アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。（ひげひろ）』9話感想記事です。
アニメ9話の感想付きネタバレストーリー、沙優の過去と家出理由、母親＆真坂結子との関係、北海道時代のエピソードなどを振り返ります！
『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』9話ネタバレ感想
一颯・母親
テレビアニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。（ひげひろ）』9話「過去」の冒頭では、沙優(さゆ)の兄・一颯(いっさ)が 吉田宅に現れ、沙優に対して 実家へ帰るように言っていました。沙優が拒むと、一颯は いつまで子供のようなことを言っているのかと 説得を続けています。
その後、じっくり3人で話すことになったため、吉田は会社を休んでいます。そして、一颯は 母親が心配＆探していること、担任の先生が何度も訪ねてきたこと、娘を監禁しているのでは？と疑われ出したことなどを語っています。沙優は、気にしているのは世間体だけか？と聞き、そういうだけではないと一颯が答える場面もありました。
ついにタイムリミットが迫ってきたかと思うと、切ない気持ちになりましたね。一颯は沙優を強引に連れて帰るのではなく、紳士的な態度で会話をするところが好感でした。
車内
9話では、一颯と沙優が 車の中で話すシーンもありました。一颯は心配していたことを伝え、母親が不安定になったことなども語り、1週間の猶予を与えています。
一颯は沙優の気持ちを尊重し、自分にできるギリギリのラインを提示していた印象です。時間の猶予ができたことに安堵できるシーンであり、性格イケメンな一颯に惚れるシーンだったとも言えます。
ひげの長さ
吉田が伸びているひげを触り、シェーバーを握る場面も9話で描かれていました。沙優と同居を始めた頃の吉田はひげをしっかりと剃っていましたが、ここでは久しぶりにひげが伸びています。
このシーンからも伝わるように、ひげの長さは同居生活のバロメーターになっているとも考察できますね。ひげが伸びているのは、沙優との同居生活が終わりに近づいている点を表現していた印象です。
北海道時代・真坂結子
9話では、結城あさみを吉田宅に呼び、沙優が過去を本格的に語っていました。実家の北海道にいた頃の沙優は 昔から母親とうまくいっておらず、友達もいませんでした。それからメガネをかけた真坂結子(まさかゆいこ)と出会い、初めての友達ができています。また、結子が 孤高で美しい沙優に憧れており、かっこいいと思っていたことも明かされていました。
そんな中、結子がいじめられる出来事が起きます。沙優がバスケ部男子に告白されて振ったことがきっかけで、友達の結子がいじめの標的になっていました。沙優は悔しい思いをしており、結子がトイレで水をかけられた際には 一緒に戦おうと言っています。
その後、結子は沙優が暗い顔をしていることに気づき、それが辛かったことを語っています。自分のせいで美しい沙優を台無しにしたと感じていたのですね。そして、結子は沙優に ずっと笑っていて欲しい気持ちを明かし、飛び降り自殺をしています…。
結子は沙優の笑顔を守るために命を絶ったとも言えますが、結果的には沙優がトラウマを感じて闇落ちしていますので、皮肉な展開がしんどいですね。結子の自殺による死亡は、沙優にとっては初めての友達がいなくなった衝撃に加え、辛い過去となってしまいました…。
（流れ的に不謹慎ですが、真坂さんがまさかの行動をとっていますので、韻を踏んでいるとも言えます）
家出理由
過去と合わせて、沙優の家出理由も9話で明かされていました。沙優が家出した理由は、母親が沙優を責めて、本当は沙優が結子を殺したのではないかと暴言を言い放ったことがきっかけとなっていました。沙優は当然否定し、自分の気持ちは 母親にはわからないと反論しています。
その後、沙優は家出をするときに 家の外で一颯と会っていました。一颯は しばらく休んでくるように話し、生活費のお金を渡しています。また、ホテルに泊まることや危険を感じたら連絡するように言っていました。
こうして家出少女となった沙優でしたが、やがてお金を使いきり、スマホも充電切れで捨てています。それから全てを失った空っぽ状態の沙優は、見知らぬ男性とぶつかって、相手に誘われるがままに泊まっています。それを繰り返すうちに、紳士的な男性・吉田に出会ったというわけですね。
沙優の家出理由は、母親の強烈なセリフがきっかけとなっていましたので、家出をしてしまうのも無理もありません…。母親は 娘が一番辛いときに 娘を守らずに責任転嫁していますので、あまり好ましくありませんね。
こういうときこそ 母親が一番の理解者となり、娘の沙優を励ますべきだったとも言えますが、正直な感情が溢れ出てしまったのかもしれません。
沙優は過去に辛い経験をしており、家出理由もキツイ出来事が影響していましたので、視聴者としても胸を抉られる展開となりましたね…。また、ストーリー的には引っ掛かっていた謎が明かされ、伏線が回収される放送回だったとも言えます。
アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』9話の内容は原作小説4巻に収録されているので、文章で読むのもおすすめです！
「べき」
9話では、あさみが ここまで頑張ってきた沙優を気遣い、頭を撫でるシーンもありました。あさみは思いやりのあるところ、しっかりとした性格が推せるキャラですね。沙優の家出理由を聞いた後の視聴者としても、あたたかく包み込まれるような感覚があったと思います。
それから 吉田が家族の問題だから口出しするべきではない点に言及していました。ここで、あさみが「べき」ではなく、どうしたいのかと訊いていました。「べき」で動くと後悔することもありますので、吉田の素直な気持ちを確認するあさみは ナイスな質問をしていたとも言えます。
ED
沙優の過去や家出理由、真坂結子のいじめなど、9話は辛い出来事が語られた回でしたので、石原夏織さんによるED曲「Plastic Smile」が流れたときに思わず涙が出ました…。傷を癒してくれるような優しい歌声とメロディー、ストーリーとリンクした歌詞などが相まって、感動が止まりませんでした。
主題歌があることは、原作小説や漫画では味わえない魅力だなと改めて感じましたね。それが9話では顕著に感じられた気がします。
『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』9話ネタバレ感想まとめ
アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。（ひげひろ）』9話のネタバレ感想をお届けしました。
9話では、沙優の過去と家出理由、母親＆真坂結子との関係、北海道時代のエピソードなどが語られていました。キツイ出来事に胸を抉られましたが、あさみや一颯の優しさ、ED主題歌に癒される回だったとも言えます。10話での展開にも注目が集まります。
そして、TOKYO MX・BS11・ABEMAなどでは 6月1日0時からアニメ9話が放送・配信されましたが、同日は原作小説最終5巻の発売日です！吉田と沙優が北海道に向かっているので要チェック！
