アニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』3話感想記事です。
アニメ3話の感想付きネタバレストーリー、導線色の意味、『ガンダム』コロニー落としオマージュ、AI人権法、ルクレールの正体&死亡、エステラの過去&目的についての考察などをお届けしています。
Vivy3話ネタバレ感想・考察
導線色の意味
オリジナルTVアニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』(ヴィヴィ -フローライトアイズソング-)3話「A Tender Moon Tempo -星たちとの歓談-」では、宇宙ホテル「サンライズ」を操縦する金髪女性が、管制センターからの呼びかけを無視するシーンからスタート。金髪女性はエステラ(声優:日笠陽子)だと考察でき、本来起こった歴史の映像を映し出していたと言えます。
その後、青色の導線が下に伸びていき、赤色の導線が下から逆流してきます。そして、赤色の導線は 本来無かったはずの左に伸びていくようなシーンがありました。
各カラーの意味は、本来の歴史が青色、ヴィヴィたちが違う出来事を起こしていく歴史が赤色だと考察できそうです。あるいは、冷静に機械として動いてきたAIの歴史が青色、AIが血の通った人間らしい行動も見せる展開が赤色だと考察することもできます。
上記シーンの後、ヴィヴィが心とは何かと ドクター(声優:津田英三)に質問している描写もありました。自律人型AI・ヴィヴィが人間らしい行動を見せていくとすれば、導線の赤色との繋がりを感じるシーンだったとも言えます。
ちなみに、私たち人間でさえ 難しいテーマである 心の概念について、ドクターがヴィヴィに 優しく回答している展開が印象的でした。ヴィヴィの答えは、100年の旅をするうちに見つかっていきそうな予感です。
15年ぶりにマツモトが登場
3話では、マツモトが15年ぶりに ヴィヴィの前に登場する展開もありました。15年ぶりに登場した理由については、不必要に歴史に干渉しない、シンギュラリティポイントが来た などと説明していました。シンギュラリティの意味は技術的特異点ですので、AIと人間にとって重要な転換点が来たことを連想できます。
本来の歴史では、エステラが宇宙ホテル「サンライズ」を地球に落とし、AIへの反発が起き、事件の温床となっていました。3話では、これを阻止するために、ヴィヴィたちが動く展開を描いていました。
15年については、長い期間だと解釈すると、マツモトが歴史改変を厳格に考えていることが伺えます。短い期間だと解釈すると、AIにとっては たったの15年にすぎず、人間よりも時間の捉え方が違う点を表現していたと考察できます。
AI人権法
ヴィヴィたちが相川議員を助けたことで、AI命名法の可決は免れましたが、それよりもAIに寄り添っているAI人権法が可決したことも 3話で明らかになりました。相川議員はヴィヴィに影響されている様子でしたね。
AIの社会的地位が上がり、ヴィヴィがマツモトの指示に従ったことで、事態が悪い方に進んでいるようにも見えますが、以下のような法的考察もできます。
まず、AI命名法は AIに名前を与える法律であり、他の法整備は整っていなかったとも解釈できます。だからこそ、未来のAI暴走事件が起こったとも言えます。
しかし、AI人権法はAI命名法よりも大きな法律だと解釈できます。よって、AIについての総合的な規範も作られた可能性が高いとも言えます。具体的には、他のAI・人間の権利を侵害しない範囲で自由が認められる条項、侵害した場合の法的責任なども盛り込まれた可能性もあります(AI版の憲法・民法・刑法 その他の規範 etc)。
AIに関する重要な法律である以上、AIも内容をインプットしていくことが予想されます。これにより、権利侵害・犯罪の抑制力が働き、未来のAI暴走事件が起きないルートに繋げていると考察することもできます。
したがって、法整備が整っておらず AIが暴走したルートが本来の歴史、法整備が整っており AIが暴走しないルートが これからヴィヴィたちが作り上げる歴史 だと考察することもできそうです。
『ガンダム』コロニー落としオマージュ
宇宙ホテル「サンライズ」が落下するストーリー設定は、『機動戦士ガンダム』コロニー落とし のオマージュになっていたと考察できます。制作会社のサンライズを連想できるホテル名にもなっていますね。
落下物については、宇宙&地球の海に散り、ニーアランドが燃えている描写もあったことから 一部の陸にも影響を与えたと言えます。
この展開を考察すると、エステラはニーアランドを狙っていた可能性もありそうです。仮に、ニーアランドがディズニーランドをモデルとしていた場合は、海に近接した場所にあることになります。結果的に海に落下して、破片がニーアランドに飛んできたのかもしれません。
あるいは、宇宙ホテル「サンライズ」を武器として、人間・AIの要所、公的機関などを狙った可能性もありえます。
宇宙ホテル・メガネ姿
AIが宇宙開発に尽力したことなどが語られ、宇宙ホテル「サンライズ」内部のシーンになると、ヴィヴィが臨時スタッフとして働いていました。
ヴィヴィはメガネ姿になっており、美麗な作画も含めてインパクト大でしたね。仕事ができる知的な女性というイメージがあり、思わず見入ってしまうほどでした…!
