『もめんたりー・リリィ』最終回13話&特別編14話感想!霞れんげ死亡シーンや新キャラの少女が登場した理由、1話との対比、ED映像変化、最後の結末も考察!
13話と14話を視聴した状態で、桜の円盤装置と桜関連の苗字、施設稼働停止とクローン稼動の考察、総合評価なども掲載!
もめんたりー・リリィ最終回13話感想
生き物
アニメ『もめんたりー・リリィ』最終回13話では、数年ぶりに生き物の鳥が現れていました。ヤバたんの計画中止・ワイルドハント減少によって、機械の支配率が減り、自然の生態系が戻ってきたと考察できそうです。
死亡した河津ゆりや白雪ねりね(クローン)の活躍、皆の努力が結果として現れ、危険な非日常から平和な日常に戻ってきている状況も伺えました。
霞れんげ死亡
バロールを倒した後、オリジナルの霞れんげが死亡する展開もありました。霞れんげの死因は、ティルフィングの力を体内に取り込み、限界以上の力を使ったことが関係している印象です。命と引き換えに、日常を守ったと考えればグッとくるものがあります…。
霞れんげが死ぬのに楽しいと言っていたのは、皆と過ごした充実感や達成感から出てくる感情だと解釈できそうです。完全なハッピーエンドやバッドエンドでもなく、切なさの中にもあたたかさを感じました。
高台寺えりかの攻撃武器
高台寺えりかが霞れんげの使用していたティルフィングを持つシーンも描かれています。防御型だったキャラが攻撃武器も使うのは、機械に支配されていた状況から、残った機械を殲滅すれば平和になる状況に連動する展開だと考察できます。
ティルフィングは高台寺えりかの合図で自律飛行していて、霞れんげの魂が宿っている印象でした。白雪ねりね・河津ゆり・霞れんげの遺志を受け継いでいるという見方もできそうです。
クローンが人間の武器を継承したと見れば、クローンが人間らしく生きる意味を見出していることの補強要素にもなっていると思います。
新キャラの少女・1話対比
最終回13話に登場した新キャラの少女(CV.村上まなつ)は、霞れんげのように1人ぼっちで現れ、ラットに驚くシーンもあり、吉野さざんかが話しかけています。1話は河津ゆりが話しかけていたことも思い出す場面でした。時間の流れ的に少女は転生者や生まれ変わりではなく、別で生き延びていた本物の人間と解釈できます。
新キャラの少女が最終回に登場して、霞れんげと同じ声優になっていたのは、少女=平和や生きる象徴で、霞れんげの存在に重ねている印象でした。皆が少女を通して、割烹精神=生きようとする過程を大事にしている気がします。
少女が戦闘現場に来た際には皆が受け入れて、友達になろうと言っていましたが、1話は河津ゆりが霞れんげに危険の意味で来たらダメだと言い、友達になれないと言っていたことが対比的に描かれていた印象です。どちらも思いやりがある発言とはいえ、危険の真ん中⇔平和の目前という違いが、発言にも反映されていたと解釈できます。
1話はいつ死んでもおかしくない危険な状況で、死んで別れるのは寂しいから友達と気軽に言えない事情があったと思います。最終回13話は平和が近くなっている状況で、友達の尊さが増していることも加味された変化だと感じました。1話と最終回を対比させて状況の違いを実感するのは、人気漫画の最終回を見ているような感覚にもなりました!
やりたいこと
皆が霞れんげのやりたいことをする展開は、霞れんげが河津ゆりのやりたいことをしていた流れを連想しました。想いの継承・繋がりが強調されていた印象です。
クローンの皆が自分のやりたい未来を語る場面は特別編14話にもありましたが、人間らしさ・自己のアイデンティティが芽生え、守りたい日常として敵を倒す活力・戦う動機になっていることが伝わってきました。
〆のお茶漬けバイキング
最終回13話の割烹は、霞れんげの動画を見て、〆のお茶漬けバイキングを食べていました。皆が作るシーンはなく、食事シーンになっていたので、日常を強調した展開だと考察できそうです。
〆のお茶漬けは完成形・あたたかいイメージ、バイキングの様々な種類は選択できる未来・可能性を指している印象です。先の見えない危険な状況では割烹あり・食事シーンなし=過程・束の間の休息を重視、平和な日常が見えてきた時期では皆の割烹なし・食事シーンあり=結果・安心感を重視していると解釈できます。
皆が割烹せずに、霞れんげの割烹動画を見るシーンを入れることによって、割烹=霞れんげのイメージを守りつつ、想いの継承も表現されていたと思います。
チームMMY
皆のチームMMY(エミュー)はメメントモリ+ゆりが由来で、河津ゆりの死亡を忘れずに生きる意味になっていたと思います。
そこから想いが受け継がれて、霞れんげもメンバーの一員なので、霞れんげ死亡に合わせた新名称・チームMMRなどには変更していないと感じました。チーム名を分けると、繋がりが途切れるため、チーム名はそのままになっている印象です。
この日忘れられない一生の友達と出会った
最終回13話のラストは「この日忘れられない一生の友達と出会った」のセリフで締めくくられています。以前にも同じようなセリフが複数回に渡って出ていましたが、最終回の結末に配置するのはグッとくるものがあります。
今までは切ない雰囲気で、一生の友達は死亡キャラ同士(れんげ・ゆり・ねりね)、あるいは死亡キャラと生存キャラ(クローン4人)の関係に受け取れます。死亡キャラとの過去を振り返る内容の1つという見方もできます。
最終回は儚さの中に明るさがある雰囲気で、新キャラの少女と出会っています。生きていること・未来の希望的なニュアンスで、同じセリフなのに以前とは違う感じ方になっていたと思います。
ED映像
今まで静止画だったED映像のシーンが、最終回ではキャラが動いていました。静→動に変わったのは、人間らしさや生きる意味を強調する粋な演出でした!
