2019年冬クール放送のアニメ、『荒野のコトブキ飛行隊』と『ガーリー・エアフォース』。
どちらも、空を駆け抜けるかっこいい戦闘機や、かわいい美少女たちが登場する点において共通しています。
そこで本稿では、『荒野のコトブキ飛行隊』と『ガーリー・エアフォース』を徹底比較していきたいと思います。
それでは、早速見ていきましょう!
荒野のコトブキ飛行隊
荒野のコトブキ飛行隊とは
『荒野のコトブキ飛行隊』は、『ガルパン』で人気を博した水島努監督が手がける、本格派オリジナルアニメーション作品です。
アニメを視聴していると、戦闘機(レシプロ機)のエンジン音、移動時に戦闘機が軋む音、機関銃のリアルな音など、「音」にこだわっていることがわかります。
また、キャラや戦闘シーンに3DCGを取り入れている点や、没入感のある主観映像も楽しめる点が特徴的です。
空の平和を脅かす空賊たちに、コトブキ飛行隊の少女たちが立ち向かっていく様子や、各キャラ同士の関係性にも注目の作品です。
戦闘機
『荒野のコトブキ飛行隊』の戦闘機は、「一式戦闘機 隼一型」など、第二次世界大戦当時に使用していた日本のレシプロ機をモデルにしています。
レトロ感のある機体やリアルな音響なども相まって、味のある雰囲気を醸し出しています。
攻撃手段
攻撃手段は、ミサイルなどは使わず機関銃のみです。
バトルする相手・味方
商船や町に襲い掛かる「空賊」と、オウニ商会の用心棒「コトブキ飛行隊」の戦いが描かれています。商船や町を守るためにコトブキ飛行隊の少女たちが奮起する姿に注目です。
なお、「空賊」の機体や「コトブキ飛行隊」の機体は、現実味のある動きをしますが、それぞれ圧倒的な操縦スキルを見せてくれます。
序盤のストーリー
序盤のストーリーについては、こちらの記事で詳しくまとめています!
『荒野のコトブキ飛行隊』1話感想!主観映像の空戦シーンや「音」に注目!
ガーリー・エアフォース
ガーリー・エアフォースとは
『ガーリー・エアフォース』は、夏海公司(著者)、遠坂あさぎ(原作イラスト)によるライトノベルが原作です。また、『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズを手がけた小野勝巳 氏がアニメ監督を務めています。
小松基地の協力のもと、アニメでは小松基地近くの道路などが描かれています。また、「小松基地航空祭」では、『ガーリー・エアフォース』のトークイベントも開催されました。
なお、アニメ内の空戦シーンでは、2次元の良さを生かした、スピード感溢れる迫力満点のバトルアクションを楽しむことができます。
さらに、ヒロインキャラの圧倒的可愛さが際立っている点も特徴的です。
戦闘機
『ガーリー・エアフォース』の戦闘機は、「JAS-39D(グリペン)」など、海外発の戦闘機をモデルにしています。
攻撃手段
攻撃手段は、ミサイルなども使って、ダイナミックに展開されています。
バトルする相手・味方
未知の脅威「ザイ」と、ザイに対抗するために開発された「ドーター(アニマ)」の戦いが描かれています。ザイの奇襲から日本などを守るべく、「ドーター(アニマ)」たちが奮起する姿に注目です。
なお、「ザイ」は、どんな攻撃でも回避するほど機動性に優れ、人間では対応できないレベルの予測不能な動きをしますので、人々の脅威となっています。
しかし、その「ザイ」への対抗手段として開発された「ドーター(アニマ)」は、「ザイ」の機体を撃ち落とすポテンシャルを持っていますので、この両者による攻防は一見の価値があります。
ちなみに、『ガーリー・エアフォース』の操縦装置「アニマ」・機体「ドーター」の関係は、『蒼き鋼のアルペジオ』の「メンタルモデル」・「艦艇」の関係に似ているかもしれませんね。
序盤のストーリー
序盤のストーリーは、「ザイ」と呼ばれる敵の戦闘機に、人々が圧倒されるところから始まります。
主人公・鳴谷慧の母親が操縦する機体も、「ザイ」によって、撃ち落とされてしまいます…。
その後、「ザイ」の戦闘機を撃ち落とす「グリペン」が登場しますが、「グリペン」には「とある欠点」がありました…。その後、グリペンは鳴谷慧と出逢い…?鳴谷慧とグリペンによる二人三脚の物語に注目です。
筆者は、人間味溢れるストーリーや、舞台&キャラ設定などにハマり、原作ラノベを読破しましたが、結構面白いです。詳しくは、原作ライトノベルをチェックしてみて下さい!
