アニメ『オッドタクシー』11話感想記事です。
アニメ11話の感想付きネタバレストーリー、和田垣さくらの特徴、三矢ユキを殺害した犯人と動機、ミステリーキッス初ライブに来ていたファンの人数、ヤノラップの意味、報酬と計画、小戸川の父母親についての考察などをお届けしています。
オッドタクシー11話ネタバレ感想・考察
本物の三矢ユキ(声優:鬼頭明里)
オリジナルアニメ『オッドタクシー』11話「あの日に戻れたら」では、二階堂ルイがオーディション時代からメジャーデビューまでの話を語っていました。そして、本物の三矢ユキ(声優:鬼頭明里)がいたこと、現メンバーは和田垣さくら(声優:村上まなつ)だったことも判明。元メンバー・初代三矢ユキは、前頭部の毛が無く、耳に黄色いアクセを付けていることがある点が特徴的で、ダンスが上手いメンバーでした。
また、プロデューサーが三矢ユキをセンターにしようと言った後、二階堂ルイが三矢ユキを事務所にタクシーで呼び出していました。二階堂ルイが事務所に着くと、既に三矢ユキが死亡しており、山本も現れています。二階堂ルイは三矢ユキにセンターを辞退してもらおうと思っており、応じなければ殺そうと思っていたこと、殺意が芽生えていたことなどを、山本に明かしています。
二階堂ルイが言っていたことは、誰かとの会話の中で語られるものではなく 自分で過去を振り返る形だったことから、本当の内容だと考察できそうです。
ヤノラップの意味
11話では、ヤノが死亡している三矢ユキを見て、銅器で殴打、絞殺、これが動機でオーダースーツを買うような俺の考察だと言っていました。「どうき・おうだ・こうさつ」を順番通りに韻を踏んでいるところが凄いですね。
ラップの意味は、犯人が三矢ユキを武器で殴った後に首を絞めて殺した可能性があること、(犯行用の服が周りにバレてはいけない・汚れた などの理由で)着替えとなる服を買っていたのではないか?とヤノが考察している、と解釈できそうです。
遺棄・報酬
山本がヤノと関口を呼び、三矢ユキの遺体を黒いワンボックスカーに乗せてヤノの事務所に運ぶ展開も11話で描かれていました。そして、遺体をブルーシートで巻いて重石を付けたものを作り、山本と二階堂ルイが海に捨てています。これは、1話で海中に落下していたものと同じものだと考察できます。
また、ヤノへの死体処理の報酬はミステリーキッスの売上の半分を献金し、メンバーを好きなように仕事に利用させることだと語られる場面もありました。
そうすると、山本が上納金をヤノに渡していた理由が判明し、ヤノがミステリーキッスに犯罪の手伝いをさせている背景も明らかになったと言えますね。報酬を金銭と労働で支払わせる約束・契約だったと考察できます。市村しほに美人局をさせていたのも、報酬としての仕事・労働だったと解釈できます。
なお、山本は三矢ユキを処理する前から ヤノと繋がっていたと考察できることから、最初に繋がった背景は何だったのかが気になりますね。
和田垣さくら
11話では、山本が和田垣さくらを連れて来て、三矢ユキ名義で活動させることを語る場面もありました。和田垣さくら&市村しほが仮面を付けているのは、これを隠すためだったと考察できます。また、市村しほには 初代三矢ユキが行方不明だと説明しています。
現メンバー・2代目三矢ユキである和田垣さくらは、オーディション不合格後に直談判したことも明かし、4番目だったこと、売れて母親に楽をさせたいと思っていることも話していました。悔しいと思っている雰囲気から、山本に猛アピールしたことが伺えますね。
ドラレコ・乗客
山本がドラレコを欲しがっている理由も11話で判明したと言えます。それは、三矢ユキが写っているドラレコのデータを回収したかったと考察できます。その回収は、三矢ユキの足取りを消すための必須条件であり、証拠を隠滅したかったとも解釈できます。
もっとも、ドラレコを回収したところで、小戸川は前に乗せた唐揚げを食べていた子(和田垣さくら)と遺体発見の報道に出た子(三矢ユキ)が別人だと気づいていますので、ドラレコ回収をもって証拠隠滅が保証されるわけではないと指摘できます。
