『ガールズバンドクライ』井芹仁菜・熊本弁の方言一覧&博多弁違い考察

『ガールズバンドクライ』井芹仁菜・熊本弁の方言一覧&博多弁違い考察

『ガールズバンドクライ』熊本弁の方言、博多弁との違いをネタバレ考察。

熊本出身・井芹仁菜や家族が使用していた熊本弁、意味・使い方も解説。

ガールズバンドクライ概要

『ガールズバンドクライ』は2024年4月5日から放送開始したオリジナルアニメ。ジャンルは音楽バンド、聖地は神奈川県川崎市。原作・企画・製作は東映アニメーション。作中登場バンド「トゲナシトゲアリ」メンバー・声優はオーディションで選出。

主人公キャラの井芹仁菜は、熊本から上京してきた女の子で、熊本弁の方言を使用しています。以下より、具体的にどんなセリフがアニメで出てきたか振り返りながら、それぞれの言葉を解説していきます。

熊本弁の方言

~じゃなか

井芹仁菜が「1000円じゃなかとです」と言っていたセリフは「1000円じゃないです」の意味。否定形「~じゃなか」、語尾に付ける言葉「と」、敬語「です」が混ざった言い方です。

実際には使わない言い回しで、詰め込み過ぎている感があり、「と」は疑問形の語尾に付ける方が自然ですが、熊本弁の範囲内と解釈できます。

~ばい

井芹仁菜の母親が「電話かけてきたっばい」と言っていた時の「~ばい」は「~だよ」の意味。「~ばい」は普通に使う熊本弁です。

肥後もっこす・あたんみゃーたい

河原木桃香が言っていた「肥後もっこす」は、熊本人が頑固という意味で使われる言葉。

その後、井芹仁菜が使用していた言葉「あたんみゃーたい」は「当たり前」「当然」という意味の熊本弁で、ドヤ顔・自慢げに言うイメージです。10代女子が使用するか疑問ですが、熊本弁で合っています。

えずか

井芹仁菜が「えずか」と言っていた方言は、熊本や福岡などで使用される言葉。意味は「怖い」など。世代や地域で変わってきますが、熊本で「えずか」と喋る人がどれだけいるのか疑問に思うレベルで、あまり聞く方言ではないと思います。

せからしか

井芹仁菜が部屋の天井に取り付ける照明器具をぶん回しながら「せからしか」と叫んでいた方言は、「うるさい」の意味。先に「うるせー」と叫んだ後、言い換えるように「せからしか」と言っていたので、アニメを視聴していて意味がわかりやすいようになっていた気がします。

怒った時に方言が出るのは地方出身者あるあるネタですね。「うるさい」と伝える際は、他に「うっしゃーて」と言うこともあります。

熊本弁ではない方言

わいさー

井芹仁菜が東京駅で「わいさー」と言っていましたが、熊本弁なら「わいさーし」と言います。「し」を抜いた「わいさー」は使いません。意味は「わぁすごい」ぐらいのニュアンスで、驚き・感動を表す言葉です。

「わいさーし」の場合は、明るくテンション高めに何かを褒める時に使うか、わざと大袈裟に反応するケースで使うこともあります。

わかっとう

井芹仁菜が「わかっとう」と言っていた時の「とう」は博多弁で、福岡の方言です。熊本なら「わかっとる」「わかっとっけん」などと言いますね。意味は「わかってる」です。

なんしよーと

井芹仁菜の母親が「なんしよーと」と言っているシーンもありましたが、これも博多弁です。意味は「なにしているの」。熊本弁は伸ばさずに「なんばしよっと」「なんしよったつね」なら使います。伸ばすのは他言語レベルなので、これを熊本弁とするのは語弊があります。

福岡と熊本は同じ九州ですが、使用する言葉が全然違います。東京の人から見て、九州の方言は可愛いというイメージなのはわかりますが、熊本弁ではない言葉も熊本弁扱いになっているので、そこは注意が必要です。

まとめ

『ガールズバンドクライ』熊本出身・井芹仁菜や家族が使用する言葉は、厳密に言えば熊本弁と博多弁が混ざっています。ただし、九州の言葉・方言女子が可愛いイメージで楽しめるのは魅力だと思います。

方言だけでなく、悩みを抱えながら頑張る姿、バンド結成ストーリーなど『ガールズバンドクライ』は多くの見どころがあるので、今後の展開に注目です!

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