アニメ総集編『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』ネタバレ感想!
ネタバレ込みの映画レビューと合わせて、TVアニメと映画の違い考察、注目シーンも紹介。
『パリピ孔明』映画公開!
© 四葉夕ト・小川亮・講談社/「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」製作委員会
TVアニメ『パリピ孔明』全12話を約2時間の劇場版として再編集!アニメ総集編『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』が2024年3月1日(金)から全国の映画館で公開!
劇場版では月見英子が音楽イベント「サマーソニア」出演権を獲得するまでのエピソードに加え、劇場版オリジナルの新規ライブシーンも収録!
ムビチケカード型前売券の販売、入場者特典【特典限定楽曲♬ダウンロードQR付き 描き下ろしイラストカード(全3種ランダム)】の配布に加え、発声OKの応援上映、声優登壇の舞台挨拶も開催されるので要チェック!
映画ネタバレ感想・TVアニメ違い考察
ライブシーン
© 四葉夕ト・小川亮・講談社/「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」製作委員会
アニメ総集編『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』はトップ歌手を目指す月見英子のライブシーンから始まり、蜀の軍師・諸葛孔明が衝撃を受けている描写が冒頭に配置されていた。
TVアニメは諸葛孔明が渋谷に転生するエピソードから始まるので、劇場版とTVアニメの違いになっている。順番を変更した理由は、音楽アニメとしての側面を強調させるためだと考察できる。
ペンライト持ち込み&発声OKの応援上映も開催されるぐらいなので、最初に気分を上げるためのライブシーンを持ってきた印象も受ける。総集編として選出された場面も、ライブシーンが多く使用されている感覚があり、ハイクオリティの楽曲・歌声に胸の高鳴りが抑えきれなかった。
別映像・音声
諸葛孔明のバイト面接シーンでは、オーナー小林が笑った後に採用!と言っていた。TVアニメでは笑った後にチョー孔明じゃん!と突っ込んで、席を立った後に採用!と言うシーンがあった。諸葛孔明がいつでもOKの返答をするシーンもTVアニメとは違うカットになっている。
劇場版は総集編の選出シーンが絶妙であることに加え、別の映像&音声を自然に重ねるシーン、劇場版とTVアニメで異なるカットが違和感なく馴染んでいる場面もあるので、編集技術が非常に高いことがわかる。
さらに、月見英子や諸葛孔明の劇場版限定ナレーション&セリフで話を繋げるシーンも入っており、ストーリーの流れが分かりやすく整理されているのもグッとくる。
知略・歌唱
『パリピ孔明』は諸葛孔明の知略で、月見英子を成功に導く展開が魅力の1つ。月見英子が人気歌手・ミア西表の当て馬にされる場面でも策を講じて、一度入れば元の場所に戻れない「石兵八陣」を作り、フロアを観客で埋めていた。
蜀の軍師・諸葛孔明の知略が、現代の渋谷で起こる出来事に適用される様子が面白く、逆境を跳ね返してくれる安心感もある。諸葛孔明は裏方のマネジメントに徹して、あくまでも最後に成功する理由は月見英子の高い歌唱力と考えているところも推せる。
フェスで人気バンド・JET JACKETの客が、月見英子の方に流れてくる話は、簡略化されていた。諸葛孔明の策で、他アーティストの客が月見英子側に流れてくる点が共通要素なので、JET JACKETの方は割愛したと考察できそうだ。
ラップバトル
© 四葉夕ト・小川亮・講談社/「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」製作委員会
人前でラップをしないと決めていたKABE太人が、諸葛孔明に煽られてステージに上がり、ラップバトルをするシーンも劇場版に入っていた。
KABE太人はストレートに熱い気持ちをぶつけるラップ、諸葛孔明は敬語も交えながら静かにジリジリと攻めるラップが魅力的で、目が離せないシーンになっている。
路上ライブ
© 四葉夕ト・小川亮・講談社/「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」製作委員会
仮面アイドルバンド「AZALEA」(アザリエ)のベースボーカル・久遠七海が、仮面を外した素の状態で路上ライブをする場面も描かれていた。月見英子とは音楽繋がりで友人になり、素の自分でいたい気持ちから正体を明かすシーンなどもグッとくる。
凄腕プロデューサー・唐澤のプロデュースを受けて売れるようになった一方で、やりたくないことをする我慢の日々があった後、月見英子のおかげもあって自分らしさを出していくエピソードも感動的だった。
ゲリラライブ
音楽フェス「サマーソニア」出演のために10万イイネ企画を達成していく展開では、月見英子たちが渋谷109前でゲリラライブをする場面に加え、スティーブ・キドが最後の1票を入れるシーンも激エモだった…。劇場版で改めて観ると、また違った感覚で楽しむことができるので、映画館に足を運ぶ価値があると思う。
月見英子(声優:本渡楓/歌唱:96猫)&久遠七海(声優:山村響/歌唱:Lezel)はWキャスト制の魅力が出ていて、日常描写は人気声優の演技力、ライブシーンは人気アーティストの歌唱力が発揮され、その相乗効果も感じられた。
ラスト
TVアニメのラストは月見英子がステージに上がるシーンで結末を迎えていたが、劇場版はその続きとなる新規ライブシーンが追加されている。使用楽曲はTVアニメED主題歌「気分上々↑↑」。TVアニメと繋がる構成、アゲアゲな音楽で締める点もグッとくる。
本編終了後は劇場版主題歌「Resonance」&TVアニメOP主題歌「チキチキバンバン」も流れる。劇場版はTVアニメでは味わえない貴重な体験ができるので、お近くの映画館で是非楽しんでほしい。
作品概要
■タイトル
アニメ総集編『パリピ孔明 Road to Summer Sonia』
■公開日
2024年3月1日(金)
■キャスト
月見英子:本渡楓/歌唱:96猫
諸葛孔明:置鮎龍太郎
オーナー小林:福島潤
KABE太人:千葉翔也
久遠七海:山村響/歌唱:Lezel
■スタッフ
原作:四葉夕ト・小川亮(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:本間修
音響監督:飯田里樹
音楽:彦田元気(Hifumi,inc.)
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作:P.A.WORKS
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
製作:「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」製作委員会
公式サイト:https://paripikoumei-anime.com/
公式X:@paripikoumei_PR #パリピ孔明
© 四葉夕ト・小川亮・講談社/「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」製作委員会
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