言い換えれば、物的証拠(ドラレコ)を回収したところで、人的証拠(小戸川)を何とかしなければ意味が無いとも言えます。そう考えると、山本が証拠の全てを隠滅するつもりがある場合は、人的証拠の隠滅を図るために小戸川の命を狙う展開もあるのかもしれません。一方で、小戸川を殺そうとして失敗し、今は小戸川に協力していることから、考えにくいとも言えます。現実的には、小戸川が暴露しないように監視するか、小戸川を説得していくことが予想されます。
そして、小戸川が別人だと語る場面では、山本がタイミング良く電話を切っていました。その理由は、別人の件に踏み込まれたくなかったからだと考察できます。それから小戸川が10月4日に乗せた子について言及するシーンもありましたが、それは初代三矢ユキだったと考えることができます。
三矢ユキ家族・ヤノ側の計画
ここでは、山本たちと三矢ユキの家族とのやり取り・ヤノ側の計画を整理考察。まず、山本は三矢ユキの死体を遺棄した後に、母親から帰って来ないと連絡があり、行方不明だと説明したと考察できます。
合わせて、アイドルグループ・ミステリーキッスのデビューが迫っていたことから、和田垣さくらを代替メンバーに充てることも明かし、三矢ユキが戻ってきたときのために 三矢ユキの名前を使わせてほしいと説得したことが伺えます。
そして、練馬の女子高生行方不明事件のニュースが出たことから、山本と三矢ユキの家族が話して警察に捜索願いを届け出たと解釈できます。これは、捜索願いを出すように仕向け、情報を得た後に取り下げる方法を考える計画があったことから、それに従って山本が三矢ユキの家族に捜索願いを出すように頼んだと考察できます。捜索願いを出させた理由は、三矢ユキの足取りを掴むための情報収集目的だったと解釈できそうです。
その後、警察や報道から情報が集まったことから、山本たちは捜索取り下げの方向を考えています。ここで、三矢ユキの失踪理由(嘘)を思いつき、父親・笑風亭呑楽に伝えて取り下げさせていました。その嘘の内容は、笑風亭呑楽と反社会的勢力との繋がりで悩んだ三矢ユキがアイドルになれないと悩み、家出をしたというものでした。これは、矛盾が無い確からしい嘘であることから、笑風亭呑楽も信じ込んでいると考察できます。
なお、ヤノ側が笑風亭呑楽と反社会的勢力との繋がりを突き止めていた点を鑑みると、笑風亭呑楽はヤノ側とは繋がりが無く、繋がっているのは別の組織、あるいは黒田・ドブだと考えることもできます。
それから三矢ユキの遺体が発見されるニュースが出たことで、三矢ユキの家族は山本に不信感を抱いていそうな気もします。あるいは、行方不明後に三矢ユキが自殺したとすれば矛盾しないため、山本が上手く誤魔化していくことも考えられます。もっとも、遺体がブルーシートで巻かれていたことから、そこまで三矢ユキの遺志だったと説明するのは苦しい気もします。
もしくは、行方不明後のことは知らないとシラを切り、何者かに殺害されたとして一緒に悲しむふりをする展開も考えられます。それか全てが明るみに出て、山本たちが逮捕され、三矢ユキの家族に謝罪する流れもありそうです。
顔写真
11話では、三矢ユキの遺体が発見されるニュースで顔写真全体が映し出されていました。この点につき、10話では顔下半分のみでした。その理由は、三矢ユキの特徴的な前頭部の毛がないこと&黄色のアクセを耳に付けていることを隠すためだと考察できます。
顔全体を10話時点で出してしまうと、元メンバー・初代三矢ユキと 現メンバー・2代目三矢ユキ(和田垣さくら)が別人だと明確に分かりますので、その配慮だったと考えることができます。なお、前頭部の毛については10話の別シーンで確認できましたので、ヒントはあったと言えます。
▼和田垣さくらには前頭部の毛がある&黄色のアクセを耳に付けていない
困る理由
小戸川とドブが銀行強盗の件を話す場面で、山本が来ない可能性に言及する一コマも11話で描かれていました。ここで小戸川が困ると言っていた理由は、山本に頼んでいた作戦が実行できないからだと考察できます。
