アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』L1惑星間レーザー送電システムILTS、議会連合&ペイル社の目的を考察。
L1惑星間レーザー送電システムILTSとは一体どんな装置なのか、何のために使用されたか、議会連合&ペイル社の計画、実際に起こった結果などを考察。
L1惑星間レーザー送電システムILTSとは
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』L1惑星間レーザー送電システムILTSとは、ラグランジュ1が所有する送電システム。惑星間の送電が目的で、それがレーザーという手段で行われる装置だと解釈できる。しかし、それは建前上の姿で、実際は軍事転用の目的で作られていたと考えられる。
2期23話では、送電システムを隠れ蓑に開発している惑星間攻撃兵器が誤作動を起こしたことにして、大出力照射実験の名目でクワイエット・ゼロを攻撃した。
強行手段に踏み切った背景には、クワイエット・ゼロが宇宙の平穏を乱し、ペイル社の内部告発によって、議会連合がベネリットグループの強制介入を決定したことが関係している。
議会連合はベネリットグループが大きくなりすぎたので、L1惑星間レーザー送電システムILTSを軍事転用して、何かあれば攻撃する選択肢があったと考察できる。レーザー発射の建前は誤作動だが、故意に攻撃しており、ベネリットグループの衰退が本当の目的だと言える。
議会連合・ペイル社
議会連合はL1惑星間レーザー送電システムILTSでクワイエット・ゼロを攻撃すれば、ベネリットグループどころかラグランジュ4全域に被害が出ることも想定していた。議会連合の失態ということにして、ラグランジュ1の自治政府&有志ある企業群が復興を先導することを予見し、ペイル社が調停後のグループ取り締まりをすることも約束していた。
L1惑星間レーザー送電システムILTSからレーザーを発射してラグランジュ4に被害を出した後の流れは、ラグランジュ4を復興し、ミスを起こした扱いの議会連合&送電システムの所有者であるラグランジュ1&被害者のラグランジュ4などが調停を行い、ペイル社はグループを取り締まって権力を得る計画だったことが伺える。そのために、ペイル社はわざと内部告発したと考察できる。
議会連合は大きくなりすぎたベネリットグループを衰退させることができれば、ミスを起こしたことになっても構わないと思っていた可能性がある。ラグランジュ1はラグランジュ4を復興してあげる立場になるので、ラグランジュ4よりも優位に立ちたいという思惑が隠れている印象も受ける。
計画失敗
しかし、実際にはエリクト・サマヤがガンダム・エアリアル&ガンドノードを制御して、L1惑星間レーザー送電システムILTSからのレーザーを受け止めていた。エアリアルは大破し、ガンドノードも粉々になっている。
エリクトは母親のエルノラ・サマヤ(=プロスぺラ・マーキュリー)&リプリチャイルドで妹的存在のスレッタ・マーキュリーを守るために、L1惑星間レーザー送電システムILTSからのレーザー攻撃を防いだと考察できる。
コロニーレーザー
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』L1惑星間レーザー送電システムILTSは、歴代ガンダムシリーズの兵器・レーザー砲などを思わせる。
例えば、『機動戦士ガンダム』スペースコロニーを軍事転用した大量破壊兵器・コロニーレーザー、ソーラ・レイに加え、『機動新世紀ガンダムX』サテライトシステム、マイクロウェーブ送電施設、『機動戦士ガンダムSEED』ジェネシス、サイクロプス、『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』メメントモリ、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』レクイエム、『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』サイコ・フィールドなどが挙げられる。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に歴代ガンダムシリーズのセルフオマージュや似てる設定を取り入れることで、往年のファンを楽しませた上で、新しく知った視聴者に向けて他のガンダムシリーズもこの機会に楽しんでほしいといった制作陣の意図が隠れているような気もする。
惑星間レーザー送電システムまとめ
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』L1惑星間レーザー送電システムILTSなどを考察した。
L1惑星間レーザー送電システムILTSは、ラグランジュ1が所有する建前上の送電システムだが、実際は軍事転用の目的もあったと考察できる。2期23話では、クワイエット・ゼロを目掛けてレーザー攻撃を仕掛け、エリクトがエアリアルを制御して防いでいる。
議会連合はベネリットグループの衰退、ペイル社は権力を得るために、L1惑星間レーザー送電システムILTSからのレーザー発射計画をしていたと解釈できる。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』2期最終回のストーリーはどうなるのか。物語の結末に注目が集まる。
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