基本設定などの比較
荒野のコトブキ飛行隊 | ガーリー・エアフォース | |
時代設定 | 20世紀半ば頃を連想させる時代設定 | 2015年の中国・2017年の日本など |
戦闘機のモデル | 日本の戦闘機 | 海外発の戦闘機 |
攻撃手段 | 機関銃のみ | ミサイルなども使用 |
戦場 | 荒れた大地の上空 | 中国上空・日本海上空など |
敵 | 空賊 | ザイ |
味方 | コトブキ飛行隊、町の自警団 | ドーター(アニマ)、自衛隊 |
主人公の名前(性別) | キリエ(女) | 鳴谷慧(男) |
メインヒロイン | コトブキ飛行隊の少女たち | グリペン。そのほかイーグル、ファントム、宋明華など。 |
キャラは人間? | 人間 | グリペンなどのアニマたち:超人間的存在(兵器) 鳴谷慧・宋明華など:人間 |
序盤に物語を動かす中心キャラ | コトブキ飛行隊の少女たち | 鳴谷慧&グリペン |
キャラの描かれ方 | 3DCG | 2D |
戦闘機の動き | 現実味のある動き | 非現実的かつ機動的な動き。 |
空戦シーン | 臨場感溢れる没入体験・リアルな音響 | スピード感溢れる迫力満点のバトルアクション |
印象・イメージ | 人間的・レトロ | 超人間的・2次元の良さを楽しめる |
費用面 | コトブキ飛行隊による仕事の対価として、オウニ商会に報酬が支払われる描写がある。 | ドーター(アニマ)を維持するために、莫大な費用が掛かっている描写がある。 |
スタッフの比較
荒野のコトブキ飛行隊 | ガーリー・エアフォース | |
監督 | 水島努 | 小野勝巳 |
シリーズ構成 | 横手美智子 | 永井真吾 |
キャラクター原案 | 左 | 遠坂あさぎ |
キャラクターデザイン | 菅井翔 | 今西亨 |
メカニックデザイン・戦闘監修 | 大河広行 | |
ドーターデザイン原案 | KuWa[FRAMEOUTMODELS] | |
ミリタリー監修 | 二宮茂幸 | |
ミリタリー設定 | 中野哲也、菊地秀行、時浜次郎 | |
設定協力 | 白土晴一 | |
副監督 | 神戸洋行 | |
3D監督 | 江川久志、廣田天 | |
テクニカルディレクター | 水橋啓太 | |
アセットディレクター | 小薬健太郎 | |
作画演出 | 五月女有作 | |
総作画監督 | 中村統子 | 今西亨 |
作画監督 | 上野翔太 | |
デザインワークス | 吉川美貴 | |
美術監督 | 小倉一男 | 菊地明子、松本浩樹 |
美術設定 | 須江信人、小川さくら | 小山真由子 |
色彩設計 | 山上愛子 | 鈴木依里 |
撮影監督 | 柏木健太郎、畠山貴匡 | 志村豪(T2sdtuio) |
編集 | 吉武将人 | 松本秀治 |
CGディレクター | 後藤浩幸 | |
CGプロデューサー | 青谷崇司 | |
2Dワークス | 中村倫子 | |
音響監督 | 水島努 | 本山哲 |
音楽制作 | エイベックス・ピクチャーズ | |
音楽 | 浜口史郎 | I’ve sound |
音響効果 | 小山恭正 | |
サウンドミキサー | 山口貴之 | |
制作 | デジタル・フロンティア | GAF Project |
アニメーション制作 | GEMBA | サテライト |
作画制作 | ワオワールド |
ポイント①
『荒野のコトブキ飛行隊』は、水島努 氏が監督・音響監督を兼ねている点、『ガーリー・エアフォース』は、今西亨 氏がキャラクターデザイン・総作画監督を兼ねている点が特徴的です。
ポイント②
『荒野のコトブキ飛行隊』はミリタリー監修・ミリタリー設定、『ガーリー・エアフォース』はメカニックデザイン・戦闘監修・ドーターデザイン原案というように、それぞれ名称が違うことも特徴的ですね。