山本が銀行に現れない場合、小戸川作戦は見送りになりそうな気もします。小戸川はドブに一旦協力した上で、別の作戦を考えていくのかもしれません。あるいは、別人物に協力してもらうか、一部作戦を変更して1人で決行する可能性もあります。
大門弟・ライブ5人
11話では、小戸川が大門弟と電話が繋がらないシーンもありました。大門兄が弟は長いこと出勤してないと言っていたことから、何かあったと考察できます。
また、ミステリーキッスの初ライブにいた人数は5人だと二階堂ルイは語っていましたが、よく見ると少なくとも6人いました。前から見ると6人で、後ろから見ると6人以上の観客を確認できますので、何かが隠されていると考察できます。あるいは、本命ファンが5人で、別グループのファンがミステリーキッスのステージを見ていただけにすぎないと考えることもできます。
そして、観客の中に 顔の輪郭が大門兄弟に近いキャラがいました。そうすると、大門兄弟のどちらかはミステリーキッスのファンで、三矢ユキ殺害に関わっている可能性もあるのかもしれません。三矢ユキの死体が発見されるニュースが出たあたりから、大門弟が電話に出ていないことを踏まえると、その人物は大門弟の可能性が高い印象です。
さらに、記者会見では メンバーとファンの距離が近かったことを語る山本のセリフ、記者からファンが殺害したのか質問する展開もあったことから、ファンが三矢ユキを殺害した可能性もあります。仮に犯人がファンの場合で、初ライブにいたキャラが大門弟の場合は、大門弟が犯人候補だと考察できます。大門弟が犯人の場合、死体発見のニュースに驚き、家に引きこもっている可能性もありそうです。
なお、初ライブにいたファンと大門弟の見た目は 肌色・耳などが全く違いますので、警察官であることを隠すためにも変装・特殊メイクなどをしていたパターンも考えられます。もっとも、単に顔の輪郭が少し似てるだけであり、別人の可能性もあります。加えて、大門弟は正義感の強い警察官ですので、誰かを殺すとは考えにくいと指摘できます。
解散
お笑いコンビ・ホモサピエンスの馬場が柴垣に解散させてほしいと言うシーンも11話内にありました。馬場が解散話をする決め手となったのは、柴垣が昔と変わったことが関係している雰囲気でした。
TV番組で忙しくなったことが直接の理由ではないことが唯一の救いとはいえ、恐れていたことが現実になりそうで怖いところです。お笑いライブで馬場が柴垣の魅力を再確認し、何とか踏みとどまってくれたらいいのですが、果たしてどうなるのか…。
父母親
11話では、剛力が図書館で調べ物をしており、海に転落した車内から夫婦の遺体が発見されたニュースを伝える新聞記事を見つけていました。埼玉県秩父市在住の小戸川清(父親)と妻・小戸川ゆみ(母親)の遺体が発見され、小学4年生の長男(小戸川宏)は自力で脱出して意識不明の重体になっています。
小戸川の両親は、息子を乗せて海に突っ込んで無理心中をしたかったと考察できますが、その動機が気になりますね。誰かに圧力をかけられていたのか、お金絡みの問題を抱えていたのかなど、様々な考察ができそうです。
そして、剛力が 小戸川を診ていた担当者がいる病院に行くシーンもありました。その担当者は、事故の記憶が抜けていること、町医者に扱えるものではないことを明かしています。そうすると、小戸川は事故の影響で記憶喪失になっており、特殊な病気・疾患を患っていると考察できます。
また、小戸川が死にかけた事故は、11話で明かされた事故と同じだと解釈できそうです。小戸川が水を怖いと思っていること、溺れかける夢を見ることがあるのも、この事故が原因だと考察できます。溺れかける夢を見るのは、記憶喪失とはいえ 事故が深層心理に刻まれており、一時的に脳内再生されているのかもしれません。
犯人・動機
最後に、三矢ユキを殺害した犯人と動機を考察。前提として、三矢ユキは二階堂ルイから事務所に呼び出され、犯人が殺害し、事務所の椅子で遺体が発見されています。その後、山本たちが海に死体を遺棄しています。そして、11話時点の犯人候補としては、山本・和田垣さくら・二階堂ルイ・市村しほ・ミステリーキッスのファンが考えられそうです。
