アニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』13話/最終回 感想・考察記事です。
アニメ13話の感想付きネタバレストーリー、ヴィヴィ&マツモトの死亡と生存、心を込める意味、ナビの本心についての考察などをお届けしています。
Vivy13話/最終回ネタバレ感想・考察
シンギュラリティ計画
オリジナルTVアニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』(ヴィヴィ -フローライトアイズソング-)13話/最終回「Fluorite Eye’s Song」では、AIが暴走し始めた瞬間へヴィヴィがタイムリープし、シンギュラリティ計画を遂行していました。
冒頭シーンでは、ヴィヴィが外にいた人間を救い、マツモトと再会して情報を共有した後に、トァクのメンバーがいる場所に向かっています。また、トァクのメンバーを助け、垣谷ユイ・エリザベスたちとも合流していました。そして、未来の悲劇を伝え、それを変えるために力を貸してほしいと頼んでいました。
あわせて、阿頼耶識(あらやしき)に向かいアーカイブを制圧してほしいこと、ネットワークを通して停止プログラムを流す計画も語っています。これを受けて、トァクのリーダー・垣谷ユイは承諾していました。
修正史では角刈りの男性とトァクの一部メンバーが死亡していましたが、新修正史ではヴィヴィの活躍で生存させていましたので、ヴィヴィは人間の死亡者を少なくしたと言えますね。
垣谷ユイとエリザベスについては、タイムリープしてきたヴィヴィに最初は不信感を抱いていました。その後、最終的にはヴィヴィの言葉を受け止め、協力の意思を示す過程がグッときましたね。
指パッチン・冗談
13話では、ヴィヴィが指パッチンをして、マツモトに冗談を言うシーンも描かれていました。指パッチンは、かつてディーヴァがしていたことを鑑みると、このときのヴィヴィは精神的に成長しており、自信が付いている状態だったと考察できそうです。
冗談については、マツモトから言われることはあっても ヴィヴィから言うことは今回が初めてでしたので、2人の絆が深まっていることが伺えました。同時に、ヴィヴィの達観した心情や固い決意が感じ取れましたね。
共存
人間とAIの共存を望んでいることをヴィヴィが垣谷ユイに語る場面も13話内にありました。人間の垣谷ユイが過去回でそれを語り、最終回ではAIのヴィヴィが同じ気持ちだと明かす点がエモいですね。
そうすると、他の人間やAIは別としても、少なくともヴィヴィ(AI)⇔垣谷ユイ(人間)の双方向で、共存を望んでいることになります。該当シーンでは、こういった状況が一つ生まれただけでも奇跡のような出来事であり、尊いものだと感じました…!
また、序盤で戦っていたトァクと今では協力関係にある点も胸に響くものがありますね。
ナビ・霧島モモカ
13話では、ヴィヴィがニーアランドに向かい、ナビと話すシーンも描かれていました。ナビは霧島モモカとの約束に言及し、もっと多くの人に歌を聴いてもらう約束を果たすように言っていました。
その後、ヴィヴィの前に霧島モモカが現れていました。最初は飛行機事故で死亡したはずの霧島モモカがなぜここにいる!?と思いましたが、これはナビが作り出したホログラムだと考察できそうですね。
また、霧島モモカはディーヴァとは呼ばずにヴィヴィと呼ぶことから、ヴィヴィはそれが偽物の霧島モモカだと見抜いていました。ヴィヴィは修正史で霧島モモカを助けようとして、マツモトに腕を破壊されることもありました。それだけヴィヴィにとって霧島モモカは大切な人ですので、本物との違いに気づいたとも考察できます。
ナビにとっては、霧島モモカを映し出してでもヴィヴィを純粋な歌姫AIに戻したかったと解釈できます。そんな危険なことは止めて、私と一緒に歌をファンに届けよう?と言っているような雰囲気も感じ取れました。ヴィヴィがこれからすることはヴィヴィの死亡も意味していたことから、ナビは心を痛めていたとも考察できそうです。
心の意味
ヴィヴィが心を込める意味を明かすシーンも13話内にありました。ヴィヴィにとって心を込めるとは 思い出と一緒に歌うことであり、心とは思い出の記憶のことだと語っています。
100年の旅で出会ったエステラ&エリザベス・グレイス&冴木タツヤ・オフィーリア&アントニオたちとの思い出、出会ったAI&人間たちの想い。それが歌に乗ることで曲に深みが出て、みんなの心に届くと気づいていたのかもしれませんね。
歌詞世界と同じ経験をした歌手が歌う曲と、その経験が無い歌手が歌う曲では、曲の雰囲気が全く違います。いくら情感溢れる歌声・テクニックでカバーしても、聞き手にはそれが伝わってしまいます。
だからこそ、ヴィヴィは自分の経験してきたことを歌にしており、心を込める意味に気づくことができたと考察することもできます。
Fluorite Eye’s Song
13話では、ヴィヴィがニーアランドのメインステージで劇中歌「Fluorite Eye’s Song」を歌う場面もありました。この曲は、メロディーだけのEDテーマに歌声がついた形になっていましたので、グッときましたね。
ヴィヴィが100年の旅をしてきた中で 何を見てきたのか、どんな想いがあったのか。歌詞には様々な感情が盛り込まれており、美しい歌声と儚いサウンドなどが相まって、涙が溢れ出てきました…。
本楽曲は各音楽配信サイトにて先行配信中で、劇中歌を集めたアルバム「Vivy -Fluorite Eye’s Song- Vocal Collection ~Sing for Your Smile~」にも収録されますので、要チェック!