特別編14話感想
過去シーンと補完
『もめんたりー・リリィ』特別編14話は、白雪ねりね&霞れんげが一緒にいた過去シーンがあり、以前に少し映っていた鍋料理を食べる場面の掘り下げも描かれています。
食べることが好きな霞れんげが割烹と言うようになったのは白雪ねりねの影響と解釈できる描写もあったので、武器だけでなく割烹の言葉も白雪ねりねからの継承要素だったのか!と新たな発見がありました。
白雪ねりねが自分で死亡を語り出す場面などは驚きましたが、霞れんげが死亡前に走馬灯として見ていたと解釈できるので、死ぬのに楽しいと言うシーンと繋がる展開でした。
繋ぎの割烹
割烹は過程や提供側の意味合いもあるので、霞れんげは高台寺えりか達のクローン4人に割烹的な発想で生きる意味を芽生えさせて、白雪ねりねの想いを河津ゆりに繋げた存在という見方もできそうです。
クローンの白雪ねりね&河津ゆりはお互いに探して会えずに死亡しましたが、霞れんげは白雪ねりねから受け継いだことを河津ゆりに伝えたと解釈できます。ティルフィング合体により、白雪ねりね&河津ゆりの魂が武器内で会ったという解釈も可能なので、繋ぎ役・提供側としても割烹の視点が効いていると感じました。
お墓
霞すずらん&高台寺えりか達が、霞れんげ(オリジナル&コピー)のお墓に行くシーンもありました。お墓が2つ並ぶ様子はアレに見えたのですが、霞れんげは「割烹=生きる象徴」、高台寺えりかのアレが各話で動いていたのも「動く=生きる象徴」として共通要素にも受け取れます。
霞れんげが生きていた証のお墓に行くことは、深い絆や想いの継承を強調させる仕掛けといった解釈もできそうです。
すずらん割烹・れんげ幻影
割烹ができない皆に代わって、霞すずらんが割烹担当になっている場面も描かれていました。クローン4人は人間らしい生き方や希望の観点で霞れんげから想いを受け継ぎ、本物の人間・霞すずらんは妹として姉から割烹担当を受け継いでいるのが特徴的でした。
最終回13話同様に、特別編14話でも割烹は省略して食べるシーンになっていたので、何かを作り上げる過程よりも完成された達成感や安心感を重視していた印象です。
霞すずらんが皆に霞れんげのアンドヴァリを渡して、霞れんげの幻影が出ている場面は、霞れんげの魂がアンドヴァリに宿っていると解釈でき、妹が姉を想う気持ちも伝わる感動的な描写でした。
結末の終わり方
『もめんたりー・リリィ』14話の結末は、クローンの皆が少女と一緒に映っている写真が霞すずらんに届き、オリジナルの河津ゆり達に見せている場面になっていました。クローン4人と少女が料理を前に写真を撮っているのは、人との出会いや友達の尊さ、平和な日常が戻ってきたことを強調する終わり方だと感じました!