山本が犯人の場合、オーディオドラマなどの展開も踏まえると、どうしてもメンバーになりたかった和田垣さくらが枕営業をして、山本をその気にさせたと考察できます。それから和田垣さくらに整形をさせて、三矢ユキに似せたと考えることもできます。そして、山本は小戸川の首を絞め殺そうとしたことがありますので、ヤノのラップも踏まえると、三矢ユキを絞殺したと考えることができます。
和田垣さくらが犯人の場合、4番目で悔しい思いをしており、ミステリーキッスのメンバーになるために、三矢ユキを殺害したと考察できます。その後、和田垣さくらが山本に直談判をして、山本は 3人目がいなくて困っているなどとして加入させたのかもしれません。また、直談判の際に枕営業をして、加入するために整形したことも考えられます。
和田垣さくらがメンバー3人の中から三矢ユキを選んだ理由については、三矢ユキはダンスが上手いことをオーディションの頃から知っており、もし一緒にデビューした場合は自分が目立てないと考えたのかもしれません。
二階堂ルイが犯人の場合、自分よりも実力が上の三矢ユキにセンターを奪われたことが動機となりそうです。ただし、この場合は三矢ユキの死亡などを山本に嘘をついていることになり、驚いている反応や過去を振り返るシーンなどから 考えにくい気がします。
市村しほが犯人の場合、同じ猫同士で意識してしまい、実力差の劣等感・妬みなどから殺害に至ったと考察できます。ただし、市村しほは 前の方が良かった と語るシーンなどから、三矢ユキを悪く思っている可能性は低そうです。
ミステリーキッスのファンが犯人の場合、二階堂ルイ または 市村しほ推しだったと考察することができます。動機は、ダンスが上手い三矢ユキを見て、三矢ユキさえいなければ…などと早まったと考察できます。
ファンが犯人の場合は、顔を知っている初ライブにいた誰かであり、大門兄弟に似てるキャラが本人の場合は大門弟が第1候補、大門兄が第2候補。記者会見にいた豚さんが初ライブにいた豚さんと似てる印象もありますので、同一人物の場合は第3候補です。なお、驚いている描写などから今井は考えにくい気がします。
他にも、主人公・小戸川、次回予告にいた田中、二階堂ルイの彼氏・馬場、謎がある白川、黒幕感が強いタエ子なども考えられます。ヤノと関口は山本から連絡を受けて現場に来ていることから、犯人の可能性は低いと考察できます。
オッドタクシー11話ネタバレ感想・考察まとめ
『オッドタクシー』11話のネタバレ感想・考察をお届けしました。
11話では、和田垣さくらが三矢ユキ名義で活動していたこと、元メンバー・初代三矢ユキの死亡などが判明していました。また、山本からヤノへの報酬、小戸川の両親などについても語られています。
三矢ユキを殺害した犯人は誰なのか、その動機は何なのか。核心に迫る伏線が回収され始めていますので、ぜひ12話以降も視聴継続していきましょう!
© P.I.C.S. 小戸川交通パートナーズ
>なお、ヤノ側が笑風亭呑楽と反社会的勢力との繋がりを突き止めていた点を鑑みると、笑風亭呑楽はヤノ側とは繋
> がりが無く、繋がっているのは別の組織、あるいは黒田・ドブだと考えることもできます。
もっと直接的に、黒田が(行方不明の練馬の女子高生は)「呑ちゃんの娘さんなんだ」とドブに電話で話してませんでした?サウナのところ。
コメントありがとうございます!
サウナで黒田が言ってましたね!すっかり抜け落ちており、教えて頂いて思い出しました…。
現状は、笑風亭呑楽と黒田が繋がっていて、ドブは2人の関係を電話で知っている。ヤノは自分で突き止めた。三矢ユキの死体遺棄はヤノのシノギで、黒田には報告していない案件 or 死体が三矢ユキだということは隠した上で報告している案件?と考察できそうですね。黒田にバレたら、ヤノがどうなるのかも心配です…。
今後も間違いや補足などがあれば、気軽に教えて頂けたら嬉しいです!コメントお待ちしています!