また、宇宙ホテル「サンライズ」のオーナー・エステラが、食材や水は貴重だから、運送ボットには任せずにAIか人間が見ているなどと言っていたシーンもありました。この展開につき、実は「サンライズ」の落下に必要な物を運んでいたと考察することもできそうです。
『とある』シスターズ
3話では、エステラがシスターズというモデルで、ヴィヴィ直系の後継機だということも明らかに。『とある魔術の禁書目録』シリーズに登場するキャラ・御坂妹を連想する設定ですね。
また、ヴィヴィのケアをしているドクターも、同作に登場するキャラ・カエル顔の医者を連想します。AIのストーリーなども含めて、類似する設定を一部扱っている印象です。
ルクレールの正体
ルクレール(声優:山根綺)がヴィヴィに対して エステラに深入りしないように忠告するシーンでは、「サンライズ」はエステラが乗っ取ったこと、前オーナーが亡くなったことに関係している噂を伝えていました。
ルクレールは、エステラの「サンライズ」落下計画を知っていたことから、それを邪魔させないようにしたかったのかもしれません。
あるいは、ルクレールの正体は エステラの味方ではなく、敵対勢力の潜入スパイ or その協力者だと考察することもできます。その目的のためにも、噓の噂をヴィヴィに流した可能性もありそうです。
エステラはオーナーの死に関わっていないとヴィヴィが語ったシーン、 「サンライズ」落下とは別問題だとした上で マツモトがヴィヴィに賛同しているシーンからも、それが伺えます。
ルクレールの死亡・敵対勢力
3話では、エステラがルクレールから ICチップのようなもの を受け取った直後、ルクレールを死亡させていました。その理由について、3つの考察を挙げていきます。
1つ目は、エステラはICチップを手に入れたことで、ルクレールを用済みだと判断したパターン。2つ目は、臨機応変に動いたルクレールに感謝しつつ、予定と違うことをした失敗作だと認識し、様々な事象を総合演算した結果、死亡・破壊に至ったパターン。
3つ目は、ルクレールが敵対勢力の潜入スパイ or その協力者だと エステラが気づいて処理したパターンが考えられます。
敵対勢力については、オレンジ色の作業服を着た男性と、ツインテールの女性が荷物を運び込んでいたシーンにもヒントがあります。その見た目から、ヴィヴィが助けた 反AI組織「トァク」の垣谷ユウゴと、ルクレールだと考察できます。
そして、垣谷ユウゴとルクレールが協力していることにエステラが気づき、ルクレールを逝かせた可能性もありそうです。この場合は、AI自身が AIの在り方に疑問を感じている機体がいることになります。
あるいは、垣谷ユウゴとエステラがグルで、ルクレールは利用されていたパターンもあるかもしれません。
霧島ユズカ
衝撃展開があった3話では、死亡した霧島モモカの妹・霧島ユズカ(声優:小原好美)が、「サンライズ」の客として現れた展開も驚きましたね。
ヴィヴィにとって 大切な人物である霧島モモカの死亡は、ある意味ではトラウマになっていますので、妹・ユズカの登場により、何らかの心的影響が出ていきそうな予感です。
エステラの過去
エステラの部屋でヴィヴィたちが話すシーンでは、マツモトがボケをスルーしすぎだと指摘するコミカルな展開があった後、エステラが過去を少し語っていました。
前オーナーが亡くなった後にホテルを続けさせてほしいとエステラが言っており、「サンライズ」が好きなこと、大切な約束などにも言及しています。約束は、接客・家族関連ではない 別の約束もあるかもしれません。
警報・歌
3話では、「サンライズ」で警報が鳴り、エステラが全職員に誤作動と伝えたシーンもありました。これはルクレール or 垣谷ユウゴ or エステラの協力者からの合図だったと考察でき、落下計画は一部の職員だけが知っていると解釈できそうです。
その後、エステラが客の動揺を緩和させるためにも、星空を見せて、歌も歌っていました。美しい声と儚い歌詞が魅力的でした…!
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エステラの目的
最後に、エステラが「サンライズ」を落としたい理由・目的について、4つの考察を挙げていきます。1つ目は、前オーナーが事故死だった場合、宇宙は危険な場所だと語っていたシーン・約束への言及などから、エステラが前オーナーと「サンライズ」の落下計画を進めていたと考察できます。
約束の中身が、接客・家族関連ではない場合に限られますが、簡単に宇宙旅行をしてはいけない という警告的な意味で、落下計画を進めていたのかもしれません。
2つ目は、前オーナーが船外の宇宙空間で事故死していた場合、「サンライズ」の機体は大半が宇宙空間に消えていたことから、お供え物・献花のような形で「サンライズ」を献上し、実質的な葬式を実施したパターンも考えられます。客が多くいた点は、前オーナーの宇宙ホテルが賑わっている事を示し、喜ばせたかったとも言えます。
3つ目は、前オーナーの死亡に エステラが関係していた場合、前オーナーの命も、大切にしていた「サンライズ」も破壊したと考察できます。この場合は、何らかの問題・確執に加え、ウイルス・ハッキングなどがあった可能性もありそうです。
4つ目は、前述のコロニー落としで、エステラが「サンライズ」を武器にして 地球を攻撃したパターンが考えられます。あるいは、上記内容が複合的に絡んでいる可能性もあります。3話時点では、エステラの「サンライズ」落下計画について、様々な考察が可能となっています。
果たして、エステラは何のために「サンライズ」を落下させようとしたのか、なぜルクレールを死亡させたのか。4話の展開に注目が集まります!
Vivy3話ネタバレ感想・考察まとめ
オリジナルTVアニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』3話のネタバレ感想・考察をお届けしました。
3話では、15年ぶりにマツモトが登場し、宇宙ホテル「サンライズ」を舞台とするストーリーが描かれていました。考察要素のある展開に加え、ヴィヴィのメガネ姿、『ガンダム』コロニー落としオマージュなども印象的でした。
4話では、エステラの目的、ルクレール死亡の真相などが語られそうな予感です。ぜひ4話以降も視聴継続していきましょう!
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