『薬屋のひとりごと』アニメ化!どっちの漫画に近い作画か、これまでのアニメ化しない理由を考察。
アニメ『薬屋のひとりごと』原作は小説・漫画のどっちか、アニメのキャラデザ絵師・作画イラストの違いについても言及。
薬屋のひとりごとアニメ化決定!
小説家になろう発!原作:日向夏、イラスト:しのとうこ が贈るヒーロー文庫の人気小説『薬屋のひとりごと』がアニメ化決定!アニメ1期は2023年10月から2024年3月まで連続2クール放送!
猫猫(マオマオ)の声優は悠木碧さん、壬氏(ジンシ)の声優は大塚剛央さん、アニメ制作会社はTOHO animation STUDIO×OLMが担当!
アニメ化しない理由・どっち考察
『薬屋のひとりごと』はアニメ化しない理由、コミカライズ漫画のどっちに準拠したアニメ内容になるのか?といった声もファンの間で囁かれていた。アニメ化決定後も絵柄やストーリーがどっち基準になるのか?という疑問の声が挙がっていた。
『薬屋のひとりごと』漫画版は以下の2つが存在し、作画・出版社などで違いがある。どっちも面白い内容で評判の良い人気漫画となっている。
漫画『薬屋のひとりごと』
原作:日向夏
作画:ねこクラゲ
構成:七緒一綺
キャラクター原案:しのとうこ
月刊「ビッグガンガン」スクウェア・エニックス刊
漫画『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』
原作:日向夏
作画:倉田三ノ路
キャラクター原案:しのとうこ
月刊「サンデーGX」小学館刊
『薬屋のひとりごと』がアニメ化しない理由は、漫画版の出版社がスクウェア・エニックスと小学館で2社あるため、版権が複雑になる可能性も考えられた。しかし、アニメ『薬屋のひとりごと』の原作クレジットは、【原作:日向夏(ヒーロー文庫/主婦の友インフォス刊)】となっているので、原作小説のアニメ化ということになる。
他のアニメだと、『転生したらスライムだった件』では、【原作:川上泰樹・伏瀬・みっつばー『転生したらスライムだった件』(講談社「月刊少年シリウス」連載)】となっているので、コミカライズがアニメ化された事例となる。仮に小説原作のクレジット表記にすれば、【原作:伏瀬(GCノベルズ/マイクロマガジン社刊」)】となるが、この表記になっていないので、「転スラ」は漫画に準拠しているアニメと解釈できる。
『薬屋のひとりごと』で漫画をアニメの直接的な原作にしない理由は、2つある漫画のどっちに寄せるのか、版権の問題なども考えられるが、最初から小説を原作としたIP創出が背景にあると解釈できる。
原作小説の出版社・イマジカインフォス(旧:主婦の友インフォス)が参画するIMAGICA GROUPでは、外部から発掘する有力なIPやオリジナルで企画・開発したIPを、小説化、コミカライズ化、アニメ化、舞台化などマルチな展開へ繋げていくことで、中期経営計画「G-EST2025」に掲げる基本戦略の1つ「事業変革の完遂」におけるIP展開による収益基盤強化を推進している。
ライトノベル&雑誌を中心に出版・広告事業を手掛けているイマジカインフォスは、【自社が出版する原作をもとにしたIP創出】に取り組んでおり、『薬屋のひとりごと』アニメ化はこの施策の一環となる。
これを素直に解釈すれば、「原作小説→コミカライズ→アニメ」とするよりも、ストレートに「原作小説→アニメ」とする方が、【自社が出版する原作をもとにしたIP創出】に該当しやすいと考察できる。括弧書きで補足すると「原作小説→コミカライズ(創出)→アニメ(更なるマルチ化)」、「原作小説→アニメ(創出)」となるのではないだろうか。
そう考えると、漫画に寄せるというよりも、アニメならではの展開も考えられる。漫画2つ&アニメが、原作小説から3つ派生する形で、それぞれの良さが出るような内容もあり得る。
実際のところ、アニメ『薬屋のひとりごと』のストーリーなどが漫画のどっちかに近い内容になることは考えられる。具体的にどのような内容になるかは、アニメ1話放送までわからないので、アニメ『薬屋のひとりごと』の放送開始を楽しみに待ちたい。
【放送開始後追記】アニメ『薬屋のひとりごと』は原作表記が小説だけに、ストーリーも小説に準拠している印象。漫画のどっちか強いて言えば、「ビッグガンガン」寄りと感じた。ただし、アニメオリジナルがあり、アニメ独自の良さが出ていると思う。
キャラデザ絵師・作画イラスト違い
『薬屋のひとりごと』作画は、原作小説・漫画・アニメで担当している絵師が違うので、イラストのタッチ・絵の雰囲気などに違いがある。小説『薬屋のひとりごと』(イラスト:しのとうこ)の表紙・挿絵などは淡くナチュラルな印象がある。
漫画のイラストは「ビッグガンガン」掲載『薬屋のひとりごと』(作画:ねこクラゲ)の方がハッキリとした絵柄で、「サンデーGX」掲載『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』(作画:倉田三ノ路)の方が柔らかいイメージがある。アニメ作画は「ビッグガンガン」掲載版の方に近い印象を受ける。ただし、作画の印象はファンによって感想が変わる部分だと思われる。
アニメ『薬屋のひとりごと』キャラデザ絵師・作画監督は中谷友紀子さんが担当。『トロピカル~ジュ!プリキュア』『ONE PIECE エピソードオブナミ ~航海士の涙と仲間の絆~』ではキャラクターデザインを手掛けている。多数のアニメに参加している実力派スタッフさんなので、アニメ『薬屋のひとりごと』の作画に期待が高まる。
【放送開始後追記】アニメ作画は各話でバラつきはあるが、全体的には華やかさやハッキリとした美麗作画になっている。アニメ作画が漫画のどっちに近いか?の視点だと、「ビッグガンガン」寄りだと感じた。とても美しい作画を楽しめるので要チェック!
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