『菜なれ花なれ』アニメ作画感想・色トレス線・3DCG評価考察

『菜なれ花なれ』アニメ作画感想・色トレス線・3DCG評価考察

オリジナルアニメ『菜なれ花なれ』作画や色トレス線、3DCGを考察。

線に色が付いている作画や3DCGの感想・評価、制作会社やアニメに関わっている会社も掲載。

『菜なれ花なれ』概要

『菜なれ花なれ』(読み方:ななれはななれ)とは、P.A.WORKS×DMM.comによるオリジナルTVアニメ。2024年7月7日23:45からテレ東系列で放送、dアニメストア・DMM TVでは7月7日24:15から最速配信。

ジャンルは女子高生のチアリーディング、様々な“応援”模様を描く青春ドラマ。聖地は群馬県高崎市・沼田市・前橋市。チアリーディング全国大会連覇を目指す名門・鷹ノ咲高校のモデル校は高崎高校。1話では高崎駅や高崎アリーナが登場している。

作画・色トレス線

アニメ『菜なれ花なれ』作画は全体的に美麗で、キャラクターや背景も丁寧に制作されている。特徴的なのは色トレス線で、髪・洋服・小物などの輪郭線に色が付いていることがわかる。

例えば、青色のバッグにはオレンジ色の線があり、緑色の木の葉は紫・ピンク色系でふちどられており、ふすまが光っているように見える場面、線が青い影で透かしたようなエアリー感が出ているシーンもあった。

率直な感想として、浮いているように感じ、人間キャラなのに生っぽくない印象もあった。目がチカチカして、ストーリーに集中できない要素になっていた気もする。日常シーンなのに近未来を感じ、原画・下書き寄りの作画を見ているような気分にもなった。キービジュアルも制服の線に色がついており、アニメ本編も色付きとなれば、色付きの線がデフォルトで出てくると予想される。

色や影を付けている理由は、作画の繊細な立体感を出して、色の柔らかさ・あたたかい印象を強調するためとも考察できる。場面によっては、明らかに色を押し出したカットもあった。例えば、夕方に建物が赤っぽくふちどられていたのは、夕日が当たっていることを表現するためだと感じた。

主人公・美空かなたが、建物の間を飛んで移動する小父内涼葉を見た時には、キャラ作画の線が青く変化していた。これは温度・重力などを忘れるくらいの衝撃・感動を表現する意図があったと解釈できる。

モブキャラも含めて、髪の内側はオレンジ色やピンク色が付いているので、これも線に色を付ける表現方法と連動している印象も受ける。あえて色付きにしている意図を考えると、見方が変わってくるかもしれない。

3DCG

アニメ『菜なれ花なれ』には3DCG・モデリング技術が使用されており、『バンドリ!』『D4DJ』などのサンジゲンも関わっている。3DCGはチアリーディングのシーンで使用されていた。若干CG感が強かったように思うが、統一されたダンスやアクロバティックな動きが魅力的だった。

制作会社

アニメ『菜なれ花なれ』制作会社のP.A.WORKSは、富山県に本社がある有名なアニメ制作会社。丁寧かつ安定した作画が評判。代表作は『花咲くいろは』『SHIROBAKO』『白い砂のアクアトープ』など。

第二原画でパインジャムやWHITE FOX、動画でDRMOVIE、仕上げでCloverWorks、美術や背景でBamboo、撮影でT2 STUDIOなども関わっている。

線に色が付いている意味は様々な考察もできるが、最終回まで視聴すると本編ストーリーから意図が明らかになる可能性もあるので、今後の最新話も要チェック!

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