クワイエットゼロとは?意味・目的考察&悪の要塞・エアリアル解説『ガンダム水星の魔女』

クワイエットゼロとは?意味・目的考察&悪の要塞・エアリアル解説『ガンダム水星の魔女』

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』クワイエットゼロとは?意味・目的などをネタバレ考察。

悪の要塞&大きさ、OP映像のどこで確認できるか、クワイエットゼロとエアリアル&データストームネットワークの関係、ノートレット発案後の流れもわかりやすく解説。

『ガンダム 水星の魔女』クワイエットゼロとは

概要

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』クワイエットゼロとは、GUNDフォーマットのネットワークシステムを使って戦争の無い世界に書き換える計画。プロスぺラはクワイエットゼロで地球圏に巨大なデータストームネットワークを作ろうとしていき、娘であるエリクト・サマヤ(エリィ)の居場所にしたいと思っていく。

クワイエットゼロは、ガンダム・エアリアルとモビルスーツ型ガンビット(ガンドノード)が展開したデータストームネットワークを構築・拡張する装置としての意味もある。最初は無形物の計画・概念のような印象だったが、途中から有形物の巨大装置・悪の要塞としての意味も強くなっている。

意味

クワイエットゼロの意味は、静かな+ゼロが直訳。静かな状態をゼロまで押し進めるイメージで、何も無いことを意味している印象を受ける。

例えば、戦争が無い世界、クワイエットゼロのデータストームネットワーク内ではパーメットを使った機体がオーバーライドされて機能不全になること、エリクトを守りたいと考えているプロスぺラを邪魔する人がいない状態などが該当すると考察できる。

目的

クワイエットゼロの目的は、戦争の無い世界にすること、エリクトが自由を手に入れることなどが挙げられる。プロスぺラはエリクト優先なので、クワイエットゼロ計画の目的を達成するためなら、犠牲者の死亡キャラが出ても気にしていない印象もある。

データストームネットワーク

悪の要塞としてのクワイエットゼロが展開したデータストームネットワーク内では、宇宙フロントにあるパーメットを使った装置は全て影響・干渉を受けるため、モビルスーツはオーバーライドして、パーメットリンクは制御不能、システムも機能不全になる。

21話では、クワイエットゼロとエアリアルのインターコネクトを確立・接続し、無人機のガンドノードが中継機のような形となってデータストームの空間化を行っていた。

その後、クワイエットゼロのデータストームネットワーク内にいた宇宙議会連合のモビルスーツ・カラゴール&艦艇が、ガンドノードから袋叩き状態でビーム攻撃を受け、艦隊は全滅していた。

わかりやすく例えると、クワイエットゼロはエリクト宅の建築計画・基本装置、データストームネットワークはエリクトの住む家、エアリアルは大黒柱、ガンドノードは周囲を支えている柱のイメージが挙げられる。

データストームネットワークが空間化していくシーンは、家が建っていく流れが連想される。家の中でエリクトは自由に住むことができ、住居侵入者は行動不能にさせられると思えば多少わかりやすいのかもしれない。

エアリアル

クワイエットゼロでエアリアルは装置のコアとなっている。エアリアルが親機とすれば、ガンドノードは子機/拡張機と考えることもできる。

エリクトがエアリアルを通じてガンドノードに指示を出して、データストームネットワークを構築するためには、エリクトがエアリアルを自分自身で制御できる状態=パーメットスコア8が前提条件になっていたと考察できる。

パーメットスコア8

スレッタがエアリアルのパイロットだったとき、プロスぺラはエアリアルがパーメットスコア8になるまで実験を行っていたと考えられる。

パーメットスコア8とは、エリクトが自分自身でエアリアルを制御できる状態であり、クワイエットゼロの構築に必要不可欠なものだったと考察できる。

プラントクエタ・悪の要塞・大きさ

クワイエットゼロはプラントクエタにあり、大きさは母艦クラスで、巨大な悪の要塞となっている。ガンダム&ロボットアニメ終盤のお約束・悪の要塞=クワイエットゼロが21話で出てきたことにより、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』も大詰めを迎えていると思えた。

ノートレット・植物

クワイエットゼロ計画は、デリングの妻&ミオリネの母親であるノートレット・レンブランが発案している。植物の多種多様な生存戦略を人類にも適用する内容で、ベネリットグループ総裁のデリング&シン・セー開発公社CEOのプロスぺラが進めていた。

デリングが重症となり、ミオリネがベネリットグループ総裁を目指す時期になると、プロスぺラがミオリネにクワイエットゼロのことを話している。

プロスぺラとしては、植物の生存戦略を応用したクワイエットゼロで、エリクトの生存戦略にしたかったと考察できる。同時に復讐の手段としても、クワイエットゼロを推進していたと解釈できる。

OP映像

クワイエットゼロはシーズン2のOP映像に描かれている。OP映像の序盤、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のタイトルロゴが出た直後で見ることができる。

21話で悪の要塞としてのクワイエットゼロが姿を見せるまではわからなかったが、21話視聴後にOP映像を見直してみるとクワイエットゼロを確認できる。

エンジェルハイロゥ・人類補完計画

クワイエットゼロは、ガンダムシリーズだと『機動戦士Vガンダム』に出てくる要塞兵器・エンジェルハイロゥが思い出される。

他作品だと『新世紀エヴァンゲリオン』人類補完計画、『NARUTO』無限月読、『コードギアス反逆のルルーシュ』ゼロレクイエム、『シン・仮面ライダー』ハビタット計画、『ヨルムンガンド』ヨルムンガンド計画なども連想される。全人類が対象の壮大な計画、永遠の幸せを手に入れるイメージなどで類似性があると言える。

クワイエットゼロ考察・解説まとめ

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』クワイエットゼロの意味・目的などを考察した。クワイエットゼロとは、エアリアルとガンドノードが展開したデータストームネットワークを構築する装置であり、それを使って戦争の無い世界にした上で、プロスぺラがエリクトの居場所を作る計画となる。

悪の要塞としてのクワイエットゼロは、プラントクエタにあり、大きさは母艦レベルとなっている。シーズン2のOP映像では、タイトルロゴが出た直後で確認できる。クワイエットゼロが最終話までにどうなっていくのか引き続き注目していきたい。

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