オッドタクシー13話/最終回感想!結末ラストが怖い理由、その後予想、ふすま考察も

オッドタクシー13話/最終回感想!結末ラストが怖い理由、その後予想、ふすま考察も

アニメ『オッドタクシー』13話/最終回感想記事です。

アニメ13話の感想付きネタバレストーリー、結末ラストが怖い理由、その後予想、押入れの襖(ふすま)、オーディオドラマのストーリーも含めた考察などをお届けしています。

オッドタクシー13話/最終回ネタバレ感想・考察

セイウチ・病名


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オリジナルアニメ『オッドタクシー』13話/最終回「どちらまで?」の冒頭では、小戸川がヤノ&関口に追われ、大門兄弟も後ろから追跡していました。その最中、各キャラの掘り下げも同時進行しています。

小戸川については、剛力が小戸川の日記を読み、過去のエピソードが明かされていました。小戸川は子供の頃から人間嫌いで、学校ではセイウチみたいなどと言われ、いじめられていたようですね…。

また、小戸川は動物&車が好きであること、父親から買ってもらった動物図鑑を読み込んでいたこと、人見知りである一方で動物には話しかけることができる点なども語られています。動物園でセイウチを見ているシーンなどもありました。

さらに、小戸川の病名が高次脳機能障害による視覚失認であり、脳の損傷で認知機能にエラーが起きていることも判明。車が海に落下した事故で頭を強打したことや水の影響などで、認知機能に問題が生じたと考察できそうですね。

シルエット・車

13話では、小戸川と両親が車で移動している回想シーンもあり、過去回でシルエットになっていた部分がハッキリと映し出されていました。運転席に母親、助手席に小戸川が座り、後部座席に父親が寝ている状態となっています。

シルエットの段階では、髪の長い人物が運転席にいた雰囲気から女性だと考察でき、小戸川の母親か?といった印象がありました。また、後部座席にぐるぐる巻きの何かがありましたので、海中に落ちたもの?と考察できましたが、実際は父親でしたね。

母親は父親の不倫が原因で荒れていき、父親が酔っているうちに車に乗せて、息子も一緒に無理心中を図ったと考察できます。

病院

子供の小戸川が病院にいる過去シーンも13話で描かれていました。小戸川は周りにいる人間が動物に見えており、両親はどこかにいったと認識していました。また、セイウチになれたと喜んでいるシーンも描かれています。その後、マレーバクのおじさん(黒田)が面倒を見ると言ってきたことも判明しています。

両親の死亡を伝えられていなかったのは、医者たちが小戸川の年齢を考えて気を使ったのかもしれませんね。動物に見えていたのは、病気や動物好きなどの様々な事象が重なった結果だと考察できます。


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ラッシュスタイル

13話では、お笑いコンビ・ラッシュスタイルが敗者復活戦を勝ち抜くシーンも描かれていました。ラッシュスタイルは、ウーマンラッシュアワーとノンスタイルを合わせたようなコンビ名になっていますね。

ラッシュスタイルの声優陣は速水役を速水奨さん、野津山役を野津山幸宏さんが演じていました。黒田役の黒田崇矢さんを含めると、声優陣の苗字がキャラ名になっている点が特徴的です。また、3人の声優陣は音楽ラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』に出演していますので、(ヤノの)ラップ繋がりを連想できました。

なお、ホモサピエンスの柴垣が馬場にコンビ継続を頼む展開なども描かれていました。今すぐに解散するような雰囲気ではありませんでしたので、ひとまず安心ですね。

トラウマ・辛い過去

水辺の前に各キャラが現れ、それぞれ悩んでいるシーンも13話内にありました。二階堂ルイは山本との会話シーンを思い出し、正直に話したほうがいいと考えています。市村しほは悪口を言われている中で、大金持ちになるのが将来の夢だと書いているシーンを振り返っていました。

和田垣さくらは母親からどんな手を使ってでも夢を叶えるように言われた過去を思い出しています。柿花は市村しほとの時間を懐かしみ、田中は何も無くなりゲームオーバーだと語り、樺沢は写メを取っていました。

二階堂ルイは死体遺棄、市村しほは貧しい家庭、和田垣さくらはオーディション落選、柿花は美人局、田中は消しゴム、樺沢はネット配信&ドブの件などで それぞれ辛い出来事がありました。各キャラはトラウマ・忘れたい過去を背負っているところが共通しており、これを最終回で一挙にまとめているところがグッときました…!