メインキャスト声優の比較
荒野のコトブキ飛行隊 | ガーリー・エアフォース |
キリエ:鈴代紗弓 エンマ:幸村恵理 ケイト:仲谷明香 レオナ:瀬戸麻沙美 ザラ:山村響 チカ:富田美憂 | 鳴谷慧:逢坂良太 グリペン:森嶋優花 イーグル:大和田仁美 ファントム:井澤詩織 宋明華:Lynn |
ポイント①
『荒野のコトブキ飛行隊』キリエ役の鈴代紗弓さん、『ガーリー・エアフォース』グリペン役の森嶋優花さんは、2017年デビューという共通点があります。
ちなみに、『荒野のコトブキ飛行隊』エンマ役の幸村恵理さんは、2018年デビューです。
メインヒロインに若手声優を抜擢し、周りを中堅以上の声優が固める傾向は、両作品にも表れていますね!
ポイント②
水島努監督が手がけた『ガルパン』に出演されていた井澤詩織さんが、水島努監督作品の『荒野のコトブキ飛行隊』ではなく、『ガーリー・エアフォース』に出演されています。
また、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』に出演されていた山村響さんが、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』を連想させる『ガーリー・エアフォース』ではなく、『荒野のコトブキ飛行隊』に出演されています。
声優さんとしても、演技の幅を広げるために、いろいろな作品を経験したいという想いもあるのかもしれませんね!
OP・ED主題歌の比較
荒野のコトブキ飛行隊 | ガーリー・エアフォース | |
OP主題歌 | 「ソラノネ」ZAQ | 「Break the Blue!!」Run Girls, Run! |
ED主題歌 | 「翼を持つ者たち」コトブキ飛行隊(※) | 「Colorful☆wing」グリペン(CV.森嶋優花)、イーグル(CV.大和田仁美)、ファントム(CV.井澤詩織) |
OP主題歌に「アーティスト」を採用し、ED主題歌に「キャラクターソング」を採用している点が共通しています。
※「コトブキ飛行隊」とは、キリエ(CV:鈴代紗弓)、エンマ(CV:幸村恵理)、ケイト(CV:仲谷明香)、レオナ(CV:瀬戸麻沙美)、ザラ(CV:山村響)、チカ(CV:富田美憂)の6名です。
まとめ 『荒野のコトブキ飛行隊』と『ガーリー・エアフォース』を楽しもう!
2019年冬クール放送のアニメ、『荒野のコトブキ飛行隊』と『ガーリー・エアフォース』について徹底比較してきました。具体的には、基本設定やスタッフ、メインキャスト声優、OP・ED主題歌について見てきましたね。
両作品は、空戦×美少女という共通点がありますが、それぞれ作品の世界観やメッセージ性は異なります。どちらの作品にも、それぞれの良さがありますので、本稿を参考に是非それぞれチェックしてみて下さいね!
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『荒野のコトブキ飛行隊』アニメ配信ページ
アニメ『ガーリー・エアフォース』の原作ライトノベル・コミック・動画・Blu-ray
『ガーリー・エアフォース』原作ライトノベル(原作:夏海公司、イラスト:遠坂あさぎ)は全12巻まで刊行、完結最終12巻の発売日は2019年7月8日。コミック版(原作:夏海公司、作画:瀬口たかひろ)は全2巻まで刊行、完結最終2巻の発売日は2019年7月26日。アニメ動画は各サイトで配信中、Blu-ray全3巻も発売中。
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