漫画【推しの子】15巻ネタバレ感想。15巻発売日はいつか、何話まで収録か、表紙は誰か、店舗特典情報も掲載。
15巻収録話の感想付きネタバレストーリー、アクア&ルビーの神様説、ツクヨミの正体、カミキヒカルの目的、次巻と繋がるシーンなども考察。
【推しの子】15巻発売日・表紙キャラ
漫画【推しの子】15巻発売日は2024年7月18日。15巻の表紙キャラは黒川あかね&有馬かな。既刊同様に各キャラのサイン付き。
表紙デザインの黒川あかねはまるで母親のようであり、有馬かなを優しく包み込む雰囲気も感じられる。これは恋愛面で黒川あかねが有馬かなを後押しするエピソードなども連想できる。
何話まで
【推しの子】15巻は何話まで収録か。15巻は142話「責任」から152話「インタビュー」まで収録。15巻の試し読みページは、発売日後に各書籍サイトで公開。
ネタバレ感想
142話
【推しの子】142話では、アクア&ルビーのキスシーンが、吉祥寺頼子&鮫島アビ子によって生まれたことが明かされている。作家2人が嬉しそうに脚本をいじっていく様子、ルビーがキスシーンを仕方ないと言いつつ照れている場面などは和むシーンだった。
ルビーは初キスの責任をとるように言うが、アクアは妹とのキスに抵抗がある様子。そこで、雨宮吾郎が天童寺さりなにキスをすると考える話が出ていたので、前世とのダブルで尊いと思える場面になっていた。
143話
【推しの子】143話では、ルビーの希望でアクアがさりなちゃんと呼んでいた。名前を呼ぶだけでなく、雨宮吾郎としてメガネも付けていたところに優しさを感じた。ルビーは幸せマックスで、アクアに結婚してと言っている姿も尊すぎた…。
アクアは上手く笑えなくなったが、ルビーは推し(雨宮吾郎)の存在で笑えるようになったと明かし、初恋の人のままで変わってないと言っている。暗く考えるアクアを励ますようなルビーの思いやりが推せるシーンだった。
お互いに好きだと確認した後は、ルビーがせんせーのガチ恋オタクと言ってキスをしている。そのまま映画撮影のキスシーンに切り替わる演出もグッときた…。
144話
【推しの子】144話では、ロケ地・高千穂の病院に行き、ルビーが医者A(雨宮吾郎)役の鳴嶋メルトにダメ出しをしていた。
ところが、メルトがB小町グッズをさりげなく付けていたこと、患者・天童寺さりな(自分)への想いが解釈一致していたので、急に芝居を褒めている。真逆の反応を見せる厄介オタクぶり、雨宮吾郎ガチ勢の原作ファンという視点が面白いシーンだったと思う。
ツクヨミがルビーに憧れの人と再会した気分を質問する場面、思い入れのある場所・知らぬところで神の助けを得てる事も多いと言っているシーンは意味深だった。雨宮吾郎&天童寺さりなをアイの子供として転生させ、2人を再会させた可能性を思わせる伏線だと感じた。
「自分が神だと気付いていない神」も居るとツクヨミが明かすシーンもあったので、アクア&ルビーが神という考察もできる。アクアはアイ死亡後の新しい「世界を作った神」=その前にカミキヒカルへの復讐・旧世界を破壊し、ルビーの未来を守って新世界を作る意味なども連想される。ルビーは「人を溺愛する神」=吾郎&アクアを溺愛、あるいはファンを大事にするアイドルという意味にも解釈できる。
145話
【推しの子】145話では、ツクヨミが幼少期の星野アクア&ルビーを演じ、本人達が天才児っぽくないことを不満に感じていた。ツクヨミが2人の実物より可愛く演じたのは、ツクヨミにとってアクルビは可愛い子供のままだと明かしていたので、2人を転生させたことを示唆していた。転生前後の生活をずっと見てきたので、親心にも似た感覚で演じていたことも伺える。
星野ルビー役 ツクヨミが星野アイ役 星野ルビーに抱っこされる撮影シーンでは、ツクヨミ視点で天童寺さりなが手を広げているように見えたので、優しく微笑んでいた。ツクヨミは闘病生活時の天童寺さりなを知っているので、星野ルビーが元気に暮らしていることを嬉しく思い、天童寺さりなの魂が喜んでいるように見えたと解釈できる。
天童寺さりなが怪我したカラスを見つけて、雨宮吾郎に手当てを頼んで助ける過去シーンもあった。助けてもらったカラスは病室の天童寺さりなを見守り、死亡時も見ていた。これらの描写からツクヨミの正体はカラスと考察でき、雨宮吾郎&天童寺さりながアイ推しだったので、カラスの恩返しとして転生させてあげたと感じた。