月とタクシー

13話では、小戸川が行き止まりの道路を進んで空を舞い、月とタクシーが重なる描写もありました。トランクからお金が落ちている点とあわせると、儚く美しい芸術作品のような印象も受けました。

さらに、田中はスマホが溝に、柿花は指輪が川に、和田垣さくらは唐揚げが油に、市村しほは入浴剤が浴槽に、二階堂ルイは死体が海に落ちる描写もありました。小戸川が海に落下する描写と、各キャラに関連するものが液体に落ちる描写を繋げている演出が魅力的でしたね。

動物のかわいいビジュアル、皮肉を含めたギャグ、ホラー・サスペンスなどがあり、最終回で芸術的な一面も見せてくれる『オッドタクシー』は神アニメだと改めて感じたシーンでした。

マルテーロ

小戸川のタクシーが海底まで落下し、白川が潜水で助けに来る展開も13話内にありました。白川は水の中で何か言葉を発していましたが、マルテーロと言っているように聞こえますね。カポエイラのマルテーロでタクシーの窓を蹴り割り、小戸川を救出したと考察できそうです。

10話では、白川が小戸川を襲った山本に対して、次はマルテーロなどと言っていました。その流れがあって、最終回でマルテーロの蹴り技を使う展開に繋げているところが良いですね。


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人間

13話では、小戸川が病院で目を覚まし、視界が人間に戻っている展開も描かれていました。人間が動物に見えていることは各シーンから考察できたとはいえ、実際に人間のキャラデザを目の当たりにすると衝撃的でしたね。ビジュアルに関しては、剛力はたくましい髭が特徴で、白川は美人で大人かわいい見た目になっていました。

また、剛力が何に見えるかと質問し、小戸川が人間だと回答する場面もありました。以前はゴリラだと言っていましたので、人間に見えていることを実感できるシーンでしたね。白川については、小戸川が綺麗だと言っており、恋愛要素のある雰囲気が和みました。

大門弟

大門弟がドブの入院先に現れる場面も13話内にありました。ドブは田中に撃たれた後、何とか病院までたどり着き、一命を取り留めたみたいですね。

そして、大門弟がドブを撃っていたことが判明していました。9話でドブを撃ったのは誰なのか気になっていましたので、スッキリしました。

矢野治人・関口東吾

13話では、白川と小戸川が病室で良い雰囲気になっていました。白川は落ち着いたら動物園に行きたいと言っていたことから、剛力が持っていた日記を読み、小戸川が動物好きであることを知っていたと考察できそうですね。

そこに今井が現れて約1億のお金を小戸川に渡した後、ヤノたちが逮捕されるニュースが流れています。二階堂ルイが殺人容疑、山本冬樹・矢野治人・関口東吾が死体遺棄容疑で逮捕されていました。

このシーンは、ヤノと関口のフルネーム、二階堂ルイの殺人容疑に思わず反応しました。二階堂ルイに関しては、実際は死体遺棄のみですので、少しかわいそうですね。

黒田

小戸川が今井から受け取ったお金を黒田に渡し、感謝の気持ちを伝える展開も13話内にありました。2人の関係については、血縁関係という考察もできそうです。2人は実親子で 秩父の両親と小戸川が養子縁組している場合、小戸川の母親(ゆみ)と黒田が元夫婦で 父親(清)と再婚したパターンもありそうです。

また、黒田からは ヤノたちに人を殺してはいけないルールがあったことが明かされていました。ヤノたちは悪いことをしているとはいえ、黒田のルールを守っていますので、どこか憎めないですね。一方、和田垣さくらはソレをしていましたので、両者の対比が印象的でした。


