もめんたりー・リリィ11話感想!ヤバたんのトラブル内容、霞れんげ生存理由考察

もめんたりー・リリィ11話感想!ヤバたんのトラブル内容、霞れんげ生存理由考察

『もめんたりー・リリィ』11話感想!ヤバたんの存続に関わるトラブルの内容、死亡して妹に埋葬されたはずの霞れんげが生きている理由、主要キャラ全滅エンドVS生存ルート説、桜の装置などを考察!

地下施設の目的、ヤバたんの計画、アンドヴァリの真相、オリジナルとコピー体なども整理!

もめんたりー・リリィ11話感想

地下施設の目的

アニメ『もめんたりー・リリィ』11話は怒涛の伏線回収が行われて情報量が多すぎたので、それぞれ整理していきたいと思います。まず地下施設は知的生命体(人間)の消去・抹殺を目的として作られ、人間のサンプルを集めて考え方や世界の情報を入手していたことが判明しました。

サンプルの記憶を持った複製体・コピーを作ってサンプルがいた場所に送り込んでおり、ワイルドハントと協力してコピーに予め準備されていた武器・アンドヴァリを使って、人間を消去しようとしていました。

ヤバたんの計画

施設やワイルドハントを作った存在は便宜上「ヤバたん」と呼ばれて説明が続き、ヤバたんは色々な状況下で生物の変化を研究することが目的で、色々な場所・惑星で知的生命体を発生させていました。

長い時間をかけて知的生命体が反映したら知的生命体だけを消去・抹殺して、出来上がった文化・文明を記録していたことも判明。ワイルドハントや施設は知的生命体の消去を目的とした装置で、ラットは文化・文明の保存装置でした。

非人道的で憤りを感じる計画ですが、歴史的に見れば実際の人間も動物を使って実験・研究して、動物世界や自然を破壊してきたと思うので、私達はヤバたんを完全に批判できない立場だと感じました…。

アンドヴァリ

アンドヴァリはワイルドハントからドロップして初めて入手したのではなく、元々アンドヴァリを持っていたからワイルドハントの武器を取り込めたことも判明。

霞れんげの武器は白雪ねりねの武器+河津ゆりのティルフィングが合体していますが、高台寺えりか達の武器も同じように合体した状態を今持っていると解釈できます。

ワイルドハントから初めて入手したと思い込んでいたのは、システム側から記憶を改ざんされていたことになりそうです。

中止理由・トラブル内容

ヤバたんの存続に関わる何らかのトラブルが起きた関係で、施設の稼働停止や計画の中止が決まっていました。中止理由としては考えられるのは、まずは技術を使うリソースが枯渇したことが挙げられます。人間のクローン製造、サンプルの研究など、ヤバたん側はそれなりのリソースを使うはずなので、計画を進めるうちにリソース不足を引き起こして、自分達の存続を優先させたのかもしれません。

次に考えられるのは、クローンが想定外の動きをするイレギュラーの発生。クローンの高台寺えりかが家族の首を締めようとして肩をマッサージしていたと解釈できるシーンは、人間を消去する命令に反して動いた可能性があります。ただし、タイミングよく中止命令が出て、人間を消去しなかったパターンも考えられます。

また、本来はワイルドハントと協力して人間を消去するはずのクローンが、ワイルドハントと戦う状況になったのも関係している気がします。ヤバたん側はクローンがワイルドハントに留まらず、自分達も攻撃しかねないと危険を感じて計画を中止した可能性もあります。クローンとしては自分が本物の人間と思っているので、人間を消去する命令に無意識レベルで抵抗して、文明を完全に奪わせないと奮起したケースもありそうです。

霞れんげは元々人間で機械を取り込んでいたことも判明しましたが、機械と融合する人間・霞れんげのような存在も出てきたことが中止に絡んでいる可能性もあります。イレギュラーに対応すると新たな技術やリソースが必要となり、そこまでしているとヤバたん側の資源を使いすぎて自滅を招くので、計画を中止したのかもしれません。

他には計画段階でGOサインを出したとはいえ、実際に目の当たりにすると倫理的な問題を痛感して後から中止にしたケース、別の興味深いことを見つけてそちらに研究がシフトしたケース、ヤバたんが敵対勢力から攻撃を受けて研究よりも自分たちの防衛を優先したケースなども考えられます。

桜にある装置・キャラ名

街中の桜には装置が付いていて、アニメ各話で何度も映されていました。装置はヤバたん側が設置したと解釈できるので、ワイルドハントやアンドヴァリの動力源か、監視・管理するシステムと連動している可能性もあります。桜は反映・豊かさなどの象徴なので、ヤバたん側の計画が成功するような意味も込められている気がします。

桜の花言葉は優美な女性・純潔などがあり、女性だけがクローンのサンプルになっている点とも繋がりそうです。キャラの苗字は桜関連、下の名前は花になっているのも何らかの関係があると考察できます。

人間の霞れんげ・死亡と埋葬

霞れんげは元々本物の人間で、コピーの白雪ねりねが死亡前に「れんげを助けて・この力をあげて」とアンドヴァリに命令したことで、肉体改造が行われてコピーの特性が入ったことも判明。霞れんげの記憶喪失理由は肉体改造・脳への情報流入が負担だったのだろうと、AIが推測的に説明していました。傷口が塞がったのはコピーが持つ治癒能力から来ていました。

ここで、霞れんげは死亡して妹に埋葬されたはずなのに、なぜ霞れんげは(クローンではなく)本物が生きているのか?という疑問が生じます。生存の背景として考えられるのは、死亡の危機に瀕した際にも「れんげを助けて・この力をあげて」の命令が働いて、アンドヴァリが霞れんげの脳死や心肺停止状態から回復させて、埋められていた場所から出てきたパターン。