天童寺さりなはカラスに向かって、次から周りを見るように言っていたが、カラスは周り=天童寺さりな&雨宮吾郎を観察して転生させてあげたと考えると、グッとくるものがある…。ツクヨミはルビーが本当に生まれ変わっているのか疑問に思ったこともある様子だったので、前提として転生を施したことも伺えた。
146話
【推しの子】146話では、姫川愛梨がカミキヒカルに対して、姫川大輝はカミキヒカルの子供で、姫川愛梨から一生逃げられず、誰かに愛されることはないと言っていた。星野アイへの嫉妬心・カミキヒカルに対する独占欲などから、脅し文句・ひどい暴言を吐いてしまったと解釈できるが、さすがに狂気すぎると感じた。
星野アイはカミキヒカルから愛しているか質問され、嘘が通じないから素直に分かんないと回答。これは本心と一致しない嘘のセリフだった可能性もある。すなわち本当は愛しているが、このまま自分に依存状態となれば、カミキヒカルはもっと闇堕ちすると考え、あえて突き放して嘘をついたと考察できる。
上原清十郎がカミキヒカルを心配して話を聞くシーンもあった。イラストのみで何を言ったか不明だが、カミキヒカルは姫川愛梨から言われたことを話したと解釈できる。上原清十郎はその内容に激情して、裏切り行為をした姫川愛梨の首を絞め、心中を図って2人とも死亡したと考察できるが、胸が痛む展開だった…。
姫川愛梨が死亡したことでカミキヒカルは肉体的に解放されたとはいえ、トラウマを植え付けられているので、その呪縛から精神的に逃げられない状態だったことも伺える。カミキヒカルはアクアに復讐されるまで、アイに愛されていないと思い込んでいたので、姫川愛梨の暴言が死亡後も爪痕を残しているという見方もできる。
カミキヒカル役 アクアは役柄に引っ張られて暗くなっていたが、有馬かなが「すしのこ」をピザポテトに入れたピザノコを教え、アクアはそのポテチを食べて元気を取り戻していた様子。2人は一緒に居ると楽しくなると明かしていたので、恋愛要素も摂取できる尊い場面だった。最後はカミキがルビーに接触して、不穏な雰囲気が出ていた。
147話
【推しの子】147話では、神社でカミキがルビーを黒い傘に入れていたので、闇の方向に導く可能性も感じられた。ルビーは許せない人がいて、最終的に許すのか否かを選択する状況にあると言っていたが、その張本人であるカミキヒカルに直接告げているのが怖いシーンだった。
カミキはルビーが何になりたいのか知りたいと言い、ルビーはアイを超えるアイドルになると決意を示す。それを聞いたカミキは価値のある命だと言っていたので、ルビーはアイよりも価値が高い=アイが最高の状態ではなくなる=ルビーを消してアイの最高性をキープしたいと考えていた印象。
そこでルビーの命を狙いそうになるが、タイミング良く黒川あかねが登場。黒川あかねがいなかったら、ルビーはここで死亡していた可能性もあったので、助けてくれて良かったと感じる場面だった。
カミキは映画公開後に大衆の悪意で社会的に消される可能性を示唆するが、その前に…と含みを持たせたセリフもあった。それから映画でルビーが演じるアイの死亡シーンになっていたので、自分が死ぬ前にルビーを殺すことを考えていると解釈できる。ラストは9章「映画編」の次章が「終劇によせて」と告知されていた。
148話
【推しの子】148話では、海を楽しむ日常シーンが描かれている。車を出した五反田監督は父親ポジションが満更でもなさそうな雰囲気で、不知火フリルの自由な一面も楽しめた。ツクヨミはカラスと別個体だったので、同時に存在できることも確認できた。
黒川あかねがアクアと会話する場面では、アクアや周囲も幸せになれないからカミキを狙ってはダメだと話し、次はアクアが幸せになる番だと言っていた。しかし、アクアは特に回答無しだったことから、カミキに対する復讐はまだ狙っていると解釈できる。
有馬かなは黒川あかねにアクアを好きだと明かした後、アクアはあかねと一緒に居るのが一番幸せで、アクアの心を溶かせるから復縁するように言っている。かなはルビーに対してもそうだったが、相手がベストな状態になるなら自己犠牲をするところが切ないと感じた…。
149話
