アニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』を無断アップロードした男性が逮捕。
KADOKAWAが、著作権侵害に対処している一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)と相談の上、警察が逮捕へ。
『シュタインズ・ゲート』アニメ無断アップロードの男性が逮捕
宮城県警察本部生活環境課と南三陸警察署は、2023年5月17日、株式会社KADOKAWAを含む製作委員会が権利を有するアニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』を無断でYouTubeを通じてアップロードしていた男性1名を著作権法違反の疑いで逮捕した。
当該男性は、アニメ『STEINS;GATE』を無断で編集し、字幕やナレーションを付けたいわゆる「ファストコンテンツ」としてアップロードし、不正に広告収益を得ていた。
また『STEINS;GATE』以外にも、他社が著作権を有する複数のアニメ作品や、著作権者がガイドラインで禁止しているゲームのプレイ動画についても無断で配信していたことが分かっている。
当該男性は、2019年より長期間にわたってアニメ作品の無断アップロードを続けていたため、KADOKAWAは、著作権侵害に対処している一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)と相談の上、悪質な行為であると認定し、鑑定書の提出など警察への捜査協力をしてきた。
■本件に関する一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)のコメント
https://coda-cj.jp/news/1531/
KADOKAWAは、映像、出版、ゲームなどを手掛ける総合エンターテインメント企業として、さまざまな著作物に対する著作権侵害行為について、断固たる対応を取り、また著作権保護に対する啓発活動を推進している。
今後も利用者がコンテンツから享受する楽しみを守り、不正な行為を行う者から権利およびクリエイターをはじめとする権利者の経済的利益を保護するとともに、国際的に評価の高い日本のコンテンツを創出する環境や産業としての競争力を維持・強化し、文化の普及と発展に持続的に貢献していく。
一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)
音楽、映画、アニメ、放送番組、ゲームなどの日本のコンテンツ産業の海外展開を促進すること、日本のコンテンツ産業が協力して海外における海賊版対策を実行することを目的に設立された団体。CODAでは、日本コンテンツの海外における正規流通の阻害要因となっている海賊版問題を喫緊の課題としてとらえ、情報の収集分析、産業界における情報の共有および効果的な解決策の検討、解決策の一つである共同エンフォースメント等を、主な事業として実施している。
株式会社KADOKAWA
出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、ところざわサクラタウンを中心としたIP体験施設の運営など、幅広い事業を展開する総合エンターテインメント企業。優れたIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、さまざまな形で世界に届ける「グローバル・メディアミックス」戦略を、テクノロジーの活用により実践している。
著作権侵害は違法
無断アップロード・転載・盗用・編集・翻案などで著作権侵害があった場合、著作権者は差し止め請求・損害賠償請求などを行使できる。訴訟後に10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金になるケース、今回のように逮捕される場合もある。
当サイトでも盗用コンテンツが確認され次第、裁判を視野に厳しく対応している。YouTube・Webメディアを含むあらゆる媒体で著作権侵害を行っている者は今すぐに止めるべき。
逮捕されないためには著作権法などの法律を知った上で、しっかりと法律を遵守する必要がある。ゲーム実況であれば各社のガイドラインを熟知し、違反しないように細心の注意を払うべき。今後、著作権違反者が出ないことを願いたい。
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