤のセリアは、アリスがDEEMO世界から出ることを阻止していた。これはアリス自身が死亡の方向に傾き、事故に向き合いたくない気持ちも出ていたと解釈できる。セリアがDEEMOとずっと一緒にいたい気持ちを明かしていたのは、アリスも死亡して兄の所へ行きたい気持ちの表れだと感じた。

その後、セリアはアリスが抜け出すための手助けをするようになる。その理由は、アリス自身の中にある2つの迷いが吹っ切れて、生きる道を選択したことの比喩だと考察できそうだ。

鍵・装置

木の中で鍵の扉を見つけるシーンも映画『DEEMO』で描かれている。それから鍵を見つけて、下から引き抜くと、機械仕掛けの装置が動き出す。これはアリスの生命力が活発になったことの比喩だと考察できる。

そして、扉が開き、蕾だった桜が咲いているシーンもある。その明るいイメージは、アリスが生きる道を選び、目を覚ますことを表現していたと解釈できる。

ミライ・匂い袋・くるみ割り

ミライ・匂い袋・くるみ割りの3体は、アリスが兄からもらったものだと明かされている。大切な兄・ぬいぐるみの思い出はセットで記憶されており、生死を彷徨うアリスの夢に出てきたと考察できる。

3体がアリスの味方をしていたのは、アリスが3体を大切にしていて、アリスに寄り添う存在だったことも伺える。 

結末ラスト

映画『DEEMO』の結末ラストは、現実世界でアリスが曲を作り、演奏会に出るシーンで終わりとなっている。

その曲は、兄が途中まで作った曲だった。アリスが続きの曲を作る際には、兄を思い出す描写もある。事故と一緒に忘れていた兄との思い出は、優しくあたたかいものであり、決して忘れてはいけないものだと気づき始めていたと解釈できる。

そして、アリスは記憶を完全に思い出した状態で、兄の死亡という辛い事実に向き合い、自分の想いも曲に盛り込んで、曲を完成させたと考察できる。

映画『DEEMO』ネタバレ感想・ストーリー考察&面白い魅力まとめ

劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-』のネタバレ感想・ストーリー考察&面白い魅力を紹介した。

映画は、伏線を交えた謎のあるストーリーと圧巻の音楽などが魅力的で、歴史に名を残す神映画だと評価できる。作品の世界観に合ったハイクオリティのCG映像、優しくあたたかい雰囲気と不穏な展開の振り幅も印象的だった。『DEEMO』の展開に今後も引き続き注目していきたい。

※考察内容等の全部または一部を、複製・転載・盗用・翻案・編集・改変することを禁じます。考察内容はあくまでも解釈の一例です。

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