14話のED映像は、13話で動いていた場面が静止画に戻り、今度は「いつものED」に戻った安心感を重視した演出で、平和な日常を取り戻す雰囲気と連動していたと解釈できそうです。
桜の円盤とキャラの苗字
ここからは『もめんたりー・リリィ』の全話を見た状態で、気になる点を考察していきます。まずは各話で映っていた桜の円盤型装置は、結局何だったのか。あの円盤は今まで使用していたエネルギー源の代わりになる新しいエネルギー源の変換装置だと思いました。
人間が消えて機械に支配されるようになると、発電所の人間もいなくなっていたはずなので、ヤバたん側は新しいエネルギー源として桜に目を付けた可能性がありそうです。発電所を機械で自動化していた場合は、機械の動力源として桜エネルギーを使用したパターンも考えられます。
桜の装置が映る際は、花びらが散っているシーンが多い印象だったので、桜からエネルギーを吸い上げていた関係で、抜け殻としての花びらが散っていたと解釈することもできます。
ワイルドハントの頭と形状が似ているのは、桜の装置からワイルドハントが製造されていた可能性がありそうです。人間の足が飲み込まれたようなワイルドハントは、対人間用の意味で人間の足を模しているか、人間を取り込んで桜エネルギーで動かしているパターンなども考えられます。
クローンのキャラが桜関連の苗字(河津桜・白雪山・霞ヶ浦・吉野山など)になっているのは、桜エネルギーとの適合率が高いとして、人間を消す計画に利用されそうになった可能性もあります。桜エネルギー化された世界では桜の苗字を持つキャラが優位種だとすれば、逆にクローンの自我が芽生えて、人間を消去する命令が効かなくなった説なども考察上は面白いかもしれません。
施設停止とクローン稼働の関係
河津ゆりの見た目をしたシステム中枢AIは、地下施設の稼働停止でクローンも停止するようなことを言っていたと思うのですが、高台寺えりか達は今後も動いていくような雰囲気でした。
クローンの停止は、自我を持たない&命令が効くクローンだけが停止する意味で、自我を持つ&命令が効かない高台寺えりか達は対象外のパターンもありそうです。
あるいは、高台寺えりか達も停止対象で、停止命令を出した結果、独自のアイデンティティを持つ関係で効かなかったとも受け取れます。ワイルドハントと協力して人間を消す命令も効いていないと解釈できるので、停止命令も効いていないのかもしれません。
まだ停止時期でないとすれば、そのうち動かなくなることになり、霞れんげのように生きた証を遺して停止する流れが考えられます。ただし、「生きる」ことを覚えて、霞れんげから想いを継承した意味が薄れるので、アニメではその時間軸まで描かなかったとも受け取れます。
男性キャラが出てこなかったのは本当に消えた=子孫繁栄も厳しいとすれば、やがて絶滅も考えられますが、どこかで生存する男性が残っている希望もありそうです。
主人公は誰か
『もめんたりー・リリィ』の主人公はリーダーの河津ゆり(クローン)と見せかけて、実質的に霞れんげ(オリジナル)と言えます。どちらも死亡キャラなので、メメントモリ=死を忘れるな精神が効いていることになります。
オリジナルの河津ゆりは地下施設で後から登場し、クローンの霞れんげは妹が遺体を埋めるエピソードで軽く語られた程度なので、別個体のサブキャラ扱いだったように思います。
ただし、生きるとは何か・クローンの人間らしさなど、定義や本質を問いかけるアニメだったので、主人公の有無・必要性すら考えさせられる作品だと感じました。
総合評価・全話視聴&2周目推奨
『もめんたりー・リリィ』は全話見ることで意味がわかり、もう一周すると見方が変わるアニメだと思います。序盤で脱落者が出ることも想定した上で、リスクを恐れずに挑戦するような尖ったストーリーが結果的には好感のアニメでした。
後から意味がわかる例として、ギルティやバフなどを繰り返すセリフ・脈絡のない話はクローンが必死に生きている証拠、霞れんげが割烹!と何度も言っていたのは生きることの大切さ・機械に支配された世界からの脱却を主張する意味、序盤で割烹するのに食事シーンがないのは完成形ではない過程・平和な日常を取り戻す努力などの強調と考察できます。人間とクローンの関係、想いの継承要素なども段階的に深みのある内容になっていたと思います。
後半になるほど面白くなるので、最初の印象とは大きく評価が変わり、オリジナルアニメとして爪痕を残した作品だと感じました。割烹(過程)を重ねて生きる希望(結果)を見出す流れから、わざと序盤は脚本の粗さを出して断片的に描き、後半は密度の濃い内容にまとまるようにしたのか?とすら思えてきます。最終回で死亡キャラが出ているのに美しい終わり方なのもグッときました!
13話・14話感想まとめ
アニメ『もめんたりー・リリィ』最終回13話は霞れんげの死亡や新キャラの少女エピソード、特別編14話は白雪ねりね&霞れんげの過去シーンを補完して霞れんげのお墓に行く場面などが描かれていました。
死亡した霞れんげは大切な友達と出会って終末世界を生き抜いた達成感が出ていて、儚くもあたたかい結末だったと思います。新キャラの少女は平和な日常の象徴で、割烹精神の過程が希望的な結果に結びついた証になっていた印象です。
『もめんたりー・リリィ』は人間とクローンの関係・生死などを深く考えさせられる内容で、後から繋がって本当の意味がわかるアニメになっていたと思うので、これから何度も見返していきたいところです!2025年5月以降はBlu-ray発売も控えているので、今後の展開にも要注目!
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