「かのかり」マミはクズか考察【七海麻美】

『彼女、お借りします』(かのかり)マミはクズか考察。

マミのクズ疑惑シーンをネタバレ込みで振り返り、それぞれ考察していきます。

「かのかり」七海麻美/マミとは

『彼女、お借りします』(かのかり)七海麻美は木ノ下和也の元カノ。名前の読み方は、ナナミマミ。

マミは金髪ボブの髪型・かわいい笑顔などが魅力的なヒロインです。一方で、二面性のある腹黒い性格が特徴で、マミはクズでうざいと思われてもおかしくない行動を多数見せています。以下より、マミのクズ疑惑シーンについて触れていきます。

マミは木ノ下和也＆水原千鶴のレンタル関係を知り、最初は2人の動向を観察する程度でした。その後、2人の仲を引き裂くような行動を見せ、クズでうざいと感じてしまうような場面もありました。

そして、マミは彼氏・浦島太郎との関係を厳格な父親に引き裂かれたこともあり、誰かの幸せを壊したくなる破壊衝動が出ていることが明かされています。マミの過去が辛い出来事だったことは胸が痛みますが、それをもって誰かの幸せを壊すのはクズだと言われてもおかしくありません。

一方で、マミは夢を見ると痛い目に遭うことを知っており、理想よりも現実を見るべきだと思っていると考察できます。運命に抗って、ひどい仕打ちを受けた経験者として、木ノ下和也＆水原千鶴に助言をしているようにも見えます。

言い換えると、レンタル彼女と付き合うことを夢見る木ノ下和也、その気持ちに引っ張られているように見える水原千鶴に対して、危険信号を出している状態と考えることもできます。現実主義者の立場から、2人に関わっている印象も受けますので、一概にマミがクズと言い切れない部分もあります。

なお、木ノ下和也は既存の現実ではなく、理想を現実化するような動きを見せています。水原千鶴もしっかりと考えて動いています。そうすると、マミとは根本的に価値観が違う印象です。

マミは本当のことを隠し続ける木ノ下和也を加害者と考え、レンタル彼女・水原千鶴を被害者だと思っていました。そのため、水原千鶴を助ける素振りを見せています。ただし、助ける名目で悪巧みをしている雰囲気があったため、マミがクズという印象も与えていました。

その後、マミは水原千鶴に対して、本当のことを木ノ下和に話そうと提案しています。ここで水原千鶴は木ノ下和也が決めることだとして、今はそっとしておくようにお願いしていました。

ところが、マミはスマホを使って、水原千鶴がレンタル彼女だと暴露しています。この頃になると、水原千鶴も加害者であり、一緒になって木ノ下和たちを騙していると認識していた印象です。暴露の展開は、卑怯なやり方を採用し、暴露しない約束を破っていますので、マミがクズだと思われてもおかしくありません。

一方で、マミが言っていた内容は正論で、隠すことは木ノ下和也＆水原千鶴の結婚を視野に入れている木ノ下和を悲しませることだと気づく内容になっていました。お金の問題などを正す機会にもなっていたと言えます。

木ノ下和也は本当のことを言おうと何度も試みていましたが、中々言わないこともあって、マミが強行突破したと見ることもできます。これらを総合考慮すると、やり方が鼻に付くとはいえ、必ずしもマミがクズとは言い切れない事情があります。

ここでは少し角度を変えて考察していきます。マミはクズと思われるような行動をとり、読者から見れば嫌われ役を担うことで、『彼女、お借りします』の物語を動かしています。マミがいるからこそストーリーに深みが出ており、読者に真実と嘘などの問題提起をしている印象もあります。

マミが木ノ下和也＆水原千鶴の恋愛を邪魔する様子は鼻に付きますが、マミのクズらしい立ち位置は『彼女、お借りします』を面白い漫画に昇華させていると見ることもできます。そう考えると、マミは『彼女、お借りします』に必要不可欠な人物で、あえて読者の反感を買うようなキャラ設定になっていると考察できます。

『彼女、お借りします』(かのかり)マミはクズか考察しました。マミは木ノ下和也＆水原千鶴の恋愛を引き裂く行動をとり、本当のことを暴露するなど、クズでうざい印象を与えています。

一方で、木ノ下和を悲しませることを含めた正論の内容は、痛いところを付いていると言えます。そう考えると、必ずしもマミがクズと言い切れない事情があると思います。

『彼女、お借りします』は最新話が更新される度に面白いストーリーが展開され、目が離せない展開も多く描かれています。今後のストーリー展開、最新刊の発売などにも注目です！