白い砂のアクアトープ10話感想!映画主役、幻の発動条件&効果、仲村櫂の本心考察も

白い砂のアクアトープ10話感想!映画主役、幻の発動条件&効果、仲村櫂の本心考察も

アニメ『白い砂のアクアトープ』10話感想・考察記事です。

アニメ10話の感想付きネタバレストーリー、宮沢風花が映画の主役に指名されるエピソード、幻の発動条件&効果、仲村櫂の本心についての考察などをお届けしています。

白い砂のアクアトープ10話ネタバレ感想・考察

過去


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オリジナルアニメ『白い砂のアクアトープ』10話「置き去りの幻」の冒頭では、仲村櫂が過去を思い出しつつ、海咲野くくるにかける言葉を模索していました。

仲村櫂が海咲野くくるを初めて見たのは おじい&おばあ宅前で、泣いている姿を目撃した様子でした。冒頭では、それ以上の描写がないことから、仲村櫂が一方的に目撃して、話しかけていないと考察することもできます。

映画の主役

10話では、宮沢風花が映画の主役に指名されたことを、アイドル時代の後輩・城居ルカが本人に電話で伝えている描写もありました。指名で主役に抜擢されることは光栄な事とはいえ、宮沢風花は既にアイドルを辞めて水族館の飼育員として働いていますので、揺らいでいる様子でしたね。

水族館は閉館の危機で、沖縄滞在は母親から夏休みだけOKを貰っている状況です。また、宮沢風花は深い事情を抱えた城居ルカにセンターを譲った後にアイドルを辞めていて、嫌になってアイドルを辞めたわけではないと言えます。これを重視すれば、宮沢風花はアイドルに戻る可能性もあります。

一方、宮沢風花は飼育員の仕事にやりがいを感じて、海咲野くくるのことを大切な仲間だと思っています。過去回には母親を説得するエピソードもありました。このあたりを重視すると、宮沢風花はアイドルに戻らないとも考察できます。

そして、映画の話を宮沢風花が海咲野くくるに語る場面では、海咲野くくるがその場から離れていました。このシーンはスイカを2人で食べていましたが、海咲野くくるはスイカを丸ごと持っていっています。スイカを食べてていいよなどと言わずに全部持っていく様子から、残念で悔しい気持ちが出ていたと考察できます。

せっかく2人で協力して頑張ってきたのに、なんでそんなことを言うの…と思っていたような印象で、悲しい心境も伺えました。

もっとも、宮沢風花としては現状の悩みを打ち明けただけであり、悪気は無かったと解釈できます。別シーンでは、この件で考え込んでいる様子でしたので、海咲野くくるに相談すること自体が少し軽率な行動だったと反省していたのかもしれません。


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幻の発動条件&効果

幻を見る不思議な現象について、海咲野くくるが検証していくような描写も10話内にありました。仲村櫂に幻を見てもらおうとしていましたが、ダメでしたね。一方、仲村櫂が自然体のときには幻が現れていました。

過去に海咲野くくる・宮沢風花・神里が幻を見たシーンは、どれも不意に突然現れていましたので、狙って幻を見ようとしても見ることができないと考察できます。幻を見せる番人が存在するとすれば、対象者に故意がある場合は拒んでいる可能性もあります。

番人側から幻を見せてあげよう・癒してあげようと思える状況が必要で、あくまでも対象者が自然体の時に幻が現れていると考えることができます。

幻の発動条件については、①悩み・苦み・悲しみ・願望などがあること②対象者に故意が無く自然体であることが最低条件だと考察できます。幻の効果は、①を癒して願いを幻の中で叶えてあげることだと解釈できます。

海咲野くくるの事例では、①死亡した両親&姉について、海咲野くくるが悲しみや苦しみを抱えており、両親&姉に会いたいと潜在的に思っていた状況に加えて、②の条件を満たしていたと考察できます。幻の効果は、両親&姉の幻を見たことによって 救われるような思いをした・癒されていたと言えます。

仲村櫂の幻

次に、仲村櫂の事例を考察していきます。前提として、幼少期の海咲野くくるは両親が死亡した後、おじい&おばあ宅に住むことになり、泣いていました。その後、仲村櫂はその姿を目撃し、海咲野くくるの背中が震えていた点を気にするようなシーンも描かれています。

冒頭シーンで、それ以降の描写が無い点を消極的に解釈すると、仲村櫂は号泣する海咲野くくるに何もできず、立ちすくんでいたと考察できます。しかし、本当は何か力になりたかった。何かしてあげたかった。

そういった仲村櫂の後悔・苦しみ・願望などが影響して、幻では仲村櫂が海咲野くくるに魚を見せて、元気付けていた印象です。この幻を見たことで、仲村櫂は癒されており、勇気づけられていたように見えました。これは、先ほど考察した幻の発動条件にも合致していると言えます。

仲村櫂の本心

仲村櫂が幻を見た後、海咲野くくるから幻が見えていたかと質問されるシーンも10話内にありました。そして、仲村櫂は首を横に振って否定しています。

これは、幻で終わらせたくない!幻だけでなく現実でも元気付けてみせる!力になってみせる!と思いたいからだと考察できます。

仲村櫂が首を縦に振って肯定していた場合、幻=現実では起きないことを認めることになってしまいます。仲村櫂は現実でも起きる出来事にしたいからこそ、該当シーンで否定したと解釈できます。

具体的には、幼少期の幻で勇気をもらえたと考察できることから、高校生になった今のやり方で、海咲野くくるを元気づけることが予想されます。そう考えると、仲村櫂が男を見せるシーンが11話以降で描かれそうな予感です。

白い砂のアクアトープ10話ネタバレ感想・考察まとめ

アニメ『白い砂のアクアトープ』10話のネタバレ感想・考察をお届けしました。

10話では、海咲野くくる&仲村櫂の過去シーン、宮沢風花が映画の主役に指名されるエピソードなどが描かれていました。また、仲村櫂が幻を見る描写なども盛り込まれています。幻については様々な考察が可能で、今後も別のパターンが描かれそうな気がします。

今回は仲村櫂が幻を見たにも関わらず、それを否定するシーンが個人的にお気に入りです。幻だけでなく現実でも海咲野くくるの力になる!と男らしい一面が見え隠れしていた印象で、それが暗喩で表現されていたと考察できます。

『白い砂のアクアトープ』は全話が面白い内容で、尊いシーン・考察要素を交えたストーリー・各要素のバランスなども秀逸ですので、ぜひ11話以降も視聴継続していきましょう!

©projectティンガーラ

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