マツモト死亡
トァク・エリザベス・マツモトが阿頼耶識に侵入して交戦するシーンも13話で描かれていました。エリザベスとマツモトがそれぞれのプログラムを流し込み、サウンドオンリー、コマンドストップになる場面もありました。
マツモトに関しては、衛星落下まで残り2秒のところで停止プログラムを流していましたので、間一髪でしたね。ところが、衛星の一つが落下してきていました。これは、停止の伝達が間に合わなかったか、外部からのプログラムでは停止できないように設定されていたとも考察できます。
そして、衛星落下に気づいたマツモトはそれに突っ込み、死亡していました…。地球を救うため、ヴィヴィの歌を守るために体を張っていたと考察できますので、涙腺が刺激されるシーンでしたね。
ヴィヴィ死亡
13話では、ヴィヴィが歌い切り、ご清聴ありがとうございました と言って死亡していました…。アーカイブに繋がっているAIは停止していますので、ヴィヴィもまた停止したと考察できます。
命と引き換えにAIの暴走を止めたヴィヴィは、人間を救ったと同時に、アーカイブに乗っ取られていたAIも救ったと解釈できますので、エモさが大爆発を引き起こして涙が止まりませんでした。こういった形も、「歌でみんなを幸せにすること」に該当すると思いますので、ヴィヴィは使命を果たしたAIだと見ることもできそうです。
ヴィヴィの歌でAIが停止に進み、それに比例して自分の命も削っていたと考えると、ジーンと来るものがあります。なお、ヴィヴィが歌い終わった場面では 霧島モモカ(=ナビ)が拍手をしていたところもグッときましたね…。
ヴィヴィ&マツモト生存
13話ラストは、髪型がショートヘアーになっているヴィヴィと、キューブのマツモトが登場していました。マツモトがヴィヴィに使命を伝えていた点から、ヴィヴィは昔の記憶が無くなっており、初期化されていたとも考察できます。
トァクが動いてヴィヴィとマツモトの機体を回収して再起動・再構成したか、人間がAIとの共存を目指してヴィヴィたちを含むAIを再び稼働させたと解釈することもできます。
AIについては、過去の悲劇からデータが集まるアーカイブ制度ではなく、個々に委ねるような仕組みになっていそうです。
また、最後のシーンに登場したヴィヴィは、心を込める意味が分かる歌姫AIのような気もしますね。シンギュラリティ計画とは無関係に、ヴィヴィとマツモトが二人三脚で稼働しているとも解釈できますので、ラストの終わり方にもグッときました…!
Vivy13話/最終回ネタバレ感想・考察まとめ
オリジナルTVアニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』13話/最終回のネタバレ感想・考察をお届けしました。
13話では、ヴィヴィたちがそれぞれの役割を全うしてAIの暴走を阻止し、地球を救っていました。長い100年の旅を経て、心を込める意味がわかったヴィヴィ。その歌で明るい未来に繋げていましたので、ジーンと来るものがありましたね…。
『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』は圧巻の映像美、人間とAIの未来を考えさせられる内容、様々な考察ができる伏線と回収、豪華声優陣による渾身の演技、重要な場面で流れる劇中歌などが魅力的で、覇権アニメだと評価できます。非常に満足度の高いアニメでしたので、何度も見返していきたいですね!これから順次発売となるBlu-ray&DVDも要チェックです!
■Blu-ray情報
『Vivy』Blu-ray商品ページ
コメントを書く