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ふすま

13話では、押入れのふすまから本物の猫が出てくる場面もありました。女子高生でもイマジナリーフレンドでもなく、本物の猫だったのですね。そうすると、OP映像で鳴いている猫と同じ猫だと考察できそうです。

また、小戸川が本物の猫で良かったと安堵しているような描写もありました。このシーンから察するに、小戸川の視界が動物の時は、「本物の動物」と「人間が動物に見えている姿」が同じレベルだったと考察できますね。

和田垣さくら

和田垣さくらが事務所を移籍したと語り、ロープを使って三矢ユキを絞殺するシーンも13話内にありました。山本たちは逮捕されているのに、和田垣さくらは平気な顔で暮らしている点が何とも言えない気持ちになりますね…。これに似た出来事は現実社会にもありますので、そこを描きたかったとも考察できます。

また、和田垣さくらは盗聴器が付いている幸せのボールペンを持っていたことから、時系列はオーディオドラマ第13.13話「本日貸切」でタエ子からボールペンを奪った後だと解釈できます。

そして、あのとき乗ったタクシーが見つかれば~、わかったかも~などと和田垣さくらが語るシーンもありました。そうすると、小戸川が10/4にミステリーキッスの事務所まで乗せた子は和田垣さくらだと考察できますね。

それから田中がズーデンを削除し、樺沢が就職活動の本を読み、柿花が工事現場で働いているシーンなども描かれています。人間と動物の違いは、樺沢が一番ギャップがあるように感じました。

結末ラストが怖い

最終回の結末ラストは、和田垣さくらが小戸川のタクシーに乗車するシーンで終わっています。小戸川がどちらまで?と質問した後に、和田垣さくらが笑っている姿が怖い印象を受けました。

タクシー内の出来事であり、不穏なシーンで終わっているところは『オッドタクシー』らしい結末ラストとも言えます。

『オッドタクシー』は小戸川が主人公で、和田垣さくらが裏主人公・黒幕だったという見方もできそうですね。

その後予想

小戸川と和田垣さくらは、その後どうなったのでしょうね。続きの展開を予想すると、和田垣さくらが小戸川の命を奪うパターンか、誰かが助けに来るパターンが考えられます。

和田垣さくらは小戸川のタクシーを特定し、わざわざ乗車していた流れからすると、小戸川の命が危険だと言えます。ミステリーキッスのメンバーになるために三矢ユキを殺害して、オーディオドラマでボールペンを持っていたタエ子に危害を加えている点からすれば、小戸川の命も狙っていきそうな気もします。

ただし、小戸川は10/4に事務所まで乗せただけであり、三矢ユキの殺人現場を目撃しているわけではないと思いますので、殺人はやりすぎな印象もありますね。自分が売れるためのマイナス要素は全て消したいと思っている場合は、実行しそうで怖いところです。

あるいは、間一髪で誰かが小戸川を助けに来るパターンも考えられます。親しい仲である白川や剛力が助けに来るか、盗聴していた長嶋聡が動く展開も考えられます。2期・シーズン2として続きのストーリーを見たいところですね…!

オッドタクシー13話/最終回ネタバレ感想・考察まとめ

『オッドタクシー』13話/最終回のネタバレ感想・考察をお届けしました。

13話では、小戸川の視界が人間に戻り、押入れのふすまから本物の猫が現れ、和田垣さくらの三矢ユキ殺害シーンなどが描かれていました。和田垣さくらが小戸川のタクシーに乗車する結末ラストは怖い印象があり、その後の流れは様々な考察ができそうです。

『オッドタクシー』は動物のキャラデザ、皮肉なギャグ、事件関連のシリアス展開、考察要素のある意味深な伏線と回収、医療・福祉・法律的な側面など様々な魅力がある名作で、ダークホース枠の覇権候補アニメだと評価できます。これから何度も見返していきたいですね。ビジュアルコミックなども続々と発売されていますので、こちらも要チェックです!

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