『薬屋のひとりごと』6話感想解説・アニメ考察・放送日まとめ。
アニメ『薬屋のひとりごと』6話感想・解説・考察付きネタバレストーリー、放送日はいつだったか、里樹妃&阿多妃の元嫁姑関係なども掲載。
『薬屋のひとりごと』6話感想・解説・考察
代理戦争
アニメ『薬屋のひとりごと』6話「園遊会」では、里樹妃の侍女が裏で陰口を言っていた。園遊会でも、里樹妃に恥をかかせるために、浮いた衣装を着せている。侍女に慕われておらず、毒殺未遂事件で命も狙われる里樹妃が可哀想に思えた。
玉葉妃&梨花妃の侍女が代理戦争をするシーンでは、猫猫を侮辱された桜花が怒っていた。後ろにいた猫猫は不気味に笑い、悪口を言った侍女は去っていく。それを見た猫猫は『クレヨンしんちゃん』野原しんのすけっぽい顔で笑っていたので、不穏な空気が一気に和んでいたと思う。
桜花は猫猫が梨花妃の侍女から以前にひどいことをされたと思っているが、実際は猫猫が恐れられるほどに存在感を見せつけていたので、猫猫が不気味に笑うだけで侍女が去っているところも面白かった。
嫁姑関係
里樹妃&阿多妃の侍女が言い合うシーンでは、元嫁姑関係などが絡んで仲が悪いと明かされていた。以前の里樹妃は先帝の嫁、阿多妃は先帝の息子・現帝の嫁で、「里樹妃=姑、阿多妃=嫁」の嫁姑関係だった。
当時の年齢は里樹妃が9歳、阿多妃が30歳(21歳差)。阿多妃は一番長く後宮にいて、年齢も上だが、地位は里樹妃の方が高かった。
先帝の死亡後は、里樹妃が一旦出家して、現帝に嫁いでいる。里樹妃&阿多妃は現帝の嫁ポジションで地位が同じになったが、元嫁姑関係だったので複雑なところ。
過去を含めると、両方に優位な要素があるので、侍女は自分達の方が格上だとプライドを張って揉めていたと解釈できる。
李白
6話では、新キャラ・李白(読み方:リハク、声優:赤羽根健治)が初登場。李白は猫猫にかんざしをプレゼントし、猫猫の毒見姿に見惚れているシーンなどもあった。かんざしプレゼントには意味があり、次回7話「里帰り」にも繋がる要素となっている。
スープ
猫猫がスープを美味しそうに飲む場面は、スープ自体というより久しぶりの毒が美味しかったので、至福の表情を見せていた。
壬氏が猫猫の手を引っ張って、医務室に連れていこうとするシーンでは、壬氏が本気で心配していることが伝わってきた。服が乱れていた壬氏を見た猫猫はBL妄想もしていたので、壬氏&猫猫のラブコメに振り切りすぎない絶妙な温度感になっていた気がする。
小学館・サンデーGXコミックスの漫画版では、大臣が毒入りスープを飲んだことで、猫猫は大臣の方が大事ではないかと言い、壬氏は猫猫の方が先だろ!と言うシーンもあるが、アニメには入っていなかった。
アレルギー
猫猫が里樹妃&毒見役の侍女に対して、注意事項を伝えるシーンもあった。里樹妃は手に蕁麻疹(じんましん)が出る食物アレルギー持ちだったが、玉葉妃&里樹妃の食べ物が入れ替わったことで、食べられないものを無理やり食べていた。
猫猫は毒を盛るのと同じことだと言って、その危険性を訴えている。視聴者的にはアレルギーと言った方がわかりやすいが、アレルギーという表現を使用していないところにこだわりを感じた。
ラスト
6話ラストは、里樹妃の毒殺未遂事件が起きたことで、木簡の件と関わりがあるのかと言っているシーンもあった。毒殺未遂事件の黒幕となる犯人、木簡を捨てた人物は後ほど明らかになるので、その引きを作っているラストシーンだったと思う。
毒ストーリー
6話の全体感想として、食物アレルギー、毒殺未遂、里樹妃に対する陰口、代理戦争で毒気のあるセリフ、猫猫の毒見シーンなど、様々な毒に絡めたストーリー構成になっていると感じた。
食べ物の毒だけでなく、言葉の毒、精神的な毒を思わせる要素があったと思う。食べ物は6話で描かれたように、物体としての解毒薬で解決する。精神面は人の妬みなどもあるので、難しい問題を孕んでいるが、人の優しさ・第三者の存在が解毒薬になりうると思わされた。
6話の状況なら、里樹妃のイジメ・食べられないものを察した猫猫が毒見役も呼び出して警告したこと、里樹妃の侍女ではない第三者的立場・猫猫の存在が、里樹妃にとって心の解毒薬になりうる状況と見ることもできる。
アニメ放送日
アニメ『薬屋のひとりごと』6話放送日は2023年11月11日(土)深夜から日本テレビ系で放送された。各動画配信サイトでも見逃し配信がスタートしている。
6話感想まとめ
アニメ『薬屋のひとりごと』6話は、各陣営の代理戦争、里樹妃&阿多妃が元嫁姑関係だったこと、様々な毒に絡めたエピソードなどが描かれていた。
伏線の配置、デフォルメキャラの使い方、美しい作画なども圧巻だったので、7話以降の最新話もぜひ視聴していきたい。
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