『オッドタクシー』オーディオドラマ考察、盗聴器付幸せのボールペンの時系列を整理。
初回から最終回までのオーディオドラマの内容を振り返りつつ、盗聴器付幸せのボールペンの時系列などを考察していきます。
オッドタクシーオーディオドラマ・盗聴器付幸せのボールペン概要
オリジナルアニメ『オッドタクシー』ではアニメ本編とは別にオーディオドラマがあり、本編とリンクした内容になっています。オーディオドラマの公開先は『オッドタクシー』公式YouTubeチャンネルで、毎週放送後にアップされていました。
また、アニメ本編→オーディオドラマ→ヤノ役 METEORさんによる「メテオの1分オッドタクシーリポート!」を視聴して、各話の考察をするのが毎週の楽しみでした。
オーディオドラマでは、長嶋聡が盗聴・傍受していた音声を配信する内容になっており、その盗聴器は 幸せのボールペン に仕込まれています。
幸せのボールペンとは、肌身離さず持った後 他人に渡すと 幸せが伝わっていくもので、幸運アイテムのような形になっています。幸せのボールペンは、各キャラ間で次々に手渡されていき、時系列などを含めて様々な考察ができました。
以下より、オーディオドラマの初回(第1.3話)から最終回(第13.13話)までの内容、盗聴器付幸せのボールペンの時系列を考察していきます。
オッドタクシーオーディオドラマ考察、盗聴器付幸せのボールペン・時系列を整理
1.3話「幸せのボールペン」初回
オーディオドラマ第1.3話「幸せのボールペン」では、剛力と小戸川の会話シーンが描かれていました。食器を洗う際に、ザルのようなボウルに手応えが無いこと、スプーンでは水の反撃があることなどが語られ、共感できる内容になっていました。
そして、剛力が持っていた幸せのボールペンの話になり、小戸川から誰に貰ったのかと質問された剛力は「やm…」と言っています。2つ目のワードは、ほぼ「ま」だったことから、やまびこのタエ子?と考察できました。その後、第13.13話で正解が明かされ、やまびこのタエ子だったことが判明しています。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列①
タエ子→剛力→小戸川
2.5話「絶対絶対秘密だよ♥」
オーディオドラマ第2.5話「絶対絶対秘密だよ♥」では、ミステリーキッスが仲を深めるために、秘密と嘘を言い合っていました。
幸せのボールペンについては、市村しほが山本から貰い、その山本はタクシーの運転手(=小戸川)から貰ったと言っています。その後、二階堂ルイが幸せのボールペンを貰う流れになっていました。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列②
小戸川→山本→市村しほ→二階堂ルイ
3.5話「昼のグルメロケ」
オーディオドラマ第3.5話「昼のグルメロケ」では、柴垣が馬場の出演番組を見た後、馬場に電話をしていました。また、馬場は柴垣に対して、俺のボールペン持って行ったやろと言い、彼女(=二階堂ルイ)から貰ったことも明かしています。
そして、柴垣がバイト先の先輩に渡すと語り、年下でアイドルオタクとも言っていました。これは今井のことを指していると考察できますね。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列③
二階堂ルイ→馬場→柴垣→今井
4.6話「小戸川の鼻唄」
オーディオドラマ第4.6話「小戸川の鼻唄」では、発信器がタクシー車内に置き忘れられていると長嶋聡が言っていました。それから、小戸川の鼻唄や独り言が流れています。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列④
小戸川のタクシー
5.6話「余計なお世話」
オーディオドラマ第5.6話「余計なお世話」では、長嶋聡が小戸川のタクシーに乗って、幸せのボールペンを発見後、電池交換をしていました。
この展開は、盗聴器の音声から居場所を突き止めることができる前例となっており、第12.11話&第13.13話などのオーディオドラマとの繋がりも感じました。
そして、幸せのボールペンを見つけた長嶋聡は小戸川に対して、ホモサピエンスの持ち物だよ、返してあげてよと言っています。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列⑤
小戸川のタクシー
6.7話「ルイたんとババにゃん」
オーディオドラマ第6.7話「ルイたんとババにゃん」では、家にいる馬場が二階堂ルイに電話をかけるシーンが描かれていました。幸せのボールペンは馬場が持っており、タクシーの運転手(小戸川)が本社に預けたと言っています。
また、馬場は他人にあげても戻ってくると語り、幸せのボールペンじゃなくて呪いのボールペンでは?と言っていました。これを受けて二階堂ルイは、警察に届けるのは?と助言をしています。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列⑥
小戸川→ホモサピエンス所属事務所の本社→馬場→警察
7.8話「JUSTICE part.2」
オーディオドラマ第7.8話「JUSTICE part.2」では、大門兄弟の会話シーンが描かれ、大門弟が落とし物である幸せのボールペンを預かっていることが明かされています。
その後、大門弟が拾った人を探してくると語り、大門兄がやっとくと言っていました。そうすると、幸せのボールペンは大門弟から大門兄に手渡されたと考察できます。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列⑦
大門弟→大門兄
8.8話「ロートルの戯言」
オーディオドラマ第8.8話「ロートルの戯言」では、プロデューサー&笑風亭呑楽が居酒屋「やまびこ」で飲んでいるシーンが描かれています。
ボールペンはプロデューサーが持っており、たまたま拾ったと語っています。それからタエ子が幸せのボールペンって噂らしいと教えていました。その後、人にあげたときに効果を発揮するとタエ子が言ったため、プロデューサーがタエ子に幸せのボールペンをあげています。
タエ子にとっては、最初に自分が仕込んだボールペンですので、戻ってきてしまった…と思っていた可能性も考えられます。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列⑧
プロデューサー→タエ子
9.9話「ワンマンショー」
オーディオドラマ第9.9話「ワンマンショー」では、ヤノがラップをしていました。また、もともと山本が持っていたボールペンであることを明かした後に、やっぱ返しとく と言っています。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列⑨
山本→ヤノ→山本
10.10話「マネージャーの憂鬱」
オーディオドラマ第10.10話「マネージャーの憂鬱」では、山本&二階堂ルイの会話シーンが描かれていました。幸せのボールペンは、山本が居酒屋で見つけて、ヤノにあげたけど戻ってきたと語っています。
その後、二階堂ルイが ミステリーキッスで唯一持ったことが無いあの子に渡してみようと言っていました。二階堂ルイは オーディオドラマ第2.5話で 市村しほから 幸せのボールペンを貰っていますので、「あの子」とは和田垣さくら(2代目三矢ユキ)だと考察できます。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列⑩
タエ子の居酒屋→山本→ヤノ→山本→二階堂ルイ→和田垣さくら
※「山本→ヤノ→山本」の部分は、オーディオドラマ第9.9話で判明していましたので、その前後が第10.10話で判明した新情報と考えることができます。また、「ヤノ→山本」の部分が確定したとも言えますね。
11.10話「The cat is out of the bag.」
オーディオドラマ第11.10話「The cat is out of the bag.」では、市村しほがハマチを食べたいと言うと、和田垣さくらもハマチを食べたいと言っていました。そして、じゃんけんで和田垣さくらが勝って、お望みのハマチを手に入れています。
和田垣さくらは、このときから既に 自分の欲しいものは 手に入れようとしていることが伺えます。ミステリーキッスのメンバーになるために、初代三矢ユキを殺害したヒントになっていた気もします。
その後、市村しほ&和田垣さくらがオーディオドラマ第2.5話で言っていた嘘を明かしていました。そして、和田垣さくらは母親からの電話で盗聴を知らされています。母親はネットで見つけたことから、和田垣さくらはネットのURLを母親から教えてもらっていました。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列⑪
和田垣さくら
12.11話「渋谷駅新南口の喧騒」
オーディオドラマ第12.11話「渋谷駅新南口の喧騒」では、盗聴している長嶋聡が 渋谷駅新南口の自動販売機の下まで 幸せのボールペンを取りに行っていました。この回は、尺が余るということでミステリーキッスによる楽曲「超常恋現象」を流しています。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列⑫
和田垣さくら→渋谷駅新南口の自動販売機の下→長嶋聡
13.13話「本日貸切」最終回
オーディオドラマ第13.13話「本日貸切」では、幸せのボールペンを持った長嶋聡が 小戸川の快気祝いである飲み会に参加していました。メインキャラが居酒屋「やまびこ」で飲んでおり、「良いお年を」とも言っていましたので、忘年会を兼ねていたと考察できます。
また、アニメ本編13話/最終回で「この前の年末の…」と言っているシーンがありましたので、時系列はオーディオドラマ第13.13話の後だと考察できます。
そして、長嶋聡は盗聴器付幸せのボールペンを仕掛けた人間(タエ子)に返しています。ここでは、オーディオドラマ第1.3話で 剛力のセリフ「や…」の部分をカットしていたことも判明し、「やまびこのタエ子ママだよ」と言っていたことが明らかになりました。さらに、タエ子は幸せのボールペンを 剛力に渡しとけば小戸川の本音が聞ける と思っていたことも判明。
その後、居酒屋に和田垣さくらが来て、タエ子に危害を加えています。続けて和田垣さくらは、次はお前だよ これ聞いている奴 渋谷駅新南口でボールペン持って行ったお前だよ、と言っています。ここでは、幸せのボールペンをタエ子から回収したことも伺えました。
和田垣さくらが盗聴者を狙っている雰囲気から察するに、第11.10話の後、幸せのボールペンにGPSを仕込んでいたと考察できます。盗聴者が拾いに来ることを想定しつつ、その人物の家(いつもいる場所)を特定するために、わざと駅の自動販売機の下に 幸せのボールペンを置いた可能性が高そうです。
加えて、盗聴者の姿を確認するために、盗撮機を近くに配置していたパターンもあるかもしれません。このあたりは、以下のような流れが考えられます。
●GPSの位置情報(和田垣さくらの頭の中)
1.渋谷駅新南口の自動販売機に留まっている(盗聴者が取りに来るかな)
2.動く(盗聴者が取りに来た)(駅に盗撮機も仕込んだ場合:この人が盗聴者か)
3.とある場所に留まっている(ここが盗聴者の家か)
4.「やまびこ」に動く(ボールペンを回収して盗聴者を処理しよう)
5.(駅に盗撮機も仕込んだ場合:この女性は盗撮機で見た男性ではないな、男性を脅しておこう=「次はお前だよ」)
アニメ本編最終回との時系列については、和田垣さくらが幸せのボールペンを持って小戸川のタクシーに乗車していますので、時系列はオーディオドラマ第13.13話の後だと考察できます。
なお、和田垣さくらが小戸川に接触できた理由は、最初に長嶋聡と会って小戸川の情報を聞き出した可能性が考えられます。長嶋聡は小戸川のタクシーを突き止めたことがありますので、その手法を和田垣さくらが用いたのかもしれません。
仮にその流れがあって、長嶋聡が死亡していない場合、長嶋聡は和田垣さくらが小戸川を襲いに行ったことを知っていると仮定できますので、小戸川を助けるための行動を取っていくことが予想されます。長嶋聡が死亡している場合は、小戸川の命が危ないとはいえ、別で動いていた警察などが間一髪で小戸川を助ける可能性も考えられます。
◆盗聴器付幸せのボールペン 時系列⑬
長嶋聡→タエ子→和田垣さくら
盗聴器付幸せのボールペン・時系列一覧
初回から最終回までのオーディオドラマ内容&盗聴器付幸せのボールペンの時系列を確認しましたので、ここではボールペンの時系列を改めて整理しています。※話数=番号で記載(ex.オーディオドラマ第1.3話=①)
●盗聴器付幸せのボールペン 時系列一覧
①タエ子→剛力→小戸川
②小戸川→山本→市村しほ→二階堂ルイ
③二階堂ルイ→馬場→柴垣→今井
④⑤小戸川のタクシー
⑥小戸川→ホモサピエンス所属事務所の本社→馬場→警察
⑦大門弟→大門兄
⑧プロデューサー→タエ子
⑨⑩タエ子の居酒屋→山本→ヤノ→山本→二階堂ルイ→和田垣さくら
⑪和田垣さくら
⑫和田垣さくら→渋谷駅新南口の自動販売機の下→長嶋聡
⑬長嶋聡→タエ子→和田垣さくら
オーディオドラマ考察、盗聴器付幸せのボールペン・時系列まとめ
『オッドタクシー』オーディオドラマ考察として、盗聴器付幸せのボールペンの時系列を整理しました。
幸せのボールペンは、最初にタエ子が仕込んだにもかかわらず、最終的に和田垣さくらから危害を加えられる展開になっているところが皮肉ですね…。和田垣さくらにとっては、幸せのボールペンのおかげで、探していた小戸川に接触できていますので、幸せのボールペンの効果を受けている者という見方もできます。
『オッドタクシー』のオーディオドラマはアニメ本編とリンクした内容が魅力的で、盗聴器付幸せのボールペンがどのような流れで動いているのかが気になる展開になっていました。放送話数ごとに 今の時系列を確認しながら、アニメ本編を観る楽しみもありました。これから何度も聞き直して、様々な考察を続けていきたいですね。
なお、『オッドタクシー』ビジュアルコミックなども順次発売されていますので、こちらも要チェックです!
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