『BanG Dream! Ave Mujica』5話感想!博多弁・喰種モーティス・怖いCパート考察

『BanG Dream! Ave Mujica』5話感想!博多弁・喰種モーティス・怖いCパート考察

「バンドリ!」アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』5話感想!

バンド解散後の動き、福岡の博多弁、喰種モーティス、Cパートの怖いシーンなどをネタバレ込みで考察!

『BanG Dream! Ave Mujica』5話感想

バンド解散・博多弁

アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』5話では、Ave Mujicaがツアーの福岡公演で解散発表して、ファンは1曲目も聴けなかったと言っていたことから、楽曲演奏に入る前の演技パートで終了したと解釈できます。チケットは払い戻しになっています。

好きなバンドのライブに行って、解散を告げられると考えただけでゾッとします…。会場のモデルは海に近接するマリンメッセ福岡なので、熱狂的なファンなら中央ふ頭の海に飛び込まないか心配になるレベルです。

ファンはこのままじゃ帰れんっちゃ(帰れないよ)と福岡の博多弁を言っていました。語尾に「~ちゃ」をつけるのは博多弁らしい方言で、他には「~ちゃけど」(~だけど)、「~ちゃん」(~だよ)なども使います。「~ちゃ」は福岡人に馴染みのある方言なので、さらっとファンが博多弁を使っているのが好感でした。

祐天寺にゃむが4話でガッツリ喋った熊本弁だけでなく、5話でファンが使う一言の博多弁さえも抜かりないのは、アニメ完成度の高さを物語っていると思います。目立つシーンだけでなく、細かなところにも気を配って丁寧に制作していることが伝わってきます。

祐天寺にゃむの相談・演技

祐天寺にゃむはAve Mujica解散当日の会場でスタッフに相談したいことがあると言い、別シーンではバラエティで見ない日がない状況になっていたので、マルチタレントの方向で番組出演を相談していたと考察できそうです。

Ave Mujicaは通過点にすぎないとはいえ、解散当日の会場で早速動くのは切り替えが早いですね。別の日にsumimi(三角初華・純田まな)とエレベーターですれ違うシーンでは、純田まなだけに形式的な挨拶をしているようにも見えたので、元メンバーの三角初華は既に他人扱いになっている印象も受けます。自宅のシーンでは、ドラムを練習していたので、ドラム自体は続けている様子でした。

マネージャー・袋小路からの電話で舞台の仕事に誘われた際には、今はバラエティで頑張りたいと断っています。部屋には演技の本が多数あったので、本で勉強しながら将来的には役者活動も想定していると思いますが、今は若葉睦の本物の演技を見て劣等感が強く出ている印象です。

その状態では、お金と時間を使って見に来てくれるゲストに対して、最高のパフォーマンスをお届けできないというプロ意識も絡んでいる気がします。

sumimi出演・三角初華の闇堕ち前兆

Ave Mujicaが解散したことで、番組の穴埋めはsumimiが引き受けており、2人はSMILE GIRLS COLLECTION(スマイル ガールズコレクション)にも出演。ファッションイベント・TOKYO GIRLS COLLECTION(東京ガールズコレクション・TGC)のようなイベントと解釈できます。

マスコミはイベントと直接関係ないAve Mujicaの解散についてコメントを求めて、解散原因は不仲と言われていますが?と失礼な質問をしていました。マスゴミすぎて、長崎そよの冷酷な目&椎名立希の「は?」を脳内召喚したシーンでした!今は関係ないと三角初華が冷静に回答を避けて、純田まながさりげなくガードしてあげる優しさを見せていたのは、sumimiらしさを感じました。

三角初華が帰宅すると、豊川祥子が居なくなっており、メッセージアプリの返事もない状況になっています。豊川祥子と距離が離れるのは、三角初華が闇堕ちする前兆という印象でした。三角初華はOP映像で崩れ落ちる描写があるので、6話以降で更なる絶望的な展開が控えていると考察できます…。

豊川祥子が引っ越し・豊川グループの関与

豊川祥子が三角初華の家を出たのは、Ave Mujicaが解散したので、迷惑をかけるわけにはいかないと思った可能性が高そうです。父親の豊川清告が住む赤羽のアパートに戻ったのは、どんなに酒カスだろうが赤羽警察署から何度も電話で呼び出されようが、たった1人の父親=帰る場所だと本能的に認識しているように思います。

学校の生徒がCiRCLE(サークル)でMorfonicaを見たと話していましたが、Morfonicaのライブを見てバンドをしようと思った豊川祥子には辛い会話内容だったでしょうね…。

豊川祥子の祖父・豊川定治は、ツアー中止にかかった損害賠償金を支払っておいたと言っていました。豊川グループはバンドの最後だけ尻拭いをしたというよりも、Ave Mujica活動時にも関与して動向を見守っていた気がします。

5話の豊川祥子が基本的に無言だったのは、Ave Mujica解散で怒り・悲しみの感情を表に出す気力がなかったと考察できます。豊川定治から戻ってくるように言われて豊川家の大豪邸に引っ越したのは、空虚な状態で抵抗する気分にもなれず、流れに身を任せていた印象です。

八幡海鈴の冷静さ

Ave Mujicaが解散しても八幡海鈴は冷静なままで、いつものように振る舞っていました。八幡海鈴は複数バンドの掛け持ち、椎名立希からサポートで呼ばれたこともあるなど、多くのバンドを見てきているので、解散も珍しくないと思っている気がします。

解散の影響レベルが大きいのは、部屋に引きこもっている若葉睦、口数が減った豊川祥子だと思います。三角初華は豊川祥子と離れることになり、闇堕ちの予備軍が潜んでいる印象です。祐天寺にゃむはバラエティ番組に出演・シフトチェンジをしています。そんな中で、八幡海鈴はいつもの無表情・無感情で、全く影響がないのが際立っているように感じました!