アンドヴァリ取得時は主に戦闘力アップの意味で助けて、死亡の危機に瀕した際には命を助ける意味で作用したと考察できます。機械側は治癒能力を持っているので、融合している人間を治癒して復活させたとも受け取れます。複数回に渡って霞れんげの傷口が塞がる伏線を配置していたのは、この治癒能力で死亡回避したパターンと繋げたいのかもしれません。

埋葬場所から出てきた際に土の掘り返し跡が残っていそうですが、妹は外が危険で埋葬して以来その場所に行けず、霞れんげが死亡したままだと思っていたパターンもありそうです。霞れんげは妹と再会している以上、人が入っているような盛り上がりを作って、生存自体や機械との融合体などを隠す意図のパターンは考えにくい印象です。

または、妹が埋葬したのはクローンで、オリジナルは生存しているケースが考えられます。霞れんげが人間と機械の融合体であることは「さっきわかった」とAIが言っていたので、クローン製造時には融合体とは判明していなかったことが前提となりそうです。

白雪ねりねから武器をもらう前に、純粋な人間のサンプルとして回収された場合、オリジナルの河津ゆり達と同様に施設に幽閉されるはずなので、オリジナルの霞れんげが施設外に出るのは考えにくいです。研究心をくすぐるような特異体質で、例外的にオリジナルを解放して研究するパターンならあり得るレベルだと思います。

武器をもらった後であれば、人間なのに武器を持っているのは興味深いサンプルとしてクローンを製造してオリジナルの記憶を消去後、新たに武器を持たせるのではなく白雪ねりねの武器を持ったまま施設外に出して観察したケースが考えられます。クローンは白雪ねりねの武器を複製したものを持って施設外に出て、ワイルドハントと戦って活動停止して妹に埋葬されたのかもしれません。

ただし、ワイルドハントとクローンが協力して人間を消去していた時期ではなく、クローンがワイルドハントを攻撃する時期に入っているので、既に計画が中止されていた場合なども考えられ、クローン説はやや苦しい部分があると思います。計画がまだ残っている段階だとしても、既にイレギュラーな事態が発生しているのにそこまでするのか?という疑問もあります。

オリジナルとコピー

地下で出会った河津ゆり達はオリジナルで、これまで活躍してきたキャラは霞れんげを除いてクローンでした。2話で死亡した河津ゆりもクローンということになり、オリジナルは施設に幽閉されていました。施設を稼働停止する指示によって、施設で眠っていたオリジナルが解放され、霞れんげ達が施設に向かった際に出会っていました。

この真相が明かされたことにより、今までのエピソードは見方が変わってきます。激しい動きの作画はクローンでも生きている証を表現していたと解釈でき、割烹や日常シーンはクローン(高台寺えりか達)×人間と機械の融合体(霞れんげ)が唯一無二の時間を過ごしていたことになります。

ED主題歌「リアル」は人間・クローン関係なく、いま生きていること・目の前で起こることがリアルであり、11話で本当の意味がわかるようになっていたと思います。ギルティなどの機械的なセリフの繰り返し・脈絡のない話などもクローンが必死に生きている証拠と考えれば、グッとくるものがあります。

『もめんたりー・リリィ』は後半から徐々に面白くなるアニメで、途中で脱落しそうになっても11話まで耐えればご褒美が待っているような作品とも言えます。1話切りした視聴者や途中で見なくなった方もいると思うので、布教の際にはしんどくなったら先に11話を見てもらうのもアリかな?と感じました。

AI消去

独立したシステムによってAI消去が決まる展開は、計画の具体的中身や機密情報を知られないようにするためだと解釈できそうです。

施設の情報は消去、施設は機能停止、残っていたコピーは稼働しなくなるとも言っていました。コピーが稼働停止ならクローンの高台寺えりか達もこのままでは稼働停止する流れが考えられ、次回予告で高台寺えりか達が動いていたのは、施設の稼働停止が完全には終わっていない時期という考察もできます。

ただし、11話でようやく以前の行動がクローンの尊い時間と気づく展開になっているので、このまま稼働停止すればその意味が薄れてしまう恐れがあります。そう考えると、クローンが生き残ってオリジナルと共存する社会になり、ワイルドハント全滅後に復興を目指すパターンもありそうです。

霞れんげの浸食

元々人間の霞れんげはアンドヴァリを持てないのに、アンドヴァリを持って活動しているので、大きな負担になっていました。人間にとって異物で、使用を続ければ危ないといった話も出ています。

ところが、次回予告で霞れんげは浸食が進んで倒れており、死亡フラグになっていました。クローンの薄墨ひなげし達が稼働停止して霞れんげも死亡すれば、これまで活躍してきたキャラの全滅エンドが脳裏をよぎります…。

霞れんげのティルフィングが治癒能力を見せたところで、浸食が進んでいる状況では逆効果になる段階だと思います。そう考えると、「れんげを助けて」の命令が融合解除として効いてくるか、ワイルドハント消滅と引き換えにティルフィングが消滅する相殺的なパターンもありそうです。

11話感想まとめ

アニメ『もめんたりー・リリィ』11話はネタばらし回で、施設やワイルドハントは人間の消去を目的として作られ、霞れんげが元々人間で機械と融合していることなど、多くの謎が解明されています。

その一方で、ヤバたんが計画中止に踏み切った真相、埋葬されたはずの霞れんげが生きている理由、桜にある装置などは考察の余地があります。クローンの吉野さざんか達は稼働停止するのか、霞れんげは浸食で死亡するのか、それとも生存ルートになるのか?なども気になるので、12話も要チェックです!

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