【推しの子】149話では、有馬かながバーベキューの肉をアクアに持っていこうとすると、あかね&アクアが話しているシーンを目撃してしまう。かなの性格を考えると、相当にダメージが大きかったことも伺える。
あかねは恋愛感情ではなく親のような視点でアクアと接していて、かなの恋愛を応援すると言っていた。また、アクアが大切な人を復讐に巻き込みたくないから距離を取っているとすれば、恋人ができれば復讐はできなくなると考えていた。
大切な人と距離を取っている=復讐に巻き込む人がいない場合、アクアが復讐しやすい環境になるので、逆に距離を取っていない状態の近い存在=恋人を作ってあげることで、あかねはアクアの復讐を止めたい狙いがあると考察できる。元恋人でアクアをよく知るあかねらしい計画だと感じた。
150話
【推しの子】150話では、アクアが夢でゴロー=転生前の自分自身と話していた。ゴローはさりながルビーとして生きているので報われたと明かし、あとはアクア次第で復讐や恋愛を選択すれば良いと言っている。ゴロー役を演じるのではなく、アクア自身の人生を歩むルートも考えている状況ということが伝わるシーンだった。
アクアはかなの努力家で繊細なところなどがずっと好きで、かなから好意を寄せられていることもわかっていた。かなは幼少期に演技で負けた悔しさがあって、高校で再会後に同じ目線でいてくれる点や話していると楽しいことを再確認している。
そして、かなはアクアをデートに誘い、本気の恋をしていることが描かれている。アクかなは両想いなので、2人が付き合うルートも見てみたいと思える展開だった。
アクアはルビー(さりな)が自分を通してゴローの幻影を見ていて、純粋なアクア視点ではルビー=大切な妹というだけでいいと考えている場面もあった。ルビーはアクアというフィルターがあるからこそ幸せを感じているとはいえ、150話ではアクアが年相応の恋愛感情を抱いており、同世代の恋人を作る選択肢があってもいいと思える話になっていた印象。
151話
【推しの子】151話では、かなが制服デートをしてみたかったと言い、高校でキャッチボールをする。アクアは心臓外科医になる夢を語り、かなはアクアの推しになることだと明かしている。
事実上の告白状態になっていたが、正式には告白していないので、165話でちゃんと好きだと言ってないと取り乱すシーンと繋がる描写にもなっている…。
そして、かなはアクアにB小町の引退ライブを絶対に見に来てほしいと伝えている。実際には次巻でアクアはカミキを巻き込んで死亡し、ライブには行けなかった。かなはアクアを探していたが、アクアは会場に居なかった…。151話を踏まえると、164話の絶望的な表情や165話の葬式シーンがより苦しく感じられた…。
152話
【推しの子】152話では、映画「15年の嘘」が上映後、ルビーの最後の演技が評価されるような内容もあった。ルビーにとっての復讐が成功したことを意味していたと考察できる。
カミキがアクアにインタビューをする場面では、アクアが自分を押し殺して周囲の大切な人を遠ざけていると指摘。カミキがそこまで気づいていること、アクアの誰も愛さないという発言に嘘だと言っていたのも印象に残った。
アクアは演じることがカミキに対する復讐だと言い、16巻で一波乱あることも予感させた。インタビュアーが最後にカミキだと判明する流れも衝撃的だった。また、最終章が「星に夢に」と告知されている。
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店舗特典・書籍情報
【推しの子】15巻の店舗特典は無いが、集英社のコミックスフェア「ナツコミ2024」の特典として、角度を変えると絵柄が変化する「描き下ろしイラスト入り!レンチキュラーしおり」が、2024年7月1日から8月31日まで配布されていた。15巻は映画撮影やアクかなデートなど見どころ満載なので要チェック!
漫画【推しの子】単行本15巻
発売日:2024年7月18日
値段:紙書籍 792円/電子書籍 752円(税込)
収録話:142話~152話
作者:赤坂アカ×横槍メンゴ
出版社:集英社
レーベル:ヤングジャンプコミックス
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