Goolu gooluの伏線

検索エンジン「Goolu goolu」で検索するシーンはGoogleを単にいじっただけでなく、人を食べる怪物・喰種【グール】=モーティスという喰種が、人間の睦ちゃんを食べた描写と掛けている印象です。また、【ぐるぐる】と回りながら奈落の底へ落ちている途中という点も含まれていると考察できます。

前のバンドリ!アニメなら、ぐるぐる=輪になって繋がるサークルの意味など明るいイメージになっていたと思いますが、『BanG Dream! Ave Mujica』は暗い方向に考察できる点が特徴的だと思いました。

豊川グループCM・アンカー走者の千早愛音

千早愛音が豊川グループのCMを説明するシーンでは、手でT・G・W、鳥が飛ぶところを作り、なぞるように白色の部分が浮かび上がっていました。千早愛音が中学3年間クラスでアンカーだったと言い出すところも和むシーンでした!

Ave Mujicaが解散して暗い雰囲気の中、純粋にCMやアンカーの話をしている千早愛音は癒し枠でしたね。千早愛音はCRYCHICの元メンバーではなく、CRYCHIC関連で直接のギスギス要素にならないのも心が救われます。

付箋・幸せ

学校で高松燈が豊川祥子の靴箱に付箋を入れるシーンもありました。祥ちゃんのこと知りたい・祥ちゃんは幸せ?とそれぞれ書かれていましたが、豊川祥子は嫌な気分になっています。

高松燈は豊川祥子から「お幸せに」と言われて幸せの定義を考えるようになり、言った本人は幸せなのか?と純粋に気になっただけだと思います。しかし、バンド解散で不憫な状況になっている今の豊川祥子には嫌味に解釈できてしまうのが辛いところでした…。

豊川祥子を追いかけるシーンでは上履きのまま飛び出して、そのまま豊川家のリムジンに乗って家まで向かっていたのが可愛かったです!

バンドやろう

ED映像前のBパートラストでは、高松燈が豊川祥子にバンドやろうと言っていました。ピアノを弾いている過去シーンを思い出し、高松燈から見てバンドをしていない豊川祥子は幸せに見えないと感じて、豊川祥子への想いが溢れたと解釈できそうです。

豊川祥子にバンドをやっていてほしい気持ちだけでなく、一緒にバンドをやろうという意味にも解釈できました。まさかとは思いますが、MyGO!!!!!新メンバー加入や新バンド結成の方向も一瞬想像しました!

Cパート・若葉睦のホラー部屋

ED映像後のCパートでは、長崎そよが若葉睦の家に向かっていました。恐る恐るドアを開ける姿とその音、物が散乱した薄暗い部屋などは、ホラー作品で怖い屋敷に入る様子と同じ雰囲気を感じました!

モーティス側は睦ちゃんがずっと眠ったままと医者に電話をしていましたが、二重人格の片方が起きないと電話をしている意味でも怖いシーンでした!

長崎そよが足を取られて倒れ込むと、モーティス側が睦ちゃんを起こしてと言っています。Ave Mujica解散でモーティス側は行動理由や指標が無くなったので、主の復活を望んでいる印象です。アニメ描写として食べたのはモーティス側で、これらの流れが同一人物の中で行われているのが皮肉的でした。

対比

豊川祥子に突き放された高松燈が手を差し伸べる側になり、CRYCHIC解散の件で若葉睦に強く当たっていた長崎そよがホラー展開でダメージを負うブーメラン状態など、過去描写との対比も印象に残りました。あの長崎そよが若葉睦に怯える側になるという衝撃もありました!

解散前は豊川祥子VS祐天寺にゃむの正論がぶつかり合い、解散後は別要素の対比を用意して続編アニメらしい繋がりも持たせているので、ストーリーに厚みが出ていたと思います!

5話感想まとめ

アニメ『BanG Dream! Ave Mujica』5話では、Ave Mujica解散後に若葉睦が引きこもり、豊川祥子が豊川家に引っ越して、三角初華がsumimiの活動をして、祐天寺にゃむがバラエティ番組に出演するようになり、八幡海鈴は普段通りのクールな振る舞いでした。

千早愛音がCMのジェスチャーをして、高松燈が上履きのまま外に出ていくシーンは和みました!Cパートのホラー展開、長崎そよが怯えるシーンもインパクトがありました。睦ちゃん側は帰還するのか、高松燈のバンドやろう発言の続きなども気になるので、6話も要チェックです!

■関連記事
『BanG Dream! Ave Mujica』4話感想!二重人格、バンド解散、ホラーアニメ考察

BanG Dream!(バンドリ!)カテゴリの最新記事