『薬屋のひとりごと』アニメ1,2,3話ネタバレ感想。美麗作画・演出も圧巻の神アニメ。
アニメ『薬屋のひとりごと』1,2,3話あらすじ付き感想、面白い魅力、見どころなどを掲載。
『薬屋のひとりごと』アニメ放送!
TVアニメ『薬屋のひとりごと』が2023年10月21日深夜に1・2・3話連続で放送された。全体的な感想として、アニメ映像は全カット神作画で、中華風の街並み・建物の外観や屋根・壁の模様・道具類・草花などの背景も繊細かつ丁寧に描かれていた。
キャラクター作画も全員美麗で、髪のツヤ・衣装の質感もこだわりを感じた。玉葉妃(ぎょくようひ)などは艶やかで、女性的な色気も出ていた。メインキャラだけでなくモブキャラの作画も見応え抜群だった。
作画カロリーの高い美しいイラスト&デフォルメキャラのギャップもあり、しっかり魅せるところ&笑いを誘う空気感で和むシーンの切り替えも絶妙。猫猫(まおまお)役 悠木碧さん、壬氏(じんし)役 大塚剛央さんなど声優陣の演技も圧巻で、書籍を読んだ時に感じたイメージ通りの声が聞こえてきた。
書籍のストーリーをそのままアニメ映像化するのではなく、作品の魅力を伝えるアニメオリジナルシーンも盛り込まれていた。『薬屋のひとりごと』は小説・2つのコミカライズ・アニメなどで様々な角度から楽しめる巨大プロジェクトだと改めて感じた。
1・2・3話ネタバレ感想
1話「猫猫」
アニメ『薬屋のひとりごと』1話「猫猫」では、主人公・猫猫が後宮に来る前後の話、そばかす・絶壁・肉無し体型の面白い自虐ネタ、梨花妃(りふぁひ)と玉葉妃が言い合うシーンなどが描かれていた。
連続で人が死亡する事件の話になると、猫猫は原因がおしろいに含まれる毒と気づき、文で伝えていた。猫猫が怪事件を独自の切り口で解決に導くような展開が面白いと感じるシーンだった。
壬氏に呼び出される場面では、居残りと書かれた紙を見せられ、文字が読める猫猫がロックオンされている。壬氏は黙ってついてこいと言って猫猫の肩を触るが、猫猫は嫌そうに払っていたので笑えた。ドキドキするセリフも猫猫には通じず、デフォルメキャラになるコミカルさも感じられた。
2話「無愛想な薬師」
アニメ『薬屋のひとりごと』2話「無愛想な薬師」では、猫猫が毒で倒れた兵士の話を聞いて、毒を持つ植物もあると指摘。猫猫の強みである毒の知識・経験などが活かされているシーンだった。
壬氏が色目を使い、猫猫に気持ち悪いと思われて逆効果になる場面も描かれている。ところが、毛虫でも見るような目で軽蔑された壬氏は逆に興奮していた。色目が通じない・軽蔑に喜ぶというダブルの意外性があったように思う。
玉葉妃付き侍女頭・紅娘(ほんにゃん)、玉葉妃付き侍女の桜花(いんふぁ)・貴園(ぐいえん)・愛藍(あいらん)たちが登場するシーンもあった。桜花たちは猫猫が左手に巻いている包帯を見て、虐待を受けたと勘違いしていた。可哀想な目で同情するが、猫猫は手を使って薬を実験している変態というギャップが面白い。
猫猫が毒見役で目を輝かせる場面、豚になってブヒと言うシーン、調薬できるとわかって興奮する姿なども描かれていた。壬氏の付き人・高順(がおしゅん)と移動するシーンで、猫猫が敬称なしを申し出て、ちゃん付けになる場面などもあり、ギャグに寄せた和む描写はほっこりした。
3話「幽霊騒動」
アニメ『薬屋のひとりごと』3話「幽霊騒動」では、濃い桃色に染まった芙蓉の花が映し出されていた。芙蓉の花が朝に白い花を咲かせて夕方に濃い桃色に変わる話もあり、芙蓉妃(ふようひ)の恋心を花で表現するところがグッとくる。
芙蓉妃が下賜を言い渡されて走っていくシーンは、自分が望んだことなのに、下賜のイメージから悲しんでいる姿を演じたような印象も受けた。幽霊が出て、芙蓉妃が夢遊病で、御目通りの時に舞踏で失敗したエピソードは、幼馴染みを想う芙蓉妃の演技と解釈できるような雰囲気も感じられた。
髪飾りはピンク色だったので、芙蓉妃がずっと恋心を絶やさなかったことも表現されていた印象。猫猫が夢遊病・詐欺の話を出しながら推測するシーンは、間接描写によって芙蓉妃の恋愛に触れていたことから、奥ゆかしさも感じる美しいエピソードだと感じた。
芙蓉妃が門の外に出ていき、幼馴染みの男性が待っているシーンでは、3話挿入歌・大原ゆい子「想風」が流れている。芙蓉妃が幼馴染みに抱かれた時に涙を流す描写では、挿入歌の演出も相まって、涙無しには見られない感動的なシーンだった。
初回ネタバレ感想まとめ
アニメ『薬屋のひとりごと』1・2・3話連続放送の初回では、猫猫が後宮で謎を解決に導く展開、芙蓉妃の美しい恋愛エピソードも描かれていた。
美麗作画・演出も圧巻の神アニメだと評価でき、期待値の高さを更に上回るクオリティだったと思う。4話以降のアニメ映像を楽しみにしつつ、最終回まで視聴継続していきたい。
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