アニメ『薬屋のひとりごと』4話作画崩壊をネタバレ考察。
『薬屋のひとりごと』4話は作画崩壊か、食事シーン・目の位置などを振り返りながら、アニメ4話作画を徹底検証。
薬屋のひとりごと4話作画崩壊考察
顔面
アニメ『薬屋のひとりごと』4話「恫喝」では、猫猫が皇帝に呼び止められ、噂の薬師に頼みたいことがあると言われていた。
引きのシーンでは、皇帝や玉葉妃などの顔面に目が描かれていないカットがあった。これは他アニメでもよくあることなので、作画崩壊というよりも一般的だと見ることもできる。
食事シーン
後宮に仕えている人々が食事をしているシーンになると、目が点になっているモブキャラもいた。小蘭も目が点になっていたが、主人公・猫猫は目の形が描かれていた。
目が点になっていたのは作画崩壊候補になりうるかもしれないが、キャラの顔をメインにしている場面ではなく、全体的な食事の光景に主眼を置いていたと解釈できる。
猫猫たちは普段こういう場所で食事をしており、机と椅子の並び方・内装の模様も見せて、猫猫は大勢がいる中の一人ということを伝えるシーンと思っても良いかもしれない。
手の動き
小蘭が席を立って猫猫が手を振るシーンは、手の動きが少し不自然にも感じられたが、ありえないところに手があるというわけではなかったので、作画崩壊レベルではなかったと考えることもできる。
厨房
厨房の奥側から猫猫が現れる引きのシーンは、猫猫の目が点になっていた。食事シーンとは違い、今度は猫猫の目が点なので、作画の怪しさはあったと思う。
ただし、完全デフォルメキャラとも違う可愛さが出ていたように思えたので、優しい気持ちを持って、キャラに愛着が湧く作画と思っても良いかもしれない。
追い出された後
猫猫が梨花妃の側近から一旦追い出された後、厨房に歩いてくるシーンでは、猫猫の目が離れていた。奥側を歩いていたシーンとは違い、手前を歩いて来たので、わかりやすかったと思う。
一見すれば作画崩壊にも思えるが、追い出された後で猫猫が不貞腐れ気味の状況なので、それを作画でも表現していたと考察することもできる。美麗だけが作画の良さではなく、そのシーンに合った作画にするのもアニメ表現の1つだと感じた。
梨花妃
4話では、梨花妃が衰弱して寝たきりのシーンもあった。梨花妃は元気がないだけで、作画自体は安定していたと思う。猫猫が梨花妃の肌を触って、おしろいの粉が落ちる描写もあったのが好感だった。
蒸気風呂の男性
梨花妃のために蒸気風呂を作るシーンでは、木材を叩いている男性の目がしっかりと描かれていた。画面距離でいうと、猫猫の目が離れていたシーンの猫猫より男性の方が遠かったが、男性の目は通常の位置に配置されていた。
そうすると、猫猫の目が離れていたシーンは意図的に目を離して、不貞腐れ気味の様子を強調していたのかもしれない。木材を叩く男性は仕事に集中している状況で、喜怒哀楽は特に大きく変わっていない平常心なので、目の位置も通常だったと解釈できる。
猫猫は梨花妃の看病を皇帝に命じられ、何とかしないと首が飛ぶ状況で、梨花妃の側近に追い出されて感情が荒ぶっているので、目の位置を離したと考察することもできる。梨花妃との物理的距離が離れていること、ゴールとなる梨花妃を元気にしてあげることから離れている状況も、目を離す作画手法で表現している可能性も考えられる。
全体印象
アニメ『薬屋のひとりごと』4話の作画は、全体的に少し薄めの作画になっていたように思う。梨花妃に元気がなく、暗い雰囲気になっていたことに合わせた可能性もある。
あるいは、3話までがスクウェア・エニックスのビッグガンガンコミックス版に寄せた作画、4話が小学館のサンデーGXコミックス版に寄せた作画になっていたと解釈することもできる。3話までと4話は作画監督が違うので、絵のタッチ・仕上がりも印象が変わったのかもしれない。
4話作画崩壊考察まとめ
アニメ『薬屋のひとりごと』4話は作画崩壊というより、4話特有のストーリーに合わせた作画表現だと感じた。一見すると作画崩壊に思えるシーンも、表現方法の1つとして意図的に描いている可能性がある。
『薬屋のひとりごと』は面白いポイントが多数詰まった人気作なので、アニメ独自の作画表現も楽しみながら、最新話の展開に引き続き注目していきたい